ゴジラ(2014)とゴジラ/キング・オブ・モンスターズの感想(ネタバレ有り)
こんばんは、しんじです。
みなさん、今日から休みに入った方は多いのではないでしょうか?
今年は帰省する人も多いのでしょう。
僕はこの年末年始、派手に遊ぶお金もないし部屋でオタクとして過ごすことにします。
映画・アニメを観まくることにします。
ということで今回はハリウッド版ゴジラ(2014)とゴジラ/キング・オブ・モンスターズを観てみました。
今回は2つの映画の感想をどっぷりと語っていこうと思います。
ゴジラ(2014) | ゴジラ/キング・オブ・モンスターズ |
ゴジラ(2014)
★★★☆☆
監督 ギャレス・エドワース
脚本フランク・ダラボン他
配給 東宝
上映時間 123分
こちらは2014年に作られたハリウッド版ですね。
ハリウッド版ゴジラと言うと今や黒歴史と言われている1998年に作られたイグアナGODZILLAの悪いイメージが根強く残っていました。
そのイメージを見事に打ち消したのが2014年のゴジラと言えるでしょう。
この映画に対抗意識を燃やしたのか日本でも2016年にシン・ゴジラなどというものが作られたのは記憶に新しいところ。
別に作らなくても良かったのに・・・と今になっては思うところであります。
2014年のゴジラはかなり東宝原作ゴジラに近く、かなり巨大で、とにかく見栄えが良いです。
さすがに同じ轍は踏みませんでした。
でも、ゴジラの形態をいじりたくなる気持ちも本当は少しだけわかるんです。
それはゴジラのあの形って生物的にあまり戦いに適していないのですよね。
直立に近い形で足が短いために早い動きができずにバランスが悪い。
さらに手も短いから敵を掴んだりすることにも適さないから。
でもそんな悪条件を飲み込んで作り上げたハリウッドには感服しました。
あとはストーリーをどうもっていくか。
まず、ゴジラのストーリーは2部構成になっています。
まず1部はブライアン・クランストンを前面に出したミステリー編。
そして2部はアーロン・テイラー=ジョンソンを前面にだしたパニックアクション編です。
1部では政府が何かを隠匿している。
昔、起きた原発事故は地震などではなかった。
と、原発に勤めていた博士(ブライアン・クランストン)が事故により妻を無くしてしまったことから、事の真相を追求するストーリーになっています。
これが怪獣が登場するまではなかなか見ごたえのあるミステリーになってます。
息子のフォード(アーロン・テイラー=ジョンソン)は父が妄想にとらわれていると疑っていたんんだけど、哀れな父についていくと、その話があながち嘘ではないのではないかというところに行きつくのがザワザワさせる思いになります。
もちろん、その隠していることが怪獣だってことは観ている側はもうわかっている事なんだけど、これが全然ちがう映画で陰謀を主題とした映画だったとしてもなかなか良い空気感がでていました。
そして父から息子フォードへとバトンタッチして、本格的に怪獣映画になっていきます。
怪獣の研究組織モナークが登場し芹沢博士(渡辺謙)が登場するんだけど、この芹沢博士の立ち位置がどうもあまり良くない気がした。
何となく動物愛護協会と同じような臭いがたってきてしまって。
もうこれはアメリカ軍側の意見の方が正当性があるというか、いや、絶対にそうだろうって思う。
モナークの言い分は怪獣も自然の摂理の中で生きているのだから自然との調和として殺さないでおこうっていう意見。
頭の中に菜の花が咲いている感じ。
そんなことやっているからお腹にいっぱい卵を抱えた怪獣ムートーが巣作り始めてしまいました。
大変です!!
結局、そのケツを拭く役目をゴジラに任せるというね。
まぁ、ゴジラにしてみては自分に挨拶もなしにでかい顔して巣作り始めたモナークが気に入らんかったらしいですが。
フォード大尉をはじめアメリカ軍はあの手この手を行うが怪獣前にコチョコチョやっている程度にあまり役には立たない。
それが何となくゴジラVSムートーの戦いに雑音を奏でているようでした。
でもそんなモヤモヤも最後のムートーの口の中めがけてのゴジラの放射熱線攻撃でかなり気持ちスッキリします。
最後は群衆がゴジラに対して声援を送るのですが、んん?って感じになりました。
この映画の狙いはそこなのかな。
人間はいつでも自分の都合で自然に善悪をつけてしまうってことなのでしょう。
人間の前には自然の調和性などは関係ないようで・・・
この映画はゴジラを通して人類のエゴイズムを描こうとしているみたいです。
でも、昔ながらのゴジラファンはビキニ環礁の核実験を正当化するようなストーリーに不満を持った方がいるようですよ。
そもそもゴジラって核実験を批判する存在であったからですね。
まぁ、その代わりに申し訳程度に広島原爆のことに少し触れています。
僕、個人的には映画を2部構成にしたのが、ちょっと回りくどかったかなって気がしないでもなかった。
単純に怪獣が出たパニックアクションにして上映時間を短くしても良かったかな。
それと渡辺謙の芹沢博士がメインキャストとして出ているけど、実はあまり重要な人物でもないような気がしてならなかったのが残念。
要するに芹沢博士はあまり面白いキャラじゃなかったのです。
いろいろ書きましたが、まぁ、最終的にゴジラの咆哮が迫力満点だから、OK牧場です。
ゴジラ(2014) | ゴジラ/キング・オブ・モンスターズ |
ゴジラ/キング・オブ・モンスターズ
★★★★★プラス★★
監督・脚本 マイケル・ドハティ
配給 東宝
上映時間 132分
連続してゴジラ/キング・オブ・モンスターズを観ました。
監督はマイケル・ドハティにバトンタッチ。
いやいや、このドハティ監督はやる人ですよ。
もうめっちゃくちゃカッコいい映画でした。
ストーリーはモナークが監視・研究している怪獣たちをテロ組織が強引に解放してしまう。
それは地球を調和のとれた世界に作り替えようとするため・・・。
結局、思惑通りにならずに、破壊王ギドラがやりたい放題し始める。
アメリカ軍もモナークもなすすべなく、やれやれ、ゴジラがケツを拭くという話。
この映画、テロ組織と戦うアクションやら人間ドラマやらてんこ盛りに入れ込んであるけど、そんなの関係ねぇ!
観てくれよ!この怪獣のカッコよさ!!
そういう映画です。
もうめっちゃくちゃカッコいい!それだけです。
通常なら後半は見飽きてしまうのですが、ところがこの映画、ゴジラ、ギドラ、ラドン、モスラ、そして無敵モードゴジラまでが初めから終わりまでカッコいいんですよ。
歌舞伎で言えば「見得を切る」場面がそれぞれの怪獣に用意されていて、それがしびれるんですよ。
まずはギドラ。
キングギドラのこのディティールはもう完璧ですよね。
これ考えた人天才ですよ。
邪王君臨!!
灼熱王ラドンの睨み
女王モスラ
おりゃー!エネルギー満タンゴジラ
どれもこれもここぞという時「見得を切る」のです。
超かっこいいです!
そして「待ってました!」と無敵モードゴジラはもうカタルシスの塊ですよ。
ゴジラに触れる事すらできず全ては滅びるんですよ。
超かっこいいですよね。
前作で存在感が今一つだった芹沢博士(渡辺謙)も今回はゴジラに魂を預けてめっちゃくちゃ存在感が上がりました。
復活したゴジラがモナークのメンバーをひと睨みし鼻息フンフンさせる場面も何気にエモかったですよね。
この年末年始、このゴジラ/キング・オブ・モンスター超お勧めですよ。
2014年の1作目を観なくても全然楽しめる映画になっています。
最新作のゴジラVSコングもドハティ監督らしいですよ。
ドハティだけにド派手なアクションが期待できそうです。
ゴジラ(2014) | ゴジラ/キング・オブ・モンスターズ |
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