ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
★★★★★プラス★★★
監督・脚本 クリストファー・マッカリー
配給 パラマウント映画
DVD パラマウント
上映時間 131分
この記事はこの映画をより深く理解し整理したい人のための超ネタバレ記事ですので、ネタバレは一切見たくない人はこの記事は飛ばしてください。
結末まで全てのネタバレが含まれますのでご注意ください
こんにちは、しんじです
今回は「ミッション:インポッシブル/ローグネイション」の解説と感想・考察を書きます。
「ミッション:インポッシブル/フォール・アウト」の感想はもうすでに書いていて、記事は僕のレビュー記事の中でも人気記事になっています。
それなのに、まだ「ローグネイション」は書いてはいなかったのです。
ミッション:インポッシブルシリーズは内容てんこ盛りでどこから感想を書いていいのか結構頭を悩ませるのです。
だってどこを切り取っても面白いんですもの
そういうわけで、今回は長文覚悟でお付き合いくださいね
それぞれのミッションや、その背景や解説、僕の考察と感想も交えて書きますね。
今、トム・クルーズは「クリストファー・マッカリー監督」とタッグを組んで多くのアクション映画を作っています。
「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」や最近の「トップガン/マーヴェリック」も彼が監督をしています。
ミッション:インポッシブルでは「ゴースト・プロトコル」から監督をしています。
彼が監督になってからのミッション:インポッシブルはかなり話が入り組むことが多く、ウカウカしていると、筋書きを見逃してしまいがちになりますよね。
その代表的なのが「ミッション:インポッシブル/フォール・アウト」なわけですがこの「フォール・アウト」、蓋を開けて観ると、実は「ローグネイション」の続編なんですよね
前編・後編でわけてもいいくらいな映画で、「フォール・アウト」にも「ローグネイション」での最大の敵「ソロモン・レーン」や「イルサ・ファウスト」が登場します。
それが「フォール・アウト」がややこしくなっている原因にもなっています
つまり、「ローグネイション」の内容を整理すれば、「フォール・アウト」の理解も深まっていくのです。
と、いうことで早速「ローグネイション」を紐解いてみましょう
プロローグ
IMFは解体の窮地に立たされてした。
CIA長官自らが査問委員会に訴え出て「IMF」の存在に異を唱えたからである。
その命令系統というものをもたずミッションのコンプリートのみを使命とする「IMF」は「脅威にもなり得る。」
CIA長官「アラン・ハンリー」は言う。
「やりたい放題のイーサン・ハント。奴が追っている『シンジケート』などでっち上げだ。IMFの予算と存在意義を示そうとしているだけだ。」
査問委員会の決定・・・IMFの解体
ここで押さえておきたいのはCIA長官「アラン・ハンリー」である。彼は後のIMF長官となる男だが、彼のここでの発言が本当に彼の思惑だったのか?
それを踏まえて耳を傾けてみるとラストカットの意味合いが変わってきます。
イーサン・ハントは甚大な被害と人命が失われる多くの事件の背後に暗躍する「シンジケート」の影を追っていた。
罠
ロンドン
IMFへ新たな任務が届いた。
イーサン・ハントはいつものように、自動消滅メモリーの任務内容を確認する。
任務内容を確認する。
「君たちがVX神経ガスの輸送を阻止したおかげで多大な人命が救出された。君たちが思うようにこのVX神経ガスを入手しようとしていたのは闇の組織。君が思うように「シンジケート」存在する。我々が「シンジケート」だ。」
イーサンのいたドアにカギがかかり室内に麻酔ガスが充満する。
気を失う間際にイーサンは目撃する。
短髪で冷酷な男の顔を。
イーサンは目の前の仲間を助けることもできず、ただ見ることだけしかできなかった。
イーサンにとって仲間を殺されたこと、ただ気を失うだけのことはかなり悔しい事だったでしょう
イーサンにとって仲間は大きな武器でもあるが、彼の大きな弱点でもあるんですね。
囚われのイーサンと謎の女
イーサンは囚われの身となる。
これから拷問と自白が行われるのはわかっていた。
目の前にいるこの女に。
しかし、扉が開くと数名の男が入ってきた。
そこでイーサンは見た。
ヤニク・ヴィクター(ボーン・ドクター)。
「おまえはもう死んでいると聞いていたが・・・」
拷問士であるヴィクターの拷問が始まろうとする時、
突然、女がその場の男たちを殺しはじめ、イーサンの手錠のカギを渡す。
女とイーサンは地下通路を逃げていく。
「私は戻る。あなたが殺った。そして私はあなたを捕まえ損ねた。」
女は逃げた通路を戻っていった。
イーサンは「ブラント(ジェレミー・レナー)」に「シンジケート」に囚われたことと、この組織に死んだと思われる秘密工作員がいるという手掛かりを伝えるが、同時にIMFが解体されたことを知る。
イーサンは単独で行動することを決意する。
ここでイルサ・ファウストが出てきます。
僕はもう一目でイルサに心を奪われてしまった
「なんだろう!この美しい女性は!」てね
あの憂いのある瞳、これがイギリス女性の魅力なのかもしれませんね。
そして、瞬く間に男たちを倒す体術。
僕も彼女になら絞め殺されてもいいかも・・・
そうそう、何気にイーサンもすげーことやってます。
おいおい、そんなポールから抜け出す方法は無いから
すげぇな。
イーサンはここでCIAから追われる身となる。
イルサはイーサンを逃してしまった失態①を付けられる。
オーストリア首相暗殺
かつてのIMFの仲間はバラバラになる。
CIAに残ったブラントとベンジー(サイモン・ペッグ)は常にCIAの監視の的とされていた。
ある日、ベンジーのもとへウィーンで開催されるオペラ鑑賞のご招待プレゼントが届いた。
ベンジーは察する
オペラはオーストリア首相夫妻も観賞する大規模なものだった。
ベンジーは「似顔絵の男を会場の人間から割り出してくれ。」と頼まれる。
イーサンはこの国賓が集まる大きなオペラコンサートに、「シンジケート」が現れるという情報をつかんでいた。
イーサンは舞台裏で狙撃手の存在を確認する。
その中に謎の女(イルサ)の存在もあった。
イーサンは自ら首相の腕を撃つことで首相暗殺を防いだ。
だがイルサを連れ会場を去ろうとするそのとき、首相夫婦を乗せた車が爆発する。
イーサンはイルサを乗せ車で逃走する。
そして彼女がイギリスの諜報員(MI6)だと推測する。
「組織を潰したいなら私を車から放り出して」
イルサは自ら組織に戻っていった。
「私を探せるはず。」
その言葉と、1本の口紅💄を残して。
口紅の中には侵入不可能なデジタル金庫の見取り図が入っていた。
場所はモロッコだ。
ここで、謎の女の名「イルサ・ファウスト」とシンジケートのボス「ソロモン・レーン」の名前がはっきりしましたね。
ここで押さえておきたいのは「首相暗殺」は何だったのか?という事。
これは単にイーサン・ハントへ向けた宣戦布告だけだと思っていいでしょう。
そのうえで2つ効果をもたらす。
① イーサンを不利な立場にするためのもの。
ソロモン・レーンは当然イーサンが事件を防ぎに来ることを知って暗殺を企てた。
暗殺事件を成功させることによってイーサンが暗殺事件にかかわっている既成事実を作った。
つまりイーサンはアメリカという後ろ盾を無くすばかりか、手の内を知られている仲間からも追われることになる。
諜報員が自国に追われる不利をソロモン・レーンは知っているのだ。
② イルサのテスト
イルサほどの優秀な人間がそもそも失態など侵すのだろうか?
当然、ソロモンはそんなことはないと思っている。
その上でイルサをテストしているのだ。
「イーサンをおびき寄せる種を蒔きました」
そうソロモンに報告するイルサは敵か味方か・・・謎ですね。
>
今回、ベンジーが熱かったですね
「危険に巻き込むことができない。」というイーサンに
「お前は俺の友達だ。俺を読んだのは俺が必要だからだろ!」
いや~熱いです。
こういうの好きですね。
これがイーサンの強い武器なんですね。
この仲間の信頼関係がね。
デジタル金庫でイーサン死亡!?
デジタル金庫の所在がモロッコにあることで、たやすくイルサのいる場所をみつけだすイーサン。
イルサはそこで自分の正体と任務を明かす。
そして2年の潜入捜査でシンジケートを壊滅させる情報がデジタル金庫内に隠されていることを明かす。
だが、ここは完ぺきに外部侵入者を防ぐ防犯システムが備えられている。
侵入するには金庫の認証データを改ざんする必要がある。
そう、ベンジーの情報に改ざんするのだ。
だがデータの改ざんには液体冷却庫へ侵入が不可欠。
素潜り、そして少なくとも3分の時間が必要。
動きは最小限に体内酸素を保持しなければならない。
液体冷却庫に侵入しデータを入れ替えるイーサン。
だが、停止していた液体の水流が再び始まってしまう。
何とかデータを入れ替えに成功し後は脱出ハッチを開けるだけだが、イーサンの体内酸素は少なくなり失神。
冷却庫内に飛び込んだイルサは失神したイーサンを担ぎ、脱出。
ベンジーはデジタル金庫内に隠されていた情報をUSBメモリに移し替える。
作戦は成功した。
だが、瀕死のイーサンに前でイルサは裏切りUSBメモリを奪い去ってしまう。
イルサはUSBメモリをイギリス諜報部MI6局長アトリーへ届ける。
イルサの任務はシンジケート壊滅するためのファイルを奪うことだったのだ。
「このファイルが本物であるか疑わしい。イルサ、君は組織に帰ってこのファイルが本物であるかを確かめる必要がある。」
イルサは組織に帰らざるを得なくなった。
今回の映画で一番の見せ場です。
こんな穴に飛び込むなんて恐ろしさしかない
リアルなのがイーサンの声です。
息が苦しくなり、時々イーサンが「ン~ン」って声を出すでしょ。
あれが凄くリアルですよ。
僕はダイバーなのでよくわかるんです。
ダイビング中に稀に疲れがひどくなったり、海流が早くなって進むのが大変な時などに、出る声がまさにイーサンの声です。
聞こえ方もあんな感じです。
だから僕は観ていて
「ああ、しんどそうだ・・・」
すごく共感してしまった。
それにしてもイーサンの危機にいつも現れるイルサは天使です
でもそのあとの裏切り
まるで峰不二子ちゃんにおいしいところだけを持っていかれるルパン一味を観ているようでおかしかったですね
しかし、この映画は本当にすごいですよね。
普通、カーチェイスとか長いとダレるのですが、全然ダレません。
むしろバイクの音が心地いいくらいです💛
それは観ている人がプレイヤーになるからなんですよね。
みんながバイクゲームでイーサン・ハントというプレイヤーになるんです。
だから全然飽きないし、一台倒すごとに「よっしゃー」ってなる。
僕が今まで見たカーチェイス場面の中で一番おもしろかったですよ。
凄いだけじゃなくて「面白い」のです!
そうそう、ここでルーサーが合流するのですが、
「イーサンは俺の友達だ。もし裏切ったりしてみろ・・・」
ブラントに念を押しますね。
ここでも、イーサンがどれだけ仲間を大切にしてきたのかがよくわかります。
囚われのイルサ・ファウスト
ルーサーとベンジーはUSBメモリーに収められている情報ファイルが「レッドボックス」と解析する。
それは国家の最重要人物しかファイルを開く権限が与えられないというものだった。
イギリス首相の認証データがなければならない。
網膜、指紋、文章と声紋の3つを照合する必要がある。
イーサン達はソロモン・レーンの手の上にいた事を理解する。
ソロモンは金庫内の情報をあえてイーサンに盗ませたのだ。
あとは首相を誘拐しさえすれば、情報ファイルを見ることができるのだ。
イーサンはソロモンを捕まえるためにイルサと接触する。
イルサはイーサンに言う
「あなたの選択は3つある。」
1. 私とUSBメモリをCIAへ引き渡す。
2. ソロモン・レーンと対決する。
3. 私と逃げ、普通の人間として生きる。
だが、その話の間にベンジーがシンジケートに拉致されてしまう。
ソロモン・レーンはベンジーの命と引き換えにレッドボックスの解除をして情報を届けるように要求する。
ここではイルサの悲しき運命が描かれています。
祖国MI6局長アトリーにより捨て駒にされ、そしてソロモン・レーンにはイーサンを利用するための道具とされる。
今までもこれからも・・・
3つ目の選択「私と逃げる」
この選択は彼女の願い。
この場面の彼女の表情が悲しく、そしてとてもロマンティックである。
「ソロモンの要求か?」
イーサンは『揺らぎそうな心』をはぐらかしたのでしょう。
イーサンは痛いほど彼女の切ない心を知っているのだから。
それは仲間を裏切らず大切にするイーサンの心が物語っている。
裏切られることの悲しみを知っているからイーサンは誰も裏切らない。
仲間を大切にする。
だからベンジーもルーサーも誰よりもイーサンを優先するのだ。
MI6局長アトリーの悪事
ブラントはCIA長官アラン・ハンリーにイギリス首相の危機を知らせた。
ブラントとハンリー長官はMI6局長アトリーを連れてイギリス首相に警告をする。
「イーサン・ハントは優秀な諜報員だ。彼は架空のシンジケート追っている。」
「シンジケート」、「ソロモン・レーン」の名が出た時、イギリス首相がアトリー局長を問い詰める。
「アトリー、まさかシンジケートとは「あのシンジケート」のことではあるまいな。」
シンジケートの生みの親こそがMI6局長アトリーだったのだ。
首相に却下された「シンジケート計画」
それを勝手に推し進めた結果、ソロモン・レーンが暴走をはじめたのだった。
イギリス首相の口からシンジケート計画の実態をしったハンリー長官は驚きを隠せないでいた。
これにてイーサン・ハントの容疑がはれた。
ハンリー長官が非を認め容疑が晴れると、アトリー局長に変装していたイーサンが姿を現した。
もはや、イーサンを捕まえる理由もない。
イーサンは引き続きイギリス首相と本物のアトリー局長に自白剤をうちシンジケート計画の隠匿の為にイルサ・ファウストを捨て駒として利用したことを自白させた
そしてイルサ・ファウストの容疑も晴れた。
イーサンはイギリス首相の認証データを全て回収しレッドボックスを開く。
そこにはシンジケートが動かすことが可能な20億ポンドの資金源の情報が記されていた。
ここはポイントです。
ここの意味がわからないとイルサ・ファウストの立場がはっきりしません。
イルサ・ファウストが持っていたUSBメモリを消去したのはアトリー局長。
シンジケート計画の証拠隠滅が目的だった。
なぜならば、USBメモリの情報ファイルにはアトリー局長が関わってる証拠動画が収録されていたからだった。
さらに、この資金源がシンジケートに渡れば、世界が手に負えないくらいに強大なテロ組織ができあがってしまう。
そのためにも情報ファイルは消去しなければならなかった。
あとはイルサ・ファウストの存在だ。
命令で動いていたイルサ・ファウストを消さなければ、自分とシンジケートのつながりが露見してしまう可能性がある。
空のUSBメモリをシンジケートに渡せば、イルサ・ファウストはシンジケートに消されるだろう。
そう思ったアトレー局長は、あの時言ったのだ。
「君は組織に戻って、USBメモリの情報が正しいか確かめろ。」
この事実をハンリー長官が知ることでイルサ・ファウストは国際指名手配から除外されたのだ。
さすがイーサン・ハント。
彼のこういう優しさが仲間をひきつけるのだろうね。
最後のテスト
ソロモン・レーンの指示通りにロックを解除したイーサン。
取引場所の店にはベンジーとイルサが待っていた。
ベンジーは首から1kg&500個のベアリングが詰め込まれた爆弾をかけている。
イルサは言う。
2つの選択しかない。
① あなたが解除したUSBメモリを渡して、2人が私に殺される。
② 首の爆弾が爆発し全員死ぬ。
どちらにしてもイーサンとベンジーは死ぬ運命。
ならば正義感の強いイーサンは他人の犠牲者はださないであろう。
つまり①を選択するはず。
主導権を握るソロモンは勝ち誇っていた。
だが、それをイーサンは読んでいた。
「USBメモリはない。壊した。全ての資金口座の情報は俺の頭にある。欲しければ爆弾を解除して俺から直接聞き出せ。」
イーサンは3つ目の選択肢を作った。
ソロモンは部下に命令する。
「女は殺しイーサンを捕獲しろ。」
だがイーサンはわざとイルサの盾となりながら反撃をする。
巨額の資金の為にはイーサンを殺すわけにはいかないのだ。
窮地を脱したイーサンとイルサ。
イルサはヤニク・ヴィクターと対決する。
そしてイーサン前にはソロモン・レーンが現れた。
追い詰められたイーサン。
「ははは。これがお前の望みだろう。直接決着をつけてやる。」
ソロモンがそういった瞬間、ソロモンの前に目に見えない壁が現れる。
四方を防弾ガラスで囲まれたソロモン。
「悔しいだろ。」
ソロモンの足元から麻酔ガスが放たれる。
白い煙に覆われ気を失っていくソロモン・レーン。
ソロモン・レーン入りガラスケースは警察車両に乗せられ運ばれていく。
はははは!!!
これこそミッション:インポッシブル!スパイ大作戦!!
こんなに胸のすく結末あるだろうか。
自分がされた屈辱をして返した!
これはソロモン・レーンには殺されるよりも屈辱な幕引きだ。
そう、そしてこのもっとも屈辱的な結末が、ソロモン・レーンを復讐の権化に変える。
そして「フォール・アウト」へとつながっていくのです。
それにしても、この映画の見せ方のうまさよ。
イルサとヤニク・ヴィクターの対決の何ともかっこいい事。
ナイフ対決。
こんな影を使って表現するところなんか本当にいい。
この監督は漫画やアニメが好きなんだと思います。
カーチェイスもそうですし、このナイフ対決でも、とにかくコマ割りが漫画的なんですよ。
自分がアニメや漫画を読んでいると思って映画見てみてみると凄くわかりますよ。
それにしてもイルサとの別れもロマンティックですね
「私を探せるわね。」
ここでまたこのセリフで去っていくのが凄くロマンティックです
最高ですね
エピローグ
査問員会
「シンジケートの存在がアメリカの上層部にも暗躍している可能性を危惧、秘密裏にIMFを動かすため、IMFを解体という芝居をしました。」
そういってIMF解体の取り消しをするCIS長官アラン・ハンリー。
そのことについてブラントに質問する査問委員。
「長官の同意がないのでお答えできません。」
査問会がおわりアラン・ハンリーへブラントが言う。
「ようこそIMFへ」
最高の終わり方。👏👏👏👏
僕は何度かこのレビューブログで書いていますが、最初の場面を最後に踏襲する手法が大好きなんですよ
本当にニヤリとする瞬間です。
そしてこのアラン・ハンリーの発言。
これは今までの非を認めIMFを認めた発言ですね。
しかし深読みすると本当にそうなのでしょうか。
もしかしたら、最初からだったとしたら?
査問委員会での言葉通りに芝居をしていたとしたら??
観客全員がアラン・ハンリーに騙されていた!?
全てがIMFの計画の上で行われていた!
「IMFへようこそ」
最初からアラン・ハンリーはIMFを認めていて、IMF長官になること決めていたのではないか?
CIA長官がIMFの小さな秘密組織の長官になるなんて不自然じゃないですか?
それはアラン・ヘンリーが最初からIMFを認めていた男だったからではないか?
しかも「フォール・アウト」では現CIA長官に対してIMFの存在意義を熱弁する場面があるのです。
この説、決して否定できないんですよね。
本当に楽しいですね、この考察
まとめ
この映画を最初に観た時に、なぜソロモン・レーンを捕獲するだけで終わらせたのか、正直少し消化不足だったんですよ。
ところが「フォール・アウト」でソロモン・レーンが異常なほどにイーサン・ハントへの復讐に執着するわけです。
その理由がここにあったわけです。
殺されるよりも屈辱的に捕まえられた。
だからイーサン・ハント個人へ向けた復讐をしようとしていたのですね。
この「ローグネイション」ではイーサンを手の上で踊らせていたソロモン・レーンですが、「フォール・アウト」では少し小物感が出てしまったのは残念ですよね。
まぁ、「フォール・アウト」には真打「ジョン・ラーク」がいるので仕方がありませんが・・・
ちなみにソロモン・レーンが率いていた「シンジケート」の残党たちが作った組織が「神の使徒」です。
彼らが望むのはボスの帰還であり、ただただ「ソロモン・レーン」を取り返すことに燃えているのです。
ソロモン・レーンの目的ただひとつ「イーサン・ハントの破滅」のみに変わります。
そこを踏まえて「フォール・アウト」をみると話が分かりやすくなりますよ。
「ローグネイション」→「フォール・アウト」→「ローグネイション」の順番で観るとこの「ローグネイション」が最高の出来だったのが凄く良くわかりますよ。
僕は「フォール・アウト」よりも全体の面白さは「ローグネイション」のほうが上だと思いますよ
これ以上のアクション映画はないくらいに面白いです
超お勧めです
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