インターステラー
★★★★★
監督・脚本 クリストファー・ノーラン
配給 ワーナー・ブラザース
DVD ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
上映時間 169分
こんにちは、しんじです
今回はクリストファー・ノーラン監督のSF映画「インターステラー」の感想を書きます。
主演は最近すごく渋くてかっこいいマシュー・マコノヒーです。
上映時間は169分となかなか長いですが、見ごたえたっぷりの大作となっています
あらすじ | 感想 |
あなた、物理は得意ですか?
この映画けっこう物理用語出てきます。
相対性理論、量子力学、五次元空間などなかなか小難しく物理理論を織り交ぜながらストーリーが進んでいきます。
そのため「ながら見」などしているとストーリーについていけません
その理論に沿ったSF映画の行く先には家族愛・ヒューマンドラマがあり、目頭が熱くなる展開へと移っていきます。
ストーリーの始まりは娘マーフィの幽霊話から始まります。
この起承転結でいう「起」が「結」と直結してるのがとても興味深いです。
なんとなく荒木飛呂彦先生の世界感に似ているような気がします。
たぶん、理論や次元空間とかがあるからでしょう。
この映画の感想をドラマ部とSF部にわけて書いてみます。
ドラマ部
娘との別れ。
まずは家族、娘との別れはとても胸を締め付けられました。
父親が宇宙へ行ってしまうことにどうしても納得することが出来ず、素直に別れを言えなかった娘マーフィ。
ジョセフは「こんな別れ方をしたくないんだ。」という言葉に胸が苦しくなります。
車の中で布を上げてみるジョセフの気持ちも凄く良くわかる。
無常に過ぎ去る時間
「絶対に家族のもとに帰りたい。」「子供たちの未来の為に。」
そんな思いでクーパーは宇宙へ旅立った。
それゆえにミラーの星での緊張感凄かった。
一秒も無駄にできない。
なんたってブラックホールの影響で1時間が地球時間で7年分なんですから!
とんでもないですね
え~っと・・・1分が地球時間の42日に相当するんですよ
それをアメリアのミス判断で23年4か月も無駄にした。
しかも収穫はnothing!!
まったくの無駄骨だぁー!
そりゃ、アメリアを責めたくなる気持ちもよくわかる
あの天を仰ぎながら悔しがるマシュー・マコノヒーの演技が最高です!
この3時間で子供たちが23年分の人生を重ね、大人になってしまう。
孫ができ、その孫が死に、息子が失意する。
そこにいてやれなかった悔しさと悲しみ。
切ないですね
ふざけんな事実
マン博士の星で衝撃の事実が判明する。
≪ふざけんじゃねー!≫
そう叫びたくなる事実ですよね。
ブランド博士が嘘をついていた。
完全にクーパーの想いを無視した計画。
クーパーにとって「種の保存」などより「子供たちと過ごす日々」のほうが絶対に大切だった。
だけどブラント博士の苦悩も計り知れないものだったろうね。
人類を騙し、クーパーやマーフィを騙し、もう答えが出ている問題を解明するふりをしていたのだからね。
そんな十字架を背負いながら過ごしたマーフィとの日々は苦しいものだったでしょう。
黙って死ぬことはできなかった・・・懺悔せずにいられなかった。
それほど重い十字架だったんだろうね。
「愛
」は時空を超える?
マン博士の星とエドマンズの星、どちらかを選ばなければならない。
その選択の時、アメリアの言葉に「草🌱」生えたぜ!
いくら私情を挟んで恋人エドマンズに会いたいからって、あの無茶苦茶な理論はないよね。
「私は何年もエドマンズを愛している。だから愛は時空を超えることが出来るはず。」
クーパー、よく怒りを抑えて冷静でいられたと思うよ。
僕だったら手がプルプル震えていたかもしれない
ところが、ブラックホールの特異点を過ぎた後の4次元空間の中で、クーパーが「愛の力」を語ったのには、二度聞きする思いだったよ!!
ネット民の安っぽい「草」がここにも生えたぜ🌱
変わらない父親像
孫、ひ孫たちに囲まれたおばあさんになったマーフィ。
彼女が会った父は、彼女が最後に見たあの頃の父親のまま。
感動的だったね。
記憶のままの父親と会えたことはこの上なくうれしかっただろうね。
そして父の前で娘に戻る瞬間。
「だってお父さんは必ず戻るって言ったもん。」
目頭が熱くなったぜ
SF
ガルガンチュア
この映画が面白かったのはやはりブラックホール「ガルガンチュア」があったからでしょうね。
ガルガンチュアのデザインも面白かったけど、ブラックホールが作り出す現象、時間の進み方です。
ミラーの星での時間のズレが無情で無常である。
その時の刻みが緊張感をつくりだす。
このアイデアがすばらしかったですね
母船とのドッキング
マン博士のせいでグルングルン高速回転する母船。
それにドッキングさせようって「マジかっ!」思った。
その場面でSF映画の醍醐味を存分に味わえました。
まさに手に汗握る場面だった。
ここはスルーの場面ですか?・・・残念
ブラックホールの特異点。
これを実際に見た人はいない。
それを表現するからこそSF映画なのだ
だけどな~・・・あれはないかな
宇宙船を壊すくらい被弾石が飛ぶ空間。
そんな中に放り出されたら一瞬で藻屑になりますよ。
五次元空間から4次元空間の構築。
娘の部屋の空間。
ストーリーをループさせるのには仕方がないとはいえ、説得力がなかったですね。
「愛」・・・って。
愛だろ、愛っ。
もうここは意識してスルーするしかない。
たぶん、この映画を酷評する人の標的になるシーンですよね。
それまで相対性理論や量子力学などを存分に語ってきたのに、ファンタジーの世界で締めくくってしまったのは残念です
それと時計の針を揺らして信号を送るなら、もうノートに鉛筆走らせちゃえよ!って思った僕はひねくれものでしょうか
クーパーの回収
もうひとつの突っ込みどころはやはりクーパーが無事に回収されたってことでしょう。
近所の空き地に寝てる人を保護するのとはわけ違います。
あの無限に広がる宇宙空間で回収できるとは思えない。
ちょっとご都合を詰め込みすぎですね。
現実的なのは・・・
まぁ、身もふたもないこといいますと、そんな不確かな宇宙の星を探すくらいなら、地球の地下などに街を作り、紫外線などで植物を育てて地球で生きる方法を模索した方が、絶対に現実的だと思う。
壮大なSF映画だっただけに突っ込みどころも多かった映画です。
しかし、それを差し引いてもマシュー・マコノヒーの存在感と演技に僕は魅了されました。
若いころの甘い彼より今の渋いマシュー・マコノヒーは最高ですよ
この映画は彼が主役だからこそ成り立った映画だと思います。
ちょっとマシュー・マコノヒーのファンになってしまいました
いろいろ突っ込みましたが、それでもSF場面も素晴らしいもので、ここ近年のSF映画ではトップクラスの大作です。
まだ観たことない人。
しっかり腰を据えて観てください。
すごくお勧めの映画です。
![]() |
映画を観るならAmazonプライムビデオ(配信)インターステラー(字幕版) 新品価格 |
あらすじ | 感想 |
近い未来、人類は滅亡の危機に瀕していた。
それは地球が巻き起こす異常な砂嵐が原因だ。
粒子状の砂嵐はあらゆる植物を枯らし、それを吸う人もまた肺に障害を負う。
元宇宙飛行士ジョセフ・クーパー(マシュー・マコノヒー)は農園で生活を営んでいた。
娘マーフィは夜な夜な起こる超常現象に悩んでいた。
勝手に本棚から本が落ちてくるのだ。
ひときわ探求心が強いマーフィはこの超常現象に意味を見出そうとする。
ある日、マーフィの部屋に規則正しくホコリの波紋が刻まれていた。
クーパーはその波形からバイナリー信号だと気づく。
マーフィの言葉通り超常現象には意味があった。
信号を解読すると、それは座標だった。
クーパーとマーフィはその座標の場所へ車を走らせる。
そこは謎の大きな施設だった。
施設に潜り込もうとしたクーパーとマーフィは拘束される。
拘束されたクーパーを待ち受けていたのは、飛行士時代の仕事仲間、ブラント教授(マイケル・ケイン)だった。
「やぁ、久しぶりだね、クーパー。君はここをどこだと思うね。」
そこはNASAだった。
莫大な予算がかかるNASAは解体されたはずだった。
地球の滅亡の危機を救う為、ここに復活したのだ。
『ラザロ計画』
次元の向こう側より謎のメッセージを受信したブラント教授は、メッセージは人類が移住できる可能性ある星を指し示すものと確信し、候補となる3つの星へミラー飛行士、マン博士、エドマンズ飛行士をそれぞれ調査に向かわせていた。
そしてブラント教授は、3つの星の調査結果と派遣した調査員を連れ帰るためのパイロットにクーパーをスカウトする。
クーパーは躊躇するが、子供たちの未来のためにはるか遠くの宇宙へ旅立つ決意をする。
旅立ちの日
マーフィは帰る当てのない旅立ちをする父に納得できない。
素直になれないマーフィは父の顔を見ることができなかった。
クーパーは息子トムに家とマーフィの事を託し車を走らせる。
バックミラーに映る我が家が涙でゆがむ。
宇宙船はクーパー、アメリア(アン・ハサウェイ)、ドイル、ロミリーを乗せ土星にあるワームホールに突入する。
ワームホールを抜けて銀河とは違う宇宙空間へでると、調査員の回収へ向かう。
ミラーの星
その星の近くにはブラックホールが存在していた。
ロミリー博士の計算ではブラックホールの影響でミラーの星の時間進行は、とても遅く、ミラーの星の1時間は地球時間の7年間に相当する。
できるだけ時間をかけないような方法でミラーの星へ突入するクーパー、アメリア、ドイルの3名。
水の惑星と呼ばれたミラーの星に到着したが、ミラーの調査船は粉みじんになっていた。
すでにミラーは死んでいた。
調査結果のわかるブラックボックスをさがすアメリアだったが、遠くにある山脈に見えるものは実は山の高さもある波だったのだ。
「あきらめて戻れ!!」
届くクーパーの声に諦めがつかないアメリア。
ようやくアメリアを乗せた宇宙船に波が襲い掛かる。
ドイルは波にさらわれ宇宙船は大波に飲み込まれる。
一刻も早くミラーの星をと飛び立たねばならない・・・
だがエンジンルームの海水を排水するのに45分の時間を要した。
ドイルが死に調査結果も手に入れられず3時間の時間だけが無駄になった。
母船で待っていたロミリー博士は初老の姿になっていた。
そう、地球時間ですでに23年4カ月の月日が過ぎていたのだ。
3時間の無駄に23年もの年月が過ぎ去ってしまったのだ。
クーパーは無情な現実に天を仰ぐ。
23年の間分のビデオレターをみると当時15歳のトムは結婚をし、子供が生まれた。
そして次のレターには、肺障害のため子供を亡くし憔悴するトムの姿があった。
子供は地球に呪われるように死んでしまったのだ。
近くにいてやれなかった悔しさ、悲しみにクーパーの心は締め付けられた。
だが、人類を救うためのミッションは継続中だ。
マン博士の星。
その星は雲が凍り付く氷の星だ。
そこに届いたマーフィからのビデオレター。
「今日、ブラント教授が亡くなったわ。ねぇ、あなたも知っていたの。お父さんは私たちを見捨てたの。何もかも嘘だった。人類は生き延びられない。」
驚きを隠せないクーパーとアメリアだったが、マン博士とロミリー博士はその事実を受け止めていた。
人類が生き延びるために必要な重力抑制公式には量子力学のピースが抜けていたのだ。
教授はそれに気づいていた。
地球上の人類が生き延びる方法はなかった。
ラザロ計画の真の目的は『種の保存』
クーパーの船に積まれた人類の受精卵が「種の保存」。
だが重力抑制公式に必要なピースはブラックホールの特異点の先を観測することで解くことができる。
だれも到達したことがない空間へクーパーは突入する。
あらすじ | 感想 |
僕の映画感想、他のタイトルもどうぞ☕ |
|||||||||
|
Hello.
This is Shinji.
This time I wrote a review of “Interstellar” directed by Christopher Nolan.
Hero is Matthew McConaughey.
This movie is a 2014 movie.
I think it’s a top-class science fiction movie in recent movies.
Both drama and science fiction are wonderful works.
The drama depicts the parent-child love between the main character Joseph and his daughter over the years.
Due to the influence of black holes, there will be a time lag between the planet and the earth.
One hour on the planet is equivalent to seven years on Earth.
This idea will liven up the movie. It’s a very interesting idea.
Matthew McConaughey’s acting is wonderful in this movie.
I have become a fan of him.
The classic Matthew McConaughey is super cool.