エンド・オブ・トンネル
★★★☆☆
監督 ロドリゴ・グランデ
製作国 アルゼンチン
DVD TCエンタテインメント
上映時間 120分
こんにちは、しんじです。
今回はアルゼンチンのクライムサスペンス映画「エンド・オブ・トンネル」の感想を書きます。
この映画はamazonプライムで観たのですが、やっぱりamazonプライムはいいですね。
いろんな国のいろんな映画を観ることができる。
いい時代ですよね。
さて、今回のこの映画はアルゼンチンでは有名な(?)ロドリゴ・グランデという監督が脚本も務めた力作です。
結構、amazonでの評価も高いようなので観てみました。
あらすじ | 感想 |
いつも遠くを見るような目でタバコをふかす男の名はホアキン。
彼の時はあの時から止まっているのだ。
妻と娘が死んでしまったあの日から。
彼もその事故が原因で車いす生活になり気力も失せていた。
今日も家の立ち退き勧告が来ている。
とりあえず金が欲しい。
苦肉の策で彼は家の2階を賃貸することにしていた。
事前連絡なしに部屋を見せてほしいという親娘。
ホアキンは断ろうとするが、母親は聞く耳を持たず部屋の中に上がってくる。
母親は「すぐにここに住みたい」と願いでる。
あまりにも押しの強さにホアキンはしぶしぶ了承する。
母親の名はベルタ、娘は極度の人見知りのようだ。6歳くらいか?
ベルタはストリップをしながら娘を育てているという。
今まで静かに暮らしていたホアキンは、社交性の強いベルタに戸惑いを見せる。
ある日、ホアキンが仕事場の地下ルームへ降りると、壁の向こう側から人の声が聞こえる。
ホアキンは壁にマイク、壁の向こう側にCCDカメラを取り付け、奴らの計画を知る。
銀行強盗!
奴らはトンネルを掘って銀行の底から侵入するらしい。
そのトンネルはホアキンの地下ルームの床下だ。
ホアキンはこの強盗された金を盗み取る計画を企てる。
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あらすじ | 感想 |
設定・ストーリーは凄く面白い題材です
そして最後まで飽きずに見ることができました。
しかし少しもったいない気がするのは何故だろう。
それはドラマ要素です。
ベルタと心を閉ざした少女との心の触れ合いというドラマ要素をもっと丁寧に描いてほしかった。
特に少女との触れ合いをもっと描いて、心を閉ざしてしまった少女が次第に心を開いていく様子をちゃんと描いてほしかった。
それを見た母ベルタがホアキンを信用して好きになっていく展開にしてほしかったなぁ。
>母親を縛って薬漬けにしてはダメだと思う
自分の娘のように思えてきた少女が実は性の玩具にされていた怒りも描いてほしかったなぁ。
そして金目的から幼児性愛者への復讐の方に気持ちをシフトするべきだった。
そうしたら、この映画の結末を誰もが納得いくはずだったのに。
僕の評価も星5つ付けていたかもしれない。
残念ながら、映画通りの感じだと、ホアキンの考え方が少し軽薄だし、ベルタも基本的にダメ人間でホアキンと心から信頼しあっているとはいいがたい。
もっとホアキンの人間性にあたたかなイメージを付けなければならなかった。
そのひとつとして、人生を見失う前の、幸せな頃のホアキンも描写すべきだったとも思います。
ホアキンが人生を見失うのも、世の中の不条理によるものであったほうがいい。
悪い奴が得をして、自分の幸せが一瞬で崩壊した。とかね。
そうすれば、悪い奴らに鉄槌を下すことと、幼児性愛者への復讐という強い理由ができたであろう。
今思いましたが、もう動くこともままならず安楽死をさせることしかできない老犬はホアキン自信を描写していたのかもしれませんね。
あの老犬は娘と触れ合うことで、起き上がり、歩きましたよね。
あれはホアキンの心だったのかもしれませんね。
ホアキンの心を描く良い場面ですね。
もう一つ、突っ込まなければならないのは、銀行強盗の計画の古臭さかな。
う~ん。
今の時代に地下トンネルで床を爆弾で穴をあけるね・・・
ちょっと30年くらい古くないですか?
今、多くの防犯センサーがある時代ですよ。
しかも銀行の貸金庫の床下ってもっと頑丈でしょ?
〇cmの鉄板とかコンクリートとか・・・
そんなに簡単に穴開くかな?
アルゼンチンはそうなのかも?とか言ったら怒られそうだけどなぁ・・・
最近、ミッション・イン・ポッシブルを観たばかりなので余計にそう思ってしまいます。
ちょっと批判ポイ感想になってしまいましたが、間違えないでください。
面白い映画だったのですが、もっと良くなるはずなのに「もったいないなぁ」って思いが強かったもので・・・すいません。
評判通りに面白い映画ですので是非見てくださいね
あらすじ | 感想 |
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