「鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来」の感想・レビュー

鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来

鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来

★★★★☆
監督 外崎春雄
原作者 吾峠呼世晴
制作会社 ufotable
配給 東宝/Aniplex
上映時間 155分

 こんにちは、しんじです。
 久しぶりに映画館に足を運んだので3年ぶりに更新したいと思います。
 今回観た映画は、『鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来』です!

 もう言わずと知れた週刊少年ジャンプ人気漫画のアニメ作品です。アニメ制作会社ufotableの名を世界に知らしめた作品でもあり、作画の気合は凄まじく、シリーズ通して圧倒されます。ufotableの制作する『鬼滅の刃』はアニメの到達点を体現しているといっても大げさではないと思います。

 今回はネタばれなしで短くさっくりと率直な感想を述べたいと思います。

 今作はTVシリーズの『鬼滅の刃 柱稽古編』の続きとなっています。前回の振り返りなどなく、最終回からの続きになっています。

 柱稽古編に少し触れると、はっきり言うと漫画の稽古編は個人的に少し盛り下がった「章」でした。しかしアニメでは描かれなかった補完もされ、退屈せずに見れました。何より怒涛の最終回!あのラストで柱稽古編は間違いなく成功をおさめたと思っています。

 そして、今回の映画ですが..

 何の情報も耳に入れたくない人はここでブラウザバックしてくださいね。話をするうえでどういう構成であったかは語ってしまいますので。

 今回は映画は3部構成になっています。

 1部は虫柱・胡蝶しのぶの闘いです。私は155分の映画の中で最もこの闘いが好きでした。アニメならでは虫の呼吸の技は凄く迫力があって何よりもその演出が過去よかったです。技とともに様々な虫の陰影が描かれるのです。

 ひとつだけ触れるとムカデなどは凄くおもしろかったです。ぼこぼこと地中からの衝撃がムカデの姿に重なっていく演出は「くおおぉ!」と思わせました。

 しのぶさんが柔和な笑顔の奥でいつも怒っている理由や因縁がここに描かれ胡蝶しのぶ推しの私は満足でした。

 2部では我妻善逸の闘いが描かれます。
 柱稽古編の後半で情けないうざキャラであった善逸が一人だけ寡黙に沈黙していた理由が闘いによって明かされます。
 普段の善逸はあまり好きではないのですが、技を出す善逸は鬼殺隊の中では最強クラスのではないかと思います。
 今回もその技のキレにしびれました―雷だけに..

 3部はタイトルにある通り猗窩座の再来です。
 無現状を破壊しながら炭治郎と水柱・富岡義勇の前に登場が、音柱の天元さんも満足するほどにド派手に決めてくれます。
 もう語らずとも良いでしょう。猗窩座のかっこよさは!術式展開は本当にかっこいいですよね。今回の闘いでは猗窩座との死闘の中、覚醒していく2人の姿が描かれます。
 そして、鬼として忘れ去られた猗窩座の過去。鬼の過去エピのなかでも猗窩座の過去エピが最も好きな方は多いのではないでしょうか。
 しっかり猗窩座が「強さを求め、弱者を嫌う」わけが描かれ、それがちゃんと視聴者の心に落ちる。そういうところが『鬼滅の刃』の人気たる所以だと思います。

 迫力ある闘い、作画の熱量を100%映画のスクリーンで味わってほしいです。
 おすすめはIMAXです!

 さて、総じていえば満足の155分なのは間違いない!

 とはいえ、実は満足度で言うと『無限列車編』のほうが上でした。
 その理由を今から書きますが、決してネガティブにとりすぎないでくださいね。

 私の勝手な個人的な感想ですので。

 ・漫画の特徴が仇となった?

 私が最も今回の映画で感じたことは、漫画の特徴が仇となったということ。

 『鬼滅の刃』って結構1から10までしっかり説明することが多いんですよね。それがわかりやすいと好む方もいるし、逆にくどいと感じる方もいると思うのです。

 今回はこれが悪いほうに出たような気がします。155分の長尺の中で、私は少しじれったく感じてしまいました。猗窩座との闘いで炭治郎が覚醒するのですが、そこにお父さんとの過去エピが入り炭治郎の覚醒の理由となるのですが、それが挟みこまれることで死闘の危機感が削れてしまったような..

 そして猗窩座の過去エピはすごく良いのですが、少し長さを感じてしまった。

 説明も過去エピも155分の長尺映画のテンポを悪くしてしまったのかなって思います。

 もしかしたら、胡蝶しのぶの闘い、我妻善逸の闘いも過去エピがあったため、そのように感じてしまったのかもしれません。

 『無限列車編』では猗窩座が暴れまわり、煉獄さんの命を理不尽に奪ってしまう様子だけが描かれていたため、凄く闘いに没入できたんです。それが最高の満足度になったと自分では思っています。だって本当に手に汗握りましたもん。

 でも、今語った私の些細な不満は、あなたの心の持ちようで変わります。「よっしゃ、どんとこい」と最初から全てを受け止める気持ちで望んでください。絶対に満足する155分となるでしょう。

 最後にもう一度..
 絶対に映画館で見たほうがいいですよ!

「レジェンド&バタフライ」の辛らつ感想・レビュー(ネタばれ有り)

※木村拓哉に関してがっつり削ってますので、キムタクファンは読まない方が無難です。それでも良い方は読んでくださいね。

レジェンド&バタフライ

レジェンド&バタフライ
☆☆★★★
監督 大友啓史
脚本 古沢良太
配給 東映
上映時間 168分

こんにちは、しんじです。
今回は話題の映画 木村拓哉主演「THE LEGEND & BUTTERFLY」を鑑賞いたしました。
そちらの感想を書こうと思います。

この映画は東映70周年記念映画とする超大作で、制作費が日本映画としては巨額の20億円、そして今やベテラン俳優として君臨する木村拓哉が主演を務め、制作側からは超大作という冠に恥じることない映画でしょう。

この映画は2013年1月27日公開とし、ほんの最近まで映画館で上映していたのに、早くもアマプラに登場です。
本当にどういう事なんでしょうね。
この辺の考察もしてみたいと思います。

ということで、あらすじはもう歴史に書かれている通りなので割愛して、映画の感想をサクッと書きたいと思います。

レジェンド&バタフライ

〇感想

【良かったよ(*´▽`*)】

さて、物語は斎藤道三の娘である濃姫が、織田信長のところに嫁いでくる所から始まります。

若き信長は取り巻きと自由奔放に生きるうつけもの、方や濃姫は斎藤道三にこれまた自由に育てられ、その為に女でありながら男勝りに育ってしまっている。

レジェンド&バタフライ

この対比が素晴らしかったと思う。

これまでの生き方で培われた器の大きさを信長は見せつけられることになる。

この映画の最大の良いところは、信長の数々の武勲は実は信長という駒を動かした濃姫のなすものであったという事。

レジェンド&バタフライ

信長は今までイエスマンの取り巻きの中で自由に生きてきたため、底が浅く、軍略会議でも直ぐ手詰まりになる。
先に頭で考え行動が二の次になってしまうのだ。

だが濃姫は違う。
行動力とともにその中で活路を開いていく。
それこそが天下をとる者の考え方と信長に刷り込ませていくのだ。

また天下を見てその先の海の向こうを見ようとしていたのが濃姫であったことも面白い。

レジェンド&バタフライ

ここがこの映画の最大の魅力であると言えよう。
とても面白いシナリオとなっている。

そしてこの男勝りの濃姫が少し屈折しているところも興味深いところだ。

信長と濃姫がお忍びで下城して町を歩いているとスリにあってしまう。
そのスリは乞食の集落の子供で、2人はこの集落まで追いかけて来るのだが、先に剣を抜き乞食の血しぶきをあげたのが濃姫だというのが面白いですよね。

レジェンド&バタフライ

ここは凄く光っていました。

そして猛った血に、今度は性欲が露わになり信長の上に跨るとか、この辺の少し歪んでいるところを表現しているのは素晴らしかった。

レジェンド&バタフライ

そしてグダグダとラブロマンスの場面を引っ張らないのも個人的にはGOODです!
私は、そういうイチャイチャはいらなくてストーリーを進めてほしい派なので。

と、ここまでは本当に素晴らしいと言ってもよい映画です。

綾瀬はるかの目の動き、表情、所作まで最高の演技だったのではないでしょうか。

レジェンド&バタフライ

ここまでが良い点です。

【最悪じゃ(。-`ω-)】

さて…. お待たせいたしました。
ここから削ります。

先にも言ったように綾瀬はるかの目の動き、表情、所作は本当に良かった。
また声の荒げ方、静め方は俳優力を見させてもらった。

こらっ、木村拓哉。
お前な、表情の作り方のパターンが4種類くらいしかないんじゃないのか?
あの直ぐにきょどるような目の動きやめろよ。
きっと木村拓哉のお得意としているものなのかもしれないけど、それどの映画、ドラマでもやっているだろう。

そして演技が固いんだよ。

木村拓哉ってカメラフレームに入ると自分で決めた演技を型どおりにするでしょ。
もう決めた演技を乱さずやろうとする。

笑う演技は最初に決めたままこう!
怒った演技は決めたとおりにこう!

そんな風に見えるから演技のふり幅がすご~く小さいのですよね。

抑えてしゃべる声はいいだろう。
だけど声を荒げた途端に直ぐに馬脚を現してしまう。
演技幅が小さいから声を荒げると戦国時代劇から一気に現代劇に変わってしまう。
もうちょっと主演じゃない役をいろいろやって演技の幅を広げたほうがいい

それとさ、迫力ある演技って声を荒げる事ではないんですよね。
ゲイリー・オールドマンとかの演技を手本に勉強してください。
内面の迫力をだす演技のね。

そしてその演技の幅が狭くて台無しにしてしまった重要場面がこの場面

 レジェンド&バタフライ

比叡山の容赦ない焼き討ちを濃姫に諫められる信長。

ここはさ、濃姫の野望のままに動いた信長が、合戦の残酷さや政治というものの為に、もはや自由奔放でなくなってしまった悲しみを表現する場面だろ。見事なカッスカスの演技だ。

濃姫の向こうに映る信長のシルエットに悪鬼になるしかない悲哀が全然感じられない。あったとしても10のうち2くらいかな。

あとこれは演出の問題だけどさ、この信長の悲哀を見せるのに足りないところをいくつか挙げさせてもらおう。

まずは対比だよ。

濃姫の野望に手を貸す前、血塗られる前の信長をなぜもっと豪快に描かなかったのか。
私が監督ならうつけものゆえ豪快に笑ったり怒ったり、もっと思うがままの信長を描くけどね。
それなのに木村拓哉の信長は自由にしていた頃もどこか居心地悪そうきょどった目をするんだよね。全然自由を感じない。ただ仲間とじゃれ合っているだけ。

それとさ、だからこそ魔王となった信長は声を荒げてはダメなんだと思う。
怒りさえも縛られ、怒る前に斬るくらいの恐ろしい存在として描かなきゃ、そこから抜け出せない悲哀をだせないじゃないか。

そして「魔王」と呼ばれるまでの場面をなぜすっ飛ばした?

もうちょっと血で染まっていくしかない場面を挟んでいかないと、いきなり心変わりですか? ってなるでしょう。
もしかして上映時間の問題でカットしましたか?

それと前々から指摘している日本映画の悪いところ。
なぜに笑いを挟もうとするのかな?
「前半は明るく→後半はシリアス」にしたかった意図はわかるよ。
でもさ、テレビドラマサイズのコメディを入れないで欲しいな。

コメディで笑いをとろうとするところが浅はか。

前半は単に感情の思うまま生きる豪快な信長を表現すれば、自ずと明るく楽しいものとなったのに。
喜怒哀楽が激しい信長を前半に映すからこそ、後半の魔王に足をつかまれた信長が映えるのにさ。

そしてこれは賛否両論かもしれないけど、本能寺の床の下から抜け出しました→船に乗り航海しました→海の向こうの地を見ました

この場面いる?
途中でタイタニックに入れ変わったかと思いましたよ。

レジェンド&バタフライ

やったとしてもあんなに尺いらないだろ。

そんなにその場面入れたければ、そこからの信長ストーリーにしたらよかったんじゃないかな? まぁ、脚本の善し悪しがはっきりでてしまうのでやらないでしょうけど。

とまぁ、今回も木村拓哉ディスリになってしまいましたけど、本来この映画が★5だとして木村拓哉の演技に★2を奪われて「★3」になったと思ってくだされ。
★2でも甘いよな。
でも映画にはリスペクトするところもあったので、それくらいで。

【なぜ早くもアマプラ? (-。-)y-゜゜゜】

さて、なぜ早くもアマプラで配信したかを考察します。
コロナ渦で海外の新作映画が劇場公開できずにAmazonに権利を売り、配信上映をしていたのは記憶に新しいところですよね。

トゥモローウォー」や「ムーンフォール」がそうです。

  

そのおかげで劇場公開できなかったマイナス収益の補填をすることができた(できたのかな? )

この映画も同じようなものだと思う。

なんせ公開第一週目は1位だったものの二週目からはアニメ映画に追い抜かれてしまい、木村拓哉ファンが一巡してしまうと途端に客入りが悪くなり、結局のところ20億円の製作費で25億円の興行成績しか残せなかった
あれだけ宣伝に莫大な巨費を投じたにも関わらず差し引き5億円の儲けって、あきらかに失敗だった。
つまりは鮮度が落ちないうちにAmazon primeに配信放映権を売り飛ばしてその補填に充てたのでしょうね。
東映側からなのかAmazonからなのかわかりませんがこれはwinwinだったのでしょうかね?(う~ん、微妙

【あなたは気が付いた? ( *´艸`)】

あと、これは小ネタですが、信長が鹿狩りをしていて崖から落ちる場面、私はすぐにわかってしまいました。
あの場所は西伊豆の黄金崎公園の展望です。
ほら、馬の頭のような岩が見えますよね。

レジェンド&バタフライ

あれは「馬ロック」と呼ばれています(下は私が撮影した写真です)

この場所から見える夕陽がとっても綺麗なので是非訪れてみてください。

黄金崎公園からの夕陽

「罪の声」の感想・レビュー(ネタばれあり)

罪の声
罪の声
★★★★★
原作 塩田武士『罪の声』
監督 土井裕泰
脚本 野木亜紀子
配給 東宝
上映時間 142分

こんにちは、しんじです。
今回は日本の社会派映画『罪の声』の感想を書きます。
皆さん、グリコ森永事件をご存じでしょうか。
僕が中学生くらいの事件だったかな。店頭に並ぶお菓子に劇薬の青酸ソーダか何かを混入した犯人が食品会社を脅迫するという事件です。
『キツネ目の男』はあまりにも有名でマスメディアは連日『キツネ目の男』とは?ばかりを報道するあまりに事件の真の部分を見逃して報道していたようにも感じています。
それに『キツネ目の男』ばかりを報道するあまりに目つきの鋭い人が「あの人怪しくない?」と根拠のない噂で被害にあった方もいるくらいでした。

犯人グループも執拗で何度も警察や世間を煽るような声明をだしたりして時には愉快犯ではないのかという声明まででましたよね。

さて、今回、この映画を観て思い出したのですが、そうでしたね..犯行指示に少年、女性の声を使っていました。

この映画は何も知らずに大事件に加担させられた子供たちにスポットを当てた映画となっています。

当時の事件を知る人には非常に興味深い映画となっています。

PukuPukuMarine

あらすじ 感想

〇あらすじ

家族3人でつつましく生きている曽根俊也(星野源)はスーツの仕立て屋。
ある日、押し入れの中から通帳とカセットテープを発見する。

罪の声

通帳は事細かにびっしり文字で埋め尽くされているが全文英語だ。
ただすぐ読める文字もあった。

「GINGA」「MANDO」の文字。

ネットで検索すると1984年のギンガ萬堂事件に行き当たる。
クラマ天狗と名乗る犯人グループが毒入りのお菓子をばらまくとお菓子メーカーを脅迫するという事件だ。

俊也はネットに張られた犯人が使った犯行指示の音声動画を再生する。
そこに収められた声。
俊也は見つけたカセットテープを慌てて再生する。

罪の声

そのカセットテープは幼少の頃の俊也の声で犯行指示が収められたマスターテープだった。
知らずに犯罪に使われた自分の声。
事件の真相を確かめようと俊也は自らそのメモと関わった犯行に関わっている叔父の足取りを追う。

そして同時期に過去の事件を取材する大日新聞の阿久津(小栗旬)と交差する。

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あらすじ 感想

〇感想
久々の日本映画がビタッと来たものに出会えました。
もう、カセットテープの声を追うなんてゾクゾクします。
少しホラー映画のような怖ささえも感じてしまいます。

だけど映画の軸はしっかりと過去のグリコ森永事件に迫るような内容になっています。
内容は過去に散々と推察したドキュメンタリーと重なる部分が多いのですが、それを俳優たちがしっかりとした演技力で描いているところが素晴らしいです。

犯人の目的は実は現金ではなかったのではないかという推察は事件からかなりの年数がでてから言われたように記憶しています。

操作です。

この映画ははっきりいって2部構成になっているようにも感じました。

第1部はグリコ森永事件の真相はこうだったのではないかというもの。

第2部は『犯行に使われた子供たちの人生は?』というものでここからは作者の完全なるフィクションとなっています。

この子供たちの人生はとても痛ましく描かれているのですが、映画前半とガラッと映画の感じが変わってしまったのが気になるところでした。

完全なフィクションになった途端に昔からある日本映画の匂いしてきます。

罪の声

ヤクザが登場しそれに関わった家族の悲惨な末路というものです。
この描き方が少し古臭くて『ああ、日本映画….』って感じになってしまいましたね。
でも、時代背景が1984年のどっぷり昭和なので仕方がないのかもしれないですが、この辺は平成生まれの人たちはどのように見えるのでしょうね。

個人的に好きな場面は記者の阿久津が「真実を明らかにすることに意義があります」というセリフに俊也が噛みつく場面は凄くよかったです。

罪の声

意義」ってなんでしょうね。

映画はラストのほうに近づくにつれて作者か監督かはわからないけど社会思想的なものが入ってきます。

罪の声

学生運動とその過激派の権力・社会への反抗がいかに虚しいものなのかを映画を通して語り始める内容となります。

もしかしたら2022年に刑期を終え刑務所から出てきた日本赤軍最高幹部の人を意識しての事だったのかは定かではありません。
自分の思想を満足させるための犯行の裏には未来を無くされた方々がたくさんいる。
そんな感じで語る映画の人物が何か重なるんですよね。

ということで最後にはグリコ森永事件の社会派サスペンス映画が少し混じり気のあるラストで処理されているようで気になる部分ではありました。

それと一番ラストは「スーツ、お願いします」と笑顔でスパンと終わらせたほうが味わい深かったのに惜しいなって感じでした。

でもすごく見ごたえがあってグイグイと引き込まれました。
141分を余すことなく観ることができる素晴らしい映画でした。

変に笑わせようとする変なコメディを入れる昨今のお寒い日本映画とは全然違います。

社会派映画としてサスペンス映画として、とても光る映画です。
お勧めですよ。

あらすじ 感想
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劇場版アニメ「ジョゼと虎と魚たち」の感想・レビュー(ネタバレ有り)

ジョゼと虎と魚たち劇場版アニメ『ジョゼと虎と魚たち』
★★★★
原作 田辺聖子
監督 タムラコータロー
脚本 桑村さや香
制作会社 ボンズ
配給 松竹
上映時間 98分

こんにちは、しんじです。
今回は前々から見たいと思っていた劇場版アニメ『ジョゼと虎と魚たち』を観ましたので感想を書きますね。
映画館で予告編を見た時から凄く気になっていたアニメです。

・タイトルがインパクトありすぎ!
・ダイビングが描かれている。
・足に障害がある女の子が海とどのように関わっていくのか?

この3つがすごく気になる点でした。

PukuPukuMarine

あらすじ 感想

〇あらすじ
海洋生物学を学ぶ大学生の恒夫は、メキシコ留学を目標にダイビングショップをはじめ、いろいろなバイトをしながら、その資金を貯めていた。
ある夜、坂道から車いすに乗った女の子が転がってくる。
恒夫と衝突しケガもなかった女の子は久美子という名だった。

久美子の祖母は『世の中は虎のように怖いものばかり』と、久美子を夜にしか散歩に連れて行かない。

久美子を助けたお礼も兼ねて恒夫はその夜夕ご飯に招かれる。

そこで祖母に久美子の面倒を見るバイトを依頼される。
時給が良いことに恒夫は引き受ける。

恒夫が久美子を『久美子』と呼ぶと、久美子は『私はジョゼや!』と言う。

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あらすじ 感想

〇感想
どうやらこのアニメは田辺聖子さんの同名小説をモチーフに作り直したストーリーのようですね。
原作はもっと障害者の人と健常者の人の心の内面を描いているという声も聞こえてきます。
劇場用アニメとしてはもう少し華のあるテーマにしたかったのでしょう。
それが『夢に向かって折れない心』です。

原作ファンからしてみるとまるで取ってつけたように見えたでしょう。
しかしこれが中々に涙を誘う感動に仕上がっていました。

ジョゼが絶望の中「私はもう望みたいものに手を伸ばさない」と声を張り上げて言う場面。
恒夫が「だったら、なんでそんな悲しそうな顔をしているんだよ。」と返すセリフは凄く良かったです。

ジョゼと虎と魚たち

これは脚本の桑村さや香さんは素晴らしいと思いました。

それとジョゼが手作りの絵本を読み聞かす場面。
ここは泣かせに来るのだろうな。』と構えていてもやっぱりをこらえることが出来なかった。

最高の絵本だぜ!

だけど幼児には難しすぎるぜ!っと。

そして僕がこの映画一番好きなの場面は恒夫がジョゼを抱えて波打ち際に行く場面。

もう最高の青春場面だ!
これはアニメだからこそ美しく描かれる場面です。

いつも何かを内に溜め込めるジョゼが、思いのまま笑顔でいられた瞬間。
この場面を見るだけでもこのアニメを観てよかったと思えました。

ここの画像は貼りません。
是非、本編をご覧になってください。

とここまでは良かった点です。

ここから少し気になった点
まずはダイビングショップのアルバイトは非現実的だった。

あのスタッフがインストラクターやガイドならいざ知らず、都市ショップに受付や店管理のバイトを3人も雇うなんてあり得ません。
せめて器材量販店とかにすべきだったと思う。
細かいですが、ダイビング業界に片足を入れている身としては見逃せない。
それと業界にいるものが沈船内でエアー切れはあっちゃいけないし、急浮上しすぎなのもダメ。
もう少しダイビングについて取材をしてほしかった。
まぁ、これはダイビングインストラクターの戯言なのですが・・・

もうひとつはジョゼの性格がきつすぎること。
ジョゼと虎と魚たち

たぶん原作のジョゼの性格をそのまま転用しているのだろうけど、このアニメのストーリーには少しきつすぎる。

もう少しマイルドにしたほうがよかったと思う。

はっきりいうと、『その性格じゃ恒夫がもたないぜ!』と心配になってしまう。

ジョゼのこのきつい性格が魅力でもあり、時に笑いを誘ったりもするけど、それでも彼女の『身勝手さ』が鼻についてしまったひとも少なくないはずです。

まぁ、このアニメの恒夫も少々ひとの心の奥の心情を察することが出来ない性格だったけど。

まとめると劇場アニメ版のストーリー・脚本は良かったのだけど、それならばジョゼの人間性もこのストーリーに合わせて、ちょっぴり見直してみるべきだったと思う。
少し改変したストーリーとの間に不協和音が生じた感じでした。

でも、新海誠の『君の名は』みたいな話題性だけの首をかしげるようなアニメに比べれば、天と地ほどに差があるほど素晴らしいアニメだと思います。
ぜひ、ご覧になってみてください。
おススメです。

あらすじ 感想
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劇場版アニメ「時をかける少女」の感想・レビュー(ネタバレ有り)

時をかける少女時をかける少女
★★★★★
原作 筒井康隆「時をかける少女」
監督 細田守
脚本 奥寺佐渡子
制作会社 マッドハウス
配給 角川ヘラルド映画
上映時間 98分

こんにちは、しんじです。
今回は前々から気になっていたアニメ「時をかける少女」を観ました。
僕の世代だとまず思いだすのが1983年に公開された原田知世さん主演の同名映画です。
原作者の筒井康隆さんのSF小説は今までも多くの作品が、映画化されたりドラマ化されていますよね。
短編小説などはいろいろなところが補足されたり変更されています。
僕はあまり本を読まなかったけど筒井さんのSF小説はよく読んでいました。

さて、本作はやはり筒井康隆さんの小説をもとにして作っているようですが、時代は変更されています。
小説が発表された1960年代はPCもなければ携帯やスマホもない時代でしたからね。
さすがにあまりにも現代と違いすぎますもんね。

でも、どんなに時代が変わろうと、過去も未来も変わらないのはその時に生きる若者の青春の輝きでしょう。

この映画はほんのひと夏のある日の事を描いている物語。
でも、若者の青春はそのひと瞬(とき)、ひと瞬(とき)が永遠の輝きを放つことがある。
この映画もまた観る人のその胸にそっとしまってある「ひと瞬」を思い出させてくれる映画になっています。
PukuPukuMarine

あらすじ 感想

〇あらすじ
いつものようにギリギリまで寝て、チャリ全速で走らせて遅刻セーフな高校生活
同級の千昭と幼馴染の功介とは、毎日のように野球やカラオケをする友達という間がらだ。
時をかける少女

誰にでもあるやたらついていない日

そんな日に真琴の自転車のブレーキが壊れ電車にひかれて死んだ・・・

と思った瞬間、真琴は踏切前の坂の途中にいた。

時間はほんの数分前だ。
時をかける少女

変わり者と言われる叔母の和子にその事を話すと和子はその話を何の疑いもなく受け入れ、それは時間が戻ったのではなく真琴がタイムリープしたのだと説明する。
時をかける少女

突如、タイムリープを手に入れた真琴は、ささいな事にタイムリープを使い有頂天になる。

ある悩みを和子に相談する真琴であったが、そこで和子に言われるのだ。
(あなたがタイムリープして)誰かが傷ついていないかしら?

真琴は自分の都合でタイムリープしたことで他の人が傷つくことを深く考えはじめる。

ある日、男友達である千昭から電話で驚きの言葉を投げかけられる。

おまえ・・・タイムリープしていないか?

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あらすじ 感想

〇感想
これぞ長編アニメの素晴らしさ!
本当に心にキュンとくるアニメだった。

作画もとても好みの絵だったし、真琴の声を出していた仲里依紗がとっても良かった。
本業の声優さんを使うのもいいけど、時には混じりけのない初々しさ漂う声もいいですね。
もちろん演技も凄く良かったです。
等身大の女子高生って感じです。

そして構成・脚本・音楽も素晴らしい

僕のお気に入りの場面は、真琴が千昭を会うため必死に走る場面。
時をかける少女

そこには街の喧騒と必死に走る真琴の息づかい、やがて街の喧噪すら聞こえなくなる。
17歳の一生懸命さが伝わる場面だ。

そして川辺での、別れ・・・真琴の

時をかける少女

もうウルっとしてしまいました。

そして戻ってきた千昭と真琴の「約束」

その後日、真琴が自分のやることを決めるのが・・・とってもさわやかなエンディングだった。

時をかける少女

挿入音楽はストリングスやピアノの伴奏が主に使われていて、ストーリーのじゃまにならずに盛り上げてくれる。

そして高まった真琴の想いと挑戦の場面だけ奥華子さんの「変わらないもの」が程よい大きさで使われています。

これが邪魔にならないサントラというものなんです。
わかるかな?某アニメ映画の監督さん。

あの映画のせいで長編アニメを避けていた昨今だけど、この映画を観てよかった。

良い長編アニメはやっぱり存在するんですね。

タイムリープものだとどうしてもパラドックスや辻褄合わせにケチがつくけど、この映画が表現したいものはそこじゃない。

冒頭にも書いたように過去・現在・未来でも変わることない青春の輝きなんだと思う。
みなさんも大きくなった頭をどこかに降ろして、このアニメ映画を楽しんでもらいたいです。

でも、最後にひとつ気になった点がある。
映画の冒頭、野球をしていた真琴が、次の瞬間にベッドから起き上がる場面。

時をかける少女

あれって誰かの意志で過去をやり直ししたのではないだろうか?
例えば・・・叔母の和子とか。

和子が真琴に言ったセリフが気になるんです。
あなたは私のようなタイプじゃないでしょ。待ち合わせに遅れたら走って迎えに行くのがあなたでしょ。

これって実は和子は力をもっていながら待ち人に会うために使わなかったってことじゃない。
時をかける少女

真琴の後悔を一度だけタイムリープを使いやり直しさせたのでは?

ちょっと深読みかな?(笑)

あらすじ 感想
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