ダンス ウィズ ウルブズ
★★★★★プラス★★★
原作 マイケル・ブレイク
監督 ケビン・コスナー
脚本 マイケル・ブレイク
DVD 東北新社
上映時間 通常版 3時間 特別版 4時間
こんにちは、しんじです 今回の映画は「ダンス ウィズ ウルブズ」です。
「生涯で観た中で素晴らしい映画を5本選んでくれ。」と聞かれたなら、必ず入れるであろう映画です。
アメリカの開拓時代の映画は「カウボーイ」、南北戦争の「士官」もしくは奴隷時代の「黒人」と様々ですが、この映画はネイティブアメリカンに焦点をあてています。
また、この映画は間違いなくその後のハリウッド映画に多大な影響を与えました。
「アバター」や「ラストサムライ」はその影響を色濃く表していると思われます。
アバター | ラストサムライ |
あらすじ | 感想 |
🐃あらすじ
時は南北戦争、アメリカ開拓の時代。
南北戦争で血を血で洗う闘いにやるせなさを感じ、自分の足も重症を負ったジョン・ダンバーは自暴自棄となっていた。
膠着状態の戦火の中、敵中ひとり馬にまたがり疾走する。
その姿に北軍の士気が上がり勝利をおさめることとなる。
ジョン・ダンバーは褒美に一頭の馬シスコとともに、開拓最前線の辺境地セッジウィック砦に赴任することとなる。
ただ一人砦についたダンバー中尉は日々の日課を果たしながら援軍の到着を待ちわびていた。
そんなある日、ひとりの風格の良いインディアンが現れた。
彼はスー族の聖人[蹴る鳥]である。
[蹴る鳥]は、彼らスー族の生きる糧となる「バッファローの群れ」の現れる「兆し」を探して荒野にでていたのだ。
広大な荒野の中、ひとりきりでいるダンバーに、その「兆し」をみた[蹴る鳥]。
そして彼らの交流が始まっていく。
ダンバーは彼らの調和のとれた社会に触れていくうちに、人間として一番大切な事を知ることになる。
スー族の社会に共感し、スー族の勇敢さ、やさしさ、愛を知り、ジョンはスー族へと傾倒していく。
そして彼らに認められた時、彼は「シユグマニツトンカ オブワチ」というスー族名を与えられる。
あらすじ | 感想 |
🐂感想
もう素晴らしい以外の言葉はない作品です。 アカデミー賞候補作品、アカデミー賞受賞作品の中には「あれ?」と思うものもあるのですが、これは間違いなくアカデミー賞7冠も納得の映画です。
この映画で僕が一番感心するのが、3時間という長い映画でありながら、少しも間延びをすることがないところです。
ひとつひとつの風景はすごく雄大で美しく、セリフの間や行動の間に「機微」というものを感じます。
物語はまずはジョン・ダンバーの目で語られていきます。
彼が残した「手記」を、順々に紐解いていくような感覚になります。
そしていつの間にか私たちがジョン・ダンバーになったかのように物語が進んでいきます。
ここに僕が好きな場面をいくつか紹介します。
◎手を挙げるネイティブアメリカン
まずはダンバーと部族との交流が始まり、[蹴る鳥][風になびく髪]そのほかスー族の仲間が訪れます。
何度目かの交流の時、遠くにいるスー族にダンバーが手を上げます。
すると、その中のひとりが手を上げ返すのです。
周りの仲間は手を上げた者の顔を覗き込みます。
彼らの微妙な関係を表す素晴らしい場面で言い知れぬ思いに浸らせてくれます。
◎迫力のバッファロー狩り
映画のスケールの大きさを表すバッファーロー狩り。
もうこの場面は観たままの迫力です。
僕はこの映画を映画館でみることは無かったのですが、それが悔やまれます。
このバッファローの迫力、凄まじいです!
この時、ケビン・コスナーはスタントマンを使わずに、自ら馬に跨り銃をうつアクションをしていたそうですよ。
地は穴が開き、バッファーローは走り回る中、疾走する馬の上で手綱を離してライフルを撃つアクション。
命がけですね💦
◎ 調和の中に成り立つ社会
バッファロー狩りの夜、宴は盛り上がる。
ふと、ダンバーの士官服に興味をもつ[風になびく髪]
ダンバーが彼に制服を着せると、彼も戦士の飾りを首から外し、ダンバーの首にかけます。
「(戦士の証である)これはもらえない。」
ダンバーは断ろうとするが、[風になびく髪]は交換を勧めます。
その後、宴が盛り上がる中、ひとりのインディアンが士官の帽子をかぶって入ってくる。
ダンバーは「それは俺の帽子だ。」と訴えます。
男は「これは荒野に落ちていたのを拾ったから俺のものだ。」と主張。
その様子をみて[風になびく髪」は言います。
「それは中尉がかぶっていた事はみんな知っている。欲しいのなら何かと交換しろ。」
彼は自分の大切なものをダンバーに渡して交換します。
[風になびく髪]は「良い交換」と笑顔で言います。
この場面はまさしく調和をとることの大切さと、スー族の社会を表しています。
この騒動に酋長[10頭の熊]と[石の子牛]は口を出さず、事を見守っているところが素晴らしい!
これは人から言い聞かせられることではなく自分たちで解決していくことだ。
あたり前なことに酋長は口を挟まないのでしょうね。
◎[石の子牛]という男
ダンバーが「拳を握り立つ女」の事で相談する場面。
「死んだ者のことを言うのは良いことではないのだが、おまえには話そう・・・」と語りだします。
ダンバーが相談しているのはこのひと場面なのですが、きっといろいろな事を[石の子牛]から学ばせてもらっていた。と思わせる場面です。
この[石の子牛]は酋長にかなり信頼されている男と思われます。
例えばダンバーのことで最初に話し合いが行われたとき、
「奴が特別な存在なら、俺が矢で射貫いてやろう。特別な存在なら死なないはずだ。」
強硬な意見が出ると、酋長が目くばせをするのです
。
すると[石の子牛]は言います
「白人を殺すのは良くない。彼らはそれを理由に押し寄せてくるからだ。」
酋長は[石の子牛]に族の考えを述べさせるのです。
◎心震えるラスト
ダンバーが旅立つとき、[蹴る鳥]はパイプ、[笑っている顔]は手記、そして[風になびく髪]は永遠の友情を示す。
ここは胸が熱くなりました🔥🔥
最後の最後まで心揺さぶられる映画でした🧡
もしこの記事を読んでるかたで、まだ観ていない人はぜひ観てください。
超お勧めの映画です。
テンポ良く観たい人はオリジナル版の3時間。
もっと丁寧に場面の背景を知りたい人や場面をかみしめてみたい人には4時間版がお勧めです☝
ダンス・ウィズ・ウルブズ スペシャルエディションは「3時間版」「4時間版」とメイキングに関する出演者のインタビューが封入されていますよ。
もちろん僕は持ってます!!
あなたの生涯映画がありましたら教えてください。
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Hello.
This is Shinji🤗
This time is the review of “Dances with Wolves” starring Kevin Costner.
📝Outline of this article
Good point
🔶Film script is wonderful
🔶Focus on Native American
🔶A number of magnificent and beautiful scenes
Bad point
None
✨This movie is one of the most wonderful works I have ever watch.