ランボー First Blood
★★★★★
原作「一人だけの軍隊」デビッド・マレル著
監督 テッド・コッチェフ
脚本 マイケル・コゾル
配給 東宝東和
DVD KADOKAWA
脚本 97分
こんにちは、しんじです。
今回は我らがスタさんことシルヴェスター・スタローンの代表作「ランボーFirst Blood」の感想を書きます。
この映画は「ロッキー」以外のヒット作に悩んでいたスタさんが、不動の人気を得るきっかけになった映画です。
自らの身体をさらに磨きをかけ、より激しいアクションを行い演じた「ランボー」
今や、ロッキーと並ぶ代表作になった作品ですよね。
今年の6月には新作「ランボー Last Blood」が公開予定です。
****ランボーLast Blood 公式HP****
あらすじ | 感想 |
ベトナム戦争から帰還し、7年の歳月が経った。
湖のほとりにある小さな家に向かうのは「ジョン・ランボー(シルヴェスター・スタローン)」
そこにはベトナムで唯一生き残った友がいるはずだった。
ランボーの笑顔はやり場のない憤りへと変わった。
友は化学兵器の後遺症で死んでいた。
当てもなく田舎町に続く道を歩くランボー。
一台のパトカーがランボーの前に立ちはだかる。
「おまえはトラブルを起こしそうな顔してるな。街はずれまで乗せてやるから乗れ。」
「俺は食事をしたいんだ。」
「街はずれから50km先にレストランがある。お前みたいなやつがトラブルを起こすのにうんざりしてるんだ。」
「うんざりか・・・」
街はずれに降ろされるランボー。
その顔は言っていた。
[勝手なこと言うな。]
ランボーは街へ戻ろうとすると、ティールズ保安官はパトカーをランボーの横につけ、反抗的なランボーを逮捕した。
罪状は浮浪罪。
保安官事務所にて屈服を拒否するランボーに保安官の暴行が続く。
ランボーを羽交い絞めにし、保安官がランボーの顔の近くに刃物を近づけた。
その瞬間にランボーは戦場へと引き戻された。
保安官をなぎ倒し、逃走、そして山中へ。
保安官はランボーを追い山の捜索が始まった。
ちょっとした狩りをする気分でランボーを追い詰めるつもりだった。
だがそれは大きな過ちだった。
ランボーを殺そうと深追いする保安官が死亡。
ほか6名が重症
「おまえなど簡単に殺せるんだ。もうやめろ。」
小便がちびるくらいの恐怖を感じるティールズ保安官、だが屈辱が恨みに変わった瞬間。
その後、州警察、州兵を含めた大捜索へと変わる。
そこに一人の男が現れる。
トラウトマン大佐。
グリーンベレーにて「ランボー」を作った男であり、上官だ。
大佐は言う。
「このまま続ければ多くの棺桶が必要になる。」
だがティールズ保安官は言うのだった。
「したり顔して何を言う。黙って見ていろ。」
ランボーへの捜索は激しさを増していく。
あらすじ | 感想 |
やっぱり第一作目はおもしろいなー!
「ランボー」はもともとベトナム帰還兵の心の傷(闇)とアメリカ社会との軋轢を描いていた作品なのです。
それが「ランボー2」「ランボー3」はエンターテイメント性をもったアクション映画へと変貌していきました。
そのおかげでランボーシリーズはドル箱ヒット作>になりました。
しかし、根底にあるテーマをしっかり描いている第一作目は、やはり凄く良いですよ。
演技が大根だと言われたスタさんですが、いやいやそんなことないです。
あの垂れた大きな目がやるせない気持を凄く表現してくれています。
僕が好きなのは、パトカーを降ろされた後の数秒の心模様を表す表情ですね。
ここ凄く良いです
この映画の最大の面白みは、「ジョン・ランボーを探せ」でしょう
グリーンベレーのランボーはとにかく環境に溶け込み後ろから喉元を書き切るのが得意。
だから気を緩めて映画を観ていると、「えー、そこにいたのか!」って瞬間があります。
どこから出てくるかわからないジョン・ランボーが楽しいですよ
そして憎らしい保安官が悲鳴を上げるたびに溜飲が下がる思いに浸れます。
ざまーみろっ!てね
この映画はランボーが保安官事務所を壊滅させて、保安官の息の根を止めようとする時、トラウトマン大佐の説得に、ランボーが思いのたけを叫ぶのです。
そのひとりのベトナム帰還兵の想い、悲しみを聞いてトラウトマン大佐は口元を震わせながらランボーの背に手を回し抱き寄せます。
僕はこの場面の伏線があることに今まで気が付かなかったです
それはトラウトマン大佐とティールズ保安官が酒場で会話する場面です。
ティールズ保安官が言います。
「あんたはランボーが出てきたら、キスして抱きしめるのか?それとも殺すのか?」
その時トラウトマン大佐はどちらとも言わずはぐらかすのです。
そしてティールズ保安官はさらに言います。
「あんたはずるい男だよ。」
そうです
このティールズ保安官のこの言葉こそが、このランボーで一番伝えたいメッセージだったのです。
ティールズ保安官の「あんた」とは「アメリカ」のことを言っているのではないでしょうか。
戦争の負の部分を直視せず語ろうとしない「アメリカはずるい。」ってね。
ランボーを抱き寄せたトラウトマン大佐。
戦争の傷跡から目を背けず現実に向かい合うこと、それがベトナム戦争で傷ついた帰還兵の問題を解決する最初の一歩なのだ。
この場面にはそんなメッセージが込められているのだと思います。
6月に公開予定の「ランボー Last Blood」が無事予定通り公開されるのか、また延期になってしまうのかが心配ですが、ランボー新作を観る前に、もう一度この映画をみて本来あったテーマをみつめるのもいいと思いますよ。
※追記 2020/06/26に「ランボーLast Blood」が無事上映されました。
感想・レビューはこちらからご覧になれます
個人的には「ランボー 最後の戦場」の終わり方がランボーシリーズの締めくくりに一番良かった気がするのですが、「ランボー Last Blood」も必ず観て感想を書こうと思います。
「ランボー2/怒りの脱出」「ランボー3/怒りのアフガン」は気が向いたらまた書きますね。
あらすじ | 感想 |
いつもありがとう他のレビュータイトルもどうぞ☕ 映画レビュー索引ページ |
||||||||||||
関連商品
|
Hello.
This is Shinji
This time, I wrote an impression of “Last Blood” starring Sylvester Stallone.
“RAMBO” is one of Sylvester Starow’s masterpieces.
This “First Blood” is an easy-to-understand drawing of the original theme of the RAMBO series.
Summary of this article
Good point
🔪Movie screenplay.
🔪Camera work.
🔪Sylvester Stallone acting.
🔪action.
🔪Message from the movie
Bad point
None
I realized that the message I wanted to convey in this movie was in a conversation between a colonel and a sheriff (at a bar).