「人生の動かし方」と「最強のふたり」を見比べてみた感想(ネタバレ有り)

新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

元旦の朝から映画三昧です。
本日は「人生の動かし方」と「最強のふたり」を観ました。
タイトルは全然違いますが、内容はほぼ同じです。
というのも「人生の動かし方」はフランス映画「最強のふたり」のリメイク版なんです。
物語は実話をベースに書かれたものらしいですよ。
今回はそれぞれの映画の違いと感想について書いてみたいと思います。

まず、僕はこの2つの映画を吹替え版で観たことを前提に感想を書きます。
「人生の動かし方」はどうかはわからないけど「最強のふたり」に関しては吹替え版で観ることをお勧めします
それはドリス役のオマール・シーの声よりも吹替えした菅原正志さんの声の方が役にあっているからです。
PukuPukuMarine

〇あらすじ
仕事もせずに明日の生活もどうなるかわからない男ドリス(リメイク版:デル)は雇用保険金の受取条件として求職活動をする。
職業安定所から指定された求職口のひとつに大富豪の家の仕事があった。
それは首下から麻痺になる主人の介助をする仕事だ。
ただ面接を受けた証拠だけ欲しかったドリスだが、主人フィリップの気まぐれで採用となってしまう。
そして金はあるが不自由な暮らしをするフィリップ金がなくて不自由な暮らしをするドリスの奇妙な関係が始まる。

人生の動かし方 最強の二人

人生の動かし方人生の動かし方
★★★☆☆
監督 ニール・バーガー
脚本 ジョン・ハートメア
配給 ショウゲート
上映時間 126分

この映画は2019年に公開されていています。
キャスト
介助人デル・スコット:ケヴィン・ハート
主人フィリップ・ラカット:ブライアン・クランストン
イヴォンヌ・ペンドルトン:ニコール・キッドマン

リメイク版では介助人デルの年齢が中年男性となっています。
人生の動かし方

生まれついた環境から刑務所を行き来する人生を送っています。
仕事も長続きせず、全てが周りのせいと思っている典型的なクズな男です。
そのため女房には愛想をつかされ、子供にも無視されて別居中です。
このデルを見ていると、もうこの年齢で立ち直れないのなら更生するのは無理じゃないかと思います。
かなり自分中心の考え方をするため、相手の気持ちを考えずに好き勝手な言動が目立ちます。

一方、フィリップは妻を先に亡くし、その上、重いハンディキャップを背負う人生に疲れてしまっています。
人生の動かし方

彼は生きる事を手放す機会を待っている。

発作により死ぬのならそれも良いと考え、いいかげんな男であるデルを介助人として雇うのです。

このリメイク版は2人がかなりマイナスからスタートしている印象を受けます。

何事もきっちりと重く考えるフィリップは、デルのいいかげんさに自分の鬱積した想いを解放するはけ口をみつけます。

その象徴的な場面がオペラ鑑賞の場面でしょう。
デルが劇場で木に扮した役者が歌を歌うことに大笑いをするんですが、こよなくオペラを好んでいたフィリップは、今まで考えたことなかったでしょう。
木が歌を歌うその滑稽な光景に。

フィリップは耐えきれず笑ってしまいます。

デルはフィリップの常識を少しずつ壊して再構築してくれる人物だったのです。

ドラマはそのような感じで進んでいるのですが、僕にはどうしてもこのデルに好感を持つことができなかった。
まずはあまりにも自分の考えをフィリップに押し付けるところがたまらなく嫌だった。
特に文通相手に電話してしまう場面などは、あまりにも強引だ。
そして、フィリップが女性と実際に会うこととなり失敗してしまう。
当然、フィリップは「だから言ったんだ。」とイラつきからデルを責めると、デルがこういうんです・
俺は電話をかけただけだ。話をしたのはあんたの意志だぜ。
まるで俺には何の責任もない。悪いのはあんただ。と言っているような口ぶり。

これってデルの生きざまを表しているようで嫌悪感が増してしまいました。

当然、これで機嫌を損ねてデルはクビになります。
まぁ、当然でしょ。
同情もできませんでしたね。

それと疼痛で苦しむフィリップにマリファナを勧める場面も良くなかったです。
フランス版では軽い感じでマリファナを吸わせていたのですが、アメリカ版は下手したらさらに発展して麻薬中毒にしてしまいそうな描写の仕方をしています。
終始デルがマリファナの話をするのにも好感が持てなかったよ。

デル役のケヴィン・ハート少しクセが強すぎます。
「何だってんだ。」て言い訳がましい顔がちょっとイラっとする。
これくらい口が動く男なら若い頃のエディ・マーフィのような軽さがある俳優の方が良かったと思う。

このリメイク版がフランス版と大きく違うところはヒロインを作ったところです。
イヴォンヌはフランス版では使用人のおばちゃんでしたが、この映画ではフィリップの事務的な仕事をする女性として描かれています。
人生の動かし方

しかも眼鏡をかけたニコール・キッドマンなんてちょっと綺麗すぎるだろ
ただ仕事として働く女性として振舞うが、思い返せば誰よりもフィリップを心配しいつでもフィリップのそばで支えていた女性

それをラストにフィリップに気づかせる。
この映画において一番のGood Jobだったぜ!デル!

この映画で実話のデル(ドリス)が会社社長になったことを映画の中で描いていましたね。
彼はフィリップに解雇されたあと売った絵の金を元手に介助器具の会社を設立した様子が描かれています。
人生の動かし方

映画の中でフィリップがビジネスプランの質問をデルにしていたことが、ここで生かされていました。

でも中年まで半端者だったデルが会社社長で成功するっていうのは少し現実味が薄いように感じました。
特に映画で描かれたデルの性格だとね。

しかしながら、ラストにはフィリップとイヴォンヌが良い関係を再構築できたようでとてもハッピーな気持ちになれました。

人生の動かし方

この映画でもやっぱりブライアン・クランストンの演技は素晴らしかったですよ。

映画を観るならAmazonプライムビデオ(配信)人生の動かし方

人生の動かし方 最強の二人

最強のふたり最強のふたり(吹替え版
★★★★★
監督・脚本 エリック・トレダノ
製作国 フランス
配給 ギャガ
上映時間 112分

さぁ、こちらが本家本元「最強のふたり」です。
2011年に公開された映画です。

キャスト
介助人ドリス:オマール・シー
主人フィリップ:フランソワ・クリュゼ

「人生の動かし方」では介助人デルが中年男にしたのはリメイクを作るうえで改悪だと思えます。
それをこの映画が語っています。

この映画のドリスは年齢として20~25歳くらいの青年です。
最強のふたり

彼は養子であるがため、家庭の中に居場所を無くしてしまい、その上フランスの就職難のため職に就けない若者として描かれています。
ドリスの家は裕福ではなく夜になると団地の下に悪友が集まってきます。

ドリスが今、一番の気がかりにしているのはギャングとかかわりを持つ弟のことだ。

一方この映画のフィリップはリメイク版と違い由緒正しい大富豪です。
豪邸に住み使用人を雇っている本物の大富豪です。
最強のふたり

リメイク版のフィリップは自分で稼いだお金で大金持ちとなり使用人を雇っているのですが、が違います。

この格式がこの映画の大きなカギとなるのです。

介助人として働くことになるドリスは今まで自分がいた世界と違う、それはまるで異世界の中に入り込んだような気持ちになります。
それが描かれているのがバスルームの場面です。
自分の家の小さなお風呂と違いそれは映画などの世界でしか目にしたことがない豪華で気品のあるバスルームです。
最強のふたり

リメイク版のようにいろいろと悪い世界を知った中年男と違い、ドリスは自分が住む環境以外の事を知らない若者なのです。

ドリスはフィリップの介助をすることにより今まで触れたことのない絵画・音楽・歌劇などに触れていきます。
最強のふたり

そして粗暴な彼の中に格式ある教養が備わっていきます。

それは彼の心を豊かにしていき、人とのかかわり方が変わっていきます。
それをこの映画の中では描いているのです。

一方フィリップは重いハンディキャップにより性格が気難しくなっています。
しかしリメイク版ほど悲観的にはなっていません。
むしろこの映画で描かれているのはハンディキャップを持っていることで腫物を触るような周りの態度にストレスを感じていることです。

いままで雇った介助人はどいつもこいつもフィリップという人間ではなく介助を必要とする患者のような扱いをしていたのでしょう。

しかしドリスは違った。
彼の性格は粗暴であるようだが、フィリップが動けない事をネタにブラックジョークを言って笑うのだ。
それはまるで悪友に接するようにだ。
患者としてではなく、「体が動かないフィリップ」として接するドリスに居心地の良さを感じるのだ。

そしてこのドリス役のオマール・シーが大きな体でかっこいいんです。
吹替えで観ると声もかっこよくて本当に吹替え版お勧めですよ。
このちょっと怖い兄ちゃんがフィリップの娘を振った男に脅しをかける場面なんか、なんかスッとしてニヤっとできます。
最強のふたり

それにダンス場面もキマッってましたよ。

ドリスが介助人を辞める理由もリメイク版みたいな後味の悪いものでなく、気がかりな弟の面倒を見るための前向きなものです。
弟のことについてギャングと話付けるところなんか男気を感じます。

ドリスが辞めた後、フィリップは再び気難しくなるのだけど、心配したドリスが「なんだ、そのヒゲは。かっこりーから剃れ。」なんて白い歯を浮かべて会いに来るところなんか、友達が訪ねてきたみたいで清々しいですよ。
最強のふたり

文通相手にドリスが強引に電話するのはリメイク版と一緒でした。
ただこちらのフィリップの手紙は確かに酷いもので進展なんて期待できるものではなかったです。
そんなの書いているんなら、電話したほうがいい。」という理由だ。

そして文通友達から電話友達に発展。
この辺は丁寧に描いていましたね。

でも美人な文通友達に会う勇気をフィリップは持つことができませんでしたね。

ラストのその白い歯を浮かべたドリスが、2人の会う機会を作ってしまうところなんか、「やれやれ手間がかかるぜ、俺のダチは。」って感じでさわやかでした。

最強のふたり

この映画、フィリップと出会い教養を身に着けたドリスには未来を感じることができます。
刑務所を行ったり来たりの中年男のリメイク版よりも全然さわやかにみることができました。

映画を観るならAmazonプライムビデオ(配信)最強のふたり (吹替版)

新品価格
(2022/1/1 21:07時点)

人生の動かし方 最強の二人

〇結論
2つの映画、どちらを観るか迷っているあなた。
お勧めは「最強のふたり」の吹替え版です。
絶対に面白い映画です!!
お勧めです。

そして時間に余裕があるあなた。
2つの映画を見比べるのもおもしろいですよ。
リメイク版も悪くない出来栄えですので。

ちなみに、フランス版のイヴォンヌはフィリップとドリスの良き理解者である屋敷の使用人のおばちゃんです。
とってもユニークで良いキャラクターしてますよ。
最強のふたり

いつもありがとう他のレビュータイトルもどうぞ☕
映画レビュー索引ページ
関連商品

THE UPSIDE 最強のふたり [DVD]

新品価格
¥3,379から
(2022/1/1 21:12時点)

最強のふたり [Blu-ray]

新品価格
¥1,492から
(2022/1/1 21:13時点)

最強のふたり映画ポスター08x12inch(20x30cm)

新品価格
¥3,109から
(2022/1/1 21:14時点)

 

「ブラックブック」の感想・レビュー(ネタバレ少な目)

ブラックブックブラックブック
★★★★☆彡
監督・脚本 ポール・バーホーベン
製作国 オランダ
配給 ハピネット
上映時間 144分

こんにちは、しんじです。
今日は大みそかです。
今はちょうど18:00。
たぶんこの記事をUPするころには新年になっているかもしれませんね。

さて、今回、感想を書く映画は「ブラックブック」です。
監督は「トータル・リコール」「ロボコップ(1987)」「スターシップトゥルーパーズ」でメガホンをとったポール・バーホーベン監督です。
しかし、映画製作国はアメリカではなくオランダ映画なんです。
たぶん監督の思い入れのある映画なのだと思います。
監督がオランダ人なので。
今回は初見でAmazonプライムビデオでの鑑賞となります。
PukuPukuMarine

あらすじ 感想

〇あらすじ
スエズ動乱直前のイスラエルにて教師をしているラヘル。
観光客の女性に声を掛けられる。

ブラックブック

その女性は第二次世界大戦終戦直前のオランダにて知り合った女性だ。
その日、彼女は川辺に佇みながら当時の事を思い出していた。

ドイツの占領下のオランダにてユダヤ人のラヘルはナチスから身を隠しながら暮らしていた。
ある日、安全な地域に逃げるためにレジスタンスの男の手引きで家族と共に船に乗る。
だが、それはナチスの罠だった。

ブラックブック

家族もろとも船に乗ったユダヤ人は皆殺しにされ金銀・金目のものをはぎ取られる
何とか難を逃れたラヘルは助けてくれたレジスタンスの仲間になり、スパイ活動を始める。
ラヘルは名前をエリスに変え金髪の女性となりドイツ軍諜報部のムンツェ大尉の愛人になる。

ブラックブック

しかしエリスの心は次第にムンツェ大尉に惹かれ始める・・・
レジスタンスとムンツェ大尉への愛のはざまで裏切りが裏切りを呼ぶ事態へとなっていく。

映画を観るならAmazonプライムビデオ(配信)ブラックブック(字幕版)

新品価格
(2021/12/31 20:07時点)

あらすじ 感想

〇感想
いやいや二転三転するこの映画は大好物な映画でした。
まだ観ていない人のために、なるべくネタバレ少な目で感想を書きたいと思います。

ナチスから逃れ逃れた女性の物語で思いだすのが、タランティーノ監督の「イングロリアスバスターズ」ですが、この映画はあそこまで大げさなカタルシスを表現する映画ではないです。

もっとそっと大人の色っぽさがにじみ出ている印象を受ける映画でした。
エリスのもとに2人の男性が現れます。
レジスタンスの医者でありリーダー的存在のハンス・アッカーマン

ブラックブック

そしてもうひとりがドイツ軍諜報部ムンツェ大尉

ブラックブック

この2人の男性のもとで揺れ動くエリスの人生
当然、憎きナチス将校などに心を許すはずもないはずなのだが、そこにレジスタンスである前にひとりの女性として揺れる心を描いているのが他の映画と違うところでした。

そしてそこになぜか大人の色気を感じてしまいました。

ドイツ基地には家族の仇であるフランケン中尉がいて、その高ぶった感情を抑える場がムンツェ大尉の胸の中だったのかもしれないですね。

レジスタンスの作戦の失敗、ドイツ軍将校の対立、いろいろな要素でエリスの立場が二転三転していく。

この映画では終戦を迎え、オランダ国内に残されたドイツ軍に協力していた市民がどのような扱いをされていたかを少し描いていました。

ブラックブック

その中にエリスは放り込まれて、彼女も酷い虐待を受ける。
その様子はまるでナチス親衛隊がユダヤ市民に対して行う虐待と大差がなかった

戦争はどちらに転んでもやはり人間の残虐さを浮き彫りにするものだなと感じました。

この映画、エリスがしっかりと自分を陥れた人物に片を付けるのですが、その時のエリスの表情が凄くいいんですよ。

ブラックブック

実際、様々な酷い目に合ってきた人はこんな表情でネジをしめそうです。
思いがひしひし伝わってきます。

苦しみに終わりはないの?

最愛の人物の死を知ったエリスが叫びます。
この映画のラストシーン、まるでこの言葉を皮肉っているようでした。

ブラックブック

最後の爆撃の音は次の戦争の狼煙の音だそうです。
その戦争は第二次中東戦争=スエズ動乱というそうですよ。

愛と裏切りが入り混じった第二次世界大戦下のスパイ映画。
凄く面白い映画でした。
144分という長編ですが中身が濃い時間をすごすことができます。
年末年始にひとりで映画を観る人には超おススメですよ。

あらすじ 感想
いつもありがとう他のレビュータイトルもどうぞ☕
映画レビュー索引ページ
関連商品

ブラックブック [DVD]

新品価格
¥3,500から
(2021/12/31 20:08時点)

 

年末年始に観たい映画20選(2021)

こんにちは、しんじです。
2021年もあと少しで終わりますね。
僕ははっきり言ってコロナ疲れでけっこう心がやられております。
その影響もあって今年は思ったよりも映画を観なかったかな。

2022年も先行きは不安だけど、目の前にある小さな事を幸せに感じるような心持で行こうと思ってます。

とはいえ、やっぱり今年も年末年始はなるべく部屋で過ごそうって人も多いと思います。
そこで年末年始に観るのにお勧め映画を20選してみました。
なるべく前に選んだものと重ならないようにしました。

前回の「クリスマス・年末年始に観たい映画30選+3」も是非参考にしてくださいね。

ゴジラ/キング・オブ・モンスターズ SFパニック・アクション
インビジブル 暗殺の旋律を弾く女 サスペンス・スリラー
ヴェノム SFアクション
BIG EYES ドラマ・伝記
ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル アドベンチャー
レッドプラネット SFサスペンス
ミッドナイト・ラン コメディ・アクション
トゥモロー・ウォー SFアクション
イコライザー アクション
グリーンブック ドラマ
デス・ウィッシュ アクション・復讐
TIME 近未来サスペンス
それでも夜は明ける ドラマ・伝記
MERU ドキュメント映画
500ページ夢の束 ドラマ
リンカーン弁護士 サスペンス・スリラー
涙するまで生きる  ドラマ
バグダッド・スキャンダル サスペンス・スリラー・伝記
イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 ドラマ
ヒトラー~最後の12日間~ ドラマ・伝記・戦争
いつもありがとう他のレビュータイトルもどうぞ☕
映画レビュー索引ページ

ゴジラ(2014)とゴジラ/キング・オブ・モンスターズの感想(ネタバレ有り)

ゴジラ(2014)とゴジラ/キング・オブ・モンスターズの感想(ネタバレ有り)

こんばんは、しんじです。
みなさん、今日から休みに入った方は多いのではないでしょうか?
今年は帰省する人も多いのでしょう。
僕はこの年末年始、派手に遊ぶお金もないし部屋でオタクとして過ごすことにします。

映画・アニメを観まくることにします。

ということで今回はハリウッド版ゴジラ(2014)とゴジラ/キング・オブ・モンスターズを観てみました。
今回は2つの映画の感想をどっぷりと語っていこうと思います。
PukuPukuMarine

ゴジラ(2014) ゴジラ/キング・オブ・モンスターズ

ゴジラゴジラ(2014)
★★★☆☆
監督 ギャレス・エドワース
脚本フランク・ダラボン他
配給 東宝
上映時間 123分

こちらは2014年に作られたハリウッド版ですね。
ハリウッド版ゴジラと言うと今や黒歴史と言われている1998年に作られたイグアナGODZILLAの悪いイメージが根強く残っていました。
そのイメージを見事に打ち消したのが2014年のゴジラと言えるでしょう。
この映画に対抗意識を燃やしたのか日本でも2016年にシン・ゴジラなどというものが作られたのは記憶に新しいところ。
別に作らなくても良かったのに・・・と今になっては思うところであります。

2014年のゴジラはかなり東宝原作ゴジラに近く、かなり巨大で、とにかく見栄えが良いです。
ゴジラ

さすがに同じ轍は踏みませんでした。

でも、ゴジラの形態をいじりたくなる気持ちも本当は少しだけわかるんです。
それはゴジラのあの形って生物的にあまり戦いに適していないのですよね。
直立に近い形で足が短いために早い動きができずバランスが悪い
さらに手も短いから敵を掴んだりすることにも適さないから。
でもそんな悪条件を飲み込んで作り上げたハリウッドには感服しました。

あとはストーリーをどうもっていくか。

まず、ゴジラのストーリーは2部構成になっています。
まず1部はブライアン・クランストンを前面に出したミステリー編
そして2部はアーロン・テイラー=ジョンソンを前面にだしたパニックアクション編です。
1部では政府が何かを隠匿している。
昔、起きた原発事故は地震などではなかった。
と、原発に勤めていた博士(ブライアン・クランストン)が事故により妻を無くしてしまったことから、事の真相を追求するストーリーになっています。
ゴジラ

これが怪獣が登場するまではなかなか見ごたえのあるミステリーになってます。
息子のフォード(アーロン・テイラー=ジョンソン)は父が妄想にとらわれていると疑っていたんんだけど、哀れな父についていくと、その話があながち嘘ではないのではないかというところに行きつくのがザワザワさせる思いになります。
もちろん、その隠していることが怪獣だってことは観ている側はもうわかっている事なんだけど、これが全然ちがう映画で陰謀を主題とした映画だったとしてもなかなか良い空気感がでていました。

そして父から息子フォードへとバトンタッチして、本格的に怪獣映画になっていきます。
ゴジラ

怪獣の研究組織モナークが登場し芹沢博士(渡辺謙)が登場するんだけど、この芹沢博士の立ち位置がどうもあまり良くない気がした
ゴジラ

何となく動物愛護協会と同じような臭いがたってきてしまって。

もうこれはアメリカ軍側の意見の方が正当性があるというか、いや、絶対にそうだろうって思う。
モナークの言い分は怪獣も自然の摂理の中で生きているのだから自然との調和として殺さないでおこうっていう意見。

頭の中に菜の花が咲いている感じ。

そんなことやっているからお腹にいっぱいを抱えた怪獣ムートーが巣作り始めてしまいました。
ゴジラ

大変です!!

結局、そのケツを拭く役目をゴジラに任せるというね。

まぁ、ゴジラにしてみては自分に挨拶もなしにでかい顔して巣作り始めたモナークが気に入らんかったらしいですが。

フォード大尉をはじめアメリカ軍はあの手この手を行うが怪獣前にコチョコチョやっている程度にあまり役には立たない。

それが何となくゴジラVSムートーの戦いに雑音を奏でているようでした。

でもそんなモヤモヤも最後のムートーの口の中めがけてのゴジラの放射熱線攻撃でかなり気持ちスッキリします。
ゴジラ

最後は群衆がゴジラに対して声援を送るのですが、んん?って感じになりました。

この映画の狙いはそこなのかな。
人間はいつでも自分の都合で自然に善悪をつけてしまうってことなのでしょう。
人間の前には自然の調和性などは関係ないようで・・・

この映画はゴジラを通して人類のエゴイズムを描こうとしているみたいです。
でも、昔ながらのゴジラファンはビキニ環礁の核実験を正当化するようなストーリーに不満を持った方がいるようですよ。
ゴジラ
そもそもゴジラって核実験を批判する存在であったからですね。
まぁ、その代わりに申し訳程度に広島原爆のことに少し触れています。

僕、個人的には映画を2部構成にしたのが、ちょっと回りくどかったかなって気がしないでもなかった。
単純に怪獣が出たパニックアクションにして上映時間を短くしても良かったかな。

それと渡辺謙の芹沢博士がメインキャストとして出ているけど、実はあまり重要な人物でもないような気がしてならなかったのが残念。
要するに芹沢博士はあまり面白いキャラじゃなかったのです。

いろいろ書きましたが、まぁ、最終的にゴジラの咆哮が迫力満点だから、OK牧場です。

ゴジラ(2014) ゴジラ/キング・オブ・モンスターズ

ゴジラゴジラ/キング・オブ・モンスターズ
★★★★★プラス★★
監督・脚本 マイケル・ドハティ
配給 東宝
上映時間 132分

連続してゴジラ/キング・オブ・モンスターズを観ました。
監督はマイケル・ドハティにバトンタッチ。
いやいや、このドハティ監督はやる人ですよ。
もうめっちゃくちゃカッコいい映画でした。

ストーリーはモナークが監視・研究している怪獣たちをテロ組織が強引に解放してしまう。

それは地球を調和のとれた世界に作り替えようとするため・・・。

結局、思惑通りにならずに、破壊王ギドラがやりたい放題し始める。

アメリカ軍もモナークもなすすべなく、やれやれ、ゴジラがケツを拭くという話。

この映画、テロ組織と戦うアクションやら人間ドラマやらてんこ盛りに入れ込んであるけど、そんなの関係ねぇ!

観てくれよ!この怪獣のカッコよさ!!

そういう映画です。

もうめっちゃくちゃカッコいい!それだけです。

通常なら後半は見飽きてしまうのですが、ところがこの映画、ゴジラ、ギドラ、ラドン、モスラ、そして無敵モードゴジラまでが初めから終わりまでカッコいいんですよ。

歌舞伎で言えば「見得を切る」場面がそれぞれの怪獣に用意されていて、それがしびれるんですよ。

まずはギドラ。
キングギドラのこのディティールはもう完璧ですよね。
これ考えた人天才ですよ。

邪王君臨!!
ゴジラ

灼熱王ラドンの睨み
ゴジラ

女王モスラ
ゴジラ

おりゃー!エネルギー満タンゴジラ
ゴジラ

どれもこれもここぞという時「見得を切る」のです。
超かっこいいです!

そして「待ってました!」と無敵モードゴジラはもうカタルシスの塊ですよ。

ゴジラ

ゴジラに触れる事すらできず全ては滅びるんですよ。

超かっこいいですよね。

前作で存在感が今一つだった芹沢博士(渡辺謙)も今回はゴジラに魂を預けてめっちゃくちゃ存在感が上がりました。
ゴジラ

復活したゴジラがモナークのメンバーをひと睨みし鼻息フンフンさせる場面も何気にエモかったですよね。
ゴジラ

この年末年始、このゴジラ/キング・オブ・モンスター超お勧めですよ。

2014年の1作目を観なくても全然楽しめる映画になっています。

最新作のゴジラVSコングドハティ監督らしいですよ。

ドハティだけにド派手なアクションが期待できそうです。

ゴジラ(2014) ゴジラ/キング・オブ・モンスターズ
いつもありがとう他のレビュータイトルもどうぞ☕
映画レビュー索引ページ
関連商品

映画を観るならAmazonプライムビデオ(配信)GODZILLA ゴジラ(字幕版)

新品価格
(2021/12/31 01:21時点)

映画を観るならAmazonプライムビデオ(配信)ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(字幕版)

新品価格
(2021/12/31 01:22時点)

GODZILLA ゴジラ[2014] 4K Ultra HD Blu-ray

新品価格
¥4,702から
(2021/12/31 01:23時点)

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ 4K Ultra HD Blu-ray

新品価格
¥4,702から
(2021/12/31 01:23時点)

フォーカート ゴジラ Tシャツ 富嶽三十六景 大怪獣ノ図 ネイビー L(胸囲84~90cm)

新品価格
¥3,500から
(2021/12/31 01:25時点)

フォーカート 抜染Tシャツ ブラック L(身丈68.5×身巾51cm) 富嶽 キンク゛キ゛ト゛ラ

新品価格
¥3,800から
(2021/12/31 01:25時点)

 

「ミッドナイト・ラン」の感想・レビュー(ネタバレ有り)

ミッドナイト・ランミッドナイト・ラン
★★★★★
監督 マーティン・ブレスト
脚本 ジョージ・ギャロ
配給 UIP
上映時間 126分

こんにちは、しんじです。
今回は1988年のアクションコメディ「ミッドナイト・ラン」の感想を書きますね。
僕がこの映画を初めて見たのは、たぶん木曜日昼の映画番組だった気がする。
とにかくデニーロとチャールズ・グローディンのやり取りが面白くてたまらなかった。
そんな映画を今再び観て感想をあげるっていうのも感慨深いものですね。
PukuPukuMarine

あらすじ 感想

〇あらすじ
ジャック(ロバート・デニーロ)は懸賞金がかけられた犯人を捕まえて警察に引き渡す商売=バウンティンハンターをしている。

平たく言えば現代の賞金稼ぎだ。

彼は商売上の取引先のひとつ保釈保証業者から依頼される。

ミッドナイト・ラン

ジョナサン・マデューカス(チャールズ・グローディン)を捕らえて連れてきてくれ。

保釈金を保証しているため身を隠してしまったマデューカスを街に連れ戻さなければ保釈金が泡と消えてしまうのだ。
猶予期間は5日。

マデューカスが犯した犯罪はマフィアの大金を横領し、慈善事業への寄付金として使ってしまったのだ。

そのマフィアのボスの名はジミー・セラノ

ジャックはこの仕事に10万ドルの報酬を吹っ掛け引き受けた。

だがマデューカス捕獲は命を狙うマフィア、さらにジミー・セラノを逮捕しようとするFBIの妨害など、難ありの案件だった。

そしてジャック自身もジミー・セラノとは深い因縁を持っていた。

ミッドナイト・ラン

映画を観るならAmazonプライムビデオ(配信)ミッドナイト・ラン (吹替版)

新品価格
(2021/12/26 22:25時点)

あらすじ 感想

〇感想
2時間があっという間に過ぎてしまうくらい面白い映画です。
僕は吹替えで観ました。
その理由はロバート・デ・ニーロから醸し出されるハードボイルドの空気を薄めるためです。
思った通り吹替え版のデニーロは軽快に話して、とても面白かったですよ。

この映画はつまりは犯罪者と賞金稼ぎのロードムービーです。

たぶん一番似ている映画がウォルター・ヒル監督の「48時間」だと思います。
48時間

この映画のマーティン・ブレスト監督は「48時間」同様にエディ・マーフィの出世作「ビバリーヒルズコップ」の監督なのです。
ビバリーヒルズコップ

だから、これはあくまで推測ですがキャストを変えて自分なりの「48時間」を作ってみたかったのではないでしょうか。
そしてこの映画は見事にブレスト版「48時間」となっています。

とにかく終始笑いがでてしまう映画なのですが、僕が一番ツボに入ったのがFBIのモーズリーです。

ミッドナイト・ラン

ジャックがモーズリーのFBI手帳を盗んで、行く先々でモーズリーの名を語りまくるんですよ。

モーズリーは自分が手帳を盗まれて公にはできないし、いろいろな場所で泥を塗られていくことに苦虫を噛む思いするんだけど、その様子がすごく笑えるんですよね。

マデューカス役のチャールズ・グローディンもひょうひょうとしながらもジャックを質問攻めするのが面白くて。

ミッドナイト・ラン

そしてその度にいろんな表情をしてみせるデニーロがおもろすぎる。

出演者にはブレストの映画ということもあってか「ビバリーヒルズコップ」で観た顔がチラホラ出演していますよ。

ジャックの商売敵であるマーヴィン・ドーフラー役にはジョン・アシュトンがキャスティングされてます。

ミッドナイト・ラン

物語のラストは全ての問題が丸く収まりとっても爽快感があります。

そしてなによりジャックとマデューカスとの友情が何とも鼻をくすぐります。

ミッドナイト・ラン

とにかく見て損はないコメディ映画です。
この年末にとっておきの映画だと思います。
超おススメですよ!

あらすじ 感想
いつもありがとう他のレビュータイトルもどうぞ☕
映画レビュー索引ページ
関連商品

Midnight Run / [Blu-ray]

新品価格
¥2,179から
(2021/12/26 22:26時点)

映画パンフレット 「ミッドナイト・ラン」 主演 R・デ・ニーロ

中古価格
¥1から
(2021/12/26 22:27時点)

ポスタ- A4 パターンA ミッドナイト・ラン 光沢プリント

新品価格
¥945から
(2021/12/26 22:29時点)