English🇬🇧評決のとき/A Time to kill
★★★☆彡☆
原作 ジョン・グリシャム
監督 ジョエル・シュマッカー
脚本 アキヴァ・ゴールズマン
配給 日本ヘラルド社
DVD 日本ヘラルド社
上映時間 150分
こんにちは、しんじです。
今回の映画は原作ジョン・グリシャムの法廷映画「評決のとき/A Time to Kill」です。
ジョエル・シュマッカー原作の小説は90年代前後にいくつか映画化されていて、ヒット作となりました。
「ザ・ファーム法律事務所」「ペリカン文書」「ザ・クライアント依頼人」などです。
「評決のとき/A Time to kill」の主人公はマシュー・マコノヒーで彼はここ最近再び注目を集めている俳優のひとりです☝
この映画では、若さ溢れるマシュー・マコノヒーを観ることが出来ます。
あらすじ | 感想 |
アメリカ南部ミシシッピ州のある田舎町。
カール・リー・ヘイリー(サミュエル・L・ジャクソン)の娘が、粗暴な白人2人に拉致される。
縛られ、レイプされ、首をくくられ、さらに橋から10m下へ投げ捨てられた。
彼女はいち命をとりとめたが、体には数々の裂傷、さらには10歳の幼い体には耐えかねるレイプの末、子宮に損傷を受けてしまった。
夕暮れ前、白人弁護士ジェイク・タイラー・ブリガンス(マシュー・マコノヒー)の小さなオフィスにカール・リー・ヘイリーが訪ねてきた。
「もしもこれから俺がすることで面倒な立場になったら、助けてくれるか?」
事件の噂を聞いていたジェイクはカールがこれから行うことを容易に想像ができた。
その晩、ジェイクはベッドで健やかに育つ愛娘の顔を見ると、鬼畜なレイプ犯に怒りを覚えるのと同時にカールを諫める気持ちにはなれなかった・・・
2人のレイプ犯の裁判がこれから行われる。
法廷へ向かう階段に足をかけたとき、待ち受けていたカールが2人に銃を乱射。
場内に悲鳴が飛び交う。
2人のレイプ犯は折り重なるように息絶える。
アメリカ南部、ミシシッピ州。
今も黒人差別が色濃く残る田舎町。
白人を殺した黒人が裁判の場で公平な判決をのぞめるであろうか??
ジェイクはカールの弁護を引き受ける。
そこには彼を諫めなかった罪悪感と自身も幼い娘をもつ親としての心境があった。
カールを追求するのは売名行為のためなら卑劣な手法も持さない敏腕検事ルーファス・バックリー(ケヴィン・スペイシー)だ。
ジェイクは裁判を行う場所を北部への移動申請をだすが判事は取り合わない。
陪審員は南部の白人、敏腕検事、さらに黒人を弁護することによる嫌がらせの数々。
ついにはKKKによる犠牲者もでてしまう。
カールの裁判は「黒人地位向上団体」も注目し差別問題に利用しようとする。
いろいろな思惑や妨害のなか裁判はますます不利な状況になっていく。
もはや勝訴の糸口を見失うジェイクだった。
だが、そんなジェイクにカールがある告白をする。
黒人カールが白人ジェイクに弁護を頼んだのは、この状況を想定してのことだった。
あらすじ | 感想 |
映画の始まりはあまりにも鬼畜極まりないレイプ犯罪から始まるんです
この冒頭の始まりは、おそらくアメリカでも物議を読んだであろうことは想像できます。
さらには黒人の差別問題。
よくこのデリケートな2つの問題を映画化したと思う。
舞台はアメリカ南部ミシシッピ州で、映画の方向性から、「KKK」が出てくることは予想できました。
ただ、この「KKK」が行う数々の妨害は、嫌がらせの範疇を超えた今でいうとテロ行為です。
僕はこの過激な行為の数々がどうも引っかかってしまいました
実際、アメリカ南部により、昨今こんな行為が行われることはあるのでしょうか?
それとも映画として脚色されているのでしょうか?
どうもそこが現実的に思えなくて、現実的であればあるほど面白い法廷映画に水を差してしまいました。(もしかしたら僕が無知なだけかもしれませんね)
カールのチームの一員であるエレン(サンドラ・ブロック)が拉致され、服を破かれた上に柱に縛られる場面も、「インディージョーンズ」でも見ているような気持になってしまいました。
もしも脚色しているとしたら、もっと現実的な嫌がらせや妨害のほうが映画の緊迫感が出たと思う。
映画の山場である検事ルーファスがカール・リー・ヘイリーからある言葉を引き出す場面は凄く良かったです。
こういう駆け引きがあるから法廷映画は面白いですよね。
その一言を言ってしまったあとのジェイク演じるマシュー・マコノヒーの表情が最高だった。
感想の冒頭で「2つの犯罪について映画化」という言葉をかきました。
しかし、実はそんなに深く問題について追及はしていないのがわかります。
レイプ犯罪についてはきっかけだけで、そのあとの黒人差別についても安易に「KKK」を出して、けっこう表面的なものばかりのように感じました。
途中ででてきた「黒人地位向上団体」の黒い部分や、もっと政治面での問題も描かれていたら社会派映画として面白かったと思う。
僕にとってこの映画は2つの問題を抱えながらも娯楽映画の範疇をでないものでした。
とくに評決は個人的には納得いかないものであり、そこにはカール・リー・ヘイリーのしたたかさだけ目立つ結果となってしまいました。
マシュー・マコノヒーはこの映画ではミシシッピの田舎町の若手弁護士役で、その深いえくぼに甘いマスクに多くの女性のファンを魅了したことでしょう。
しかし、個人的にこの映画は知っていても彼の印象はすごく低いものでした。
そして彼は数々の映画にでていたけど、日本においてはさほど注目はされていなかったと思う。
そんな彼が今、再び脚光を浴びています
それは「ダラス・バイヤーズクラブ」での彼の演技を見ればその理由がわかります。
SF映画「インター・ステラー」という話題作にも主演しています。
なんとなく彼はこれから名作と言われる映画を残しそうな予感がします。
サミュエル・L・ジャクソンはこの映画で南部の肉体労働にあけくれる黒人男性を演じます。
激情に走りレイプ犯を銃殺しますが、結構したたかな男です。
映画の最後のカットで見せる彼の表情は理知的であることを証明しているようです。
この表情が凄くいいですよね。
やっぱりかっこいいですね、サミュエル・L・ジャクソンは!
映画の中には僕が好きなドナルド・サザーランドが出演しています。
そしてまるでドナルドのバーターのようにキーファー・サザーランドも出演しています。
彼の冬の時代です
1988年の「ヤングガン」で思ったよりブレイクできず地道に悪役、端役を多くこなし、ドナルド出演の映画にも多く登場します。
この映画が1996年の作品でその5年後、ご存じ「24 TWENTY FOUR」でブレイクします。
よかったね、ドナルド
それにしてもジェイクの奥さん役のアシュレイ・ジャッド。
なんて美しい&可愛いのでしょう
150分にもおよぶ映画ですが、難しい法律専門後もないし、結構気軽にみられる映画になっています(扱っている問題は重いですが。)
休日に観るのには良い映画だと思います。
あらすじ | 感想 |
僕の映画感想、他のタイトルもどうぞ☕ 映画レビュー索引ページ |
||||||
関連商品
|
Hello.
This is Shinji.
his time, I wrote the impression of “Time to Kill” starring Matthew McConaughey.
This movie is a court film on the very serious issue of infant rape and racism.
However, when I finished watching the movie, I got the impression that it dealt only with superficial issues.
I thought it was an entertainment-level movie with a serious problem as the theme.
However, there are some good scenes in the court scene of Kevin Spacey and Matthew McConaughey.
The performance of Matthew McConaughey when he was young was also fresh.
Samuel L. Jackson is also performing great in this movie.
I really like his look on the last cut.
However, the verdict of this movie was a little unconvincing.