「ミリオンダラー・ベイビー」の感想・レビュー(超ネタばれあり)

ミリオンダラー・ベイビー

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ミリオンダラー・ベイビーミリオンダラー・ベイビー
★★★★★
監督 クリント・イーストウッド
脚本 ポール・ハギス
配給 ムービーアイ/松竹
DVD ポニーキャニオン
上映時間 133分

第77回アカデミー賞 作品賞・監督賞・主演女優賞・助演男優賞
第66回ゴールデングローブ賞 監督賞・女優賞(ドラマ部門)

こんにちは、しんじです

今回はクリント・イーストウッド監督の名作「ミリオンダラー・ベイビー」の感想を書きます。

この作品はアメリカで多くの物議を呼んだ作品です。

特に敬虔けいけんなキリスト教の方々は眉をひそめる内容だったでしょうね。

私は、この作品がボクシングを通して人に大切なことを示している映画だと勝手に思い込んで観ました。

そして後半の展開に大きく驚いたのです。PukuPukuMarine

あらすじ 感想

🥊感想

最初に・・・

この映画も観賞者の境遇によっていろいろと意見が分かれる映画です。

先の「ハクソー・リッジ」のレビューで僕が日本人という理由で映画に入り込めなかったように、「現在、ご自分もしくは身内の方が障害を持っている」、「敬虔な宗教観をお持ちになっている」などで映画の見方が大きく変わってしまいます。

今回は恐縮ですが、僕のブログということで僕の感想を好き勝手に書きますね。

僕は凄く共感してしまいました。

泣いてしまった。

マギーの真っすぐな生き方に号泣です

生まれながらに貧困、家族はみんな性格が曲がっている中、真っすぐに生きてきたマギー。(それだけで偉い

彼女はプライドを持っていたからだと思う。

それを描写している場面がお客さんの食べ残しを持ち帰る場面なんだと思う。

ミリオンダラー・ベイビー

観る人によっては「ああ、貧困の中で育ってそういうこともするのね😒」と済ませてしまう人もいるかもしれない。

でも、これには彼女のプライドの在り方があらわされているのです。

彼女のプライドは「ボクシング」の中にあるのです。

その「ボクシング」を続けるため、生活を切り詰めて貯金をする。

ミリオンダラー・ベイビー

自分である場所」を守るためにはお客さんの肉を食べようが彼女には別に大きな問題ではないのです

そしていつの日か成功を夢に明日へとがんばる。

僕はその生き方に凄く共感できます

そしてそのただただひたむきな彼女の生き方に感動しました。

ミリオンダラー・ベイビー

例えば、彼女が一生懸命貯金して、ママのための家をプレゼントする場面。

彼女が想像しなかった酷いことをママや妹に言われ、ボクシングをしていることをさげすまされた(ひでぇ~家族だ

ミリオンダラー・ベイビー

当然、車の中で彼女は意気消沈するのだが、ガソリンスタンドで小さな女の子がマギーを見て笑顔をみせると、マギーも笑顔で返すのです。(Smile Back

ミリオンダラー・ベイビー

僕はこの場面が凄く胸に突き刺さりました🗡

なんて真っすぐに生きているのでしょう。

涙が出そうになりました

だからこそフランキーに愛情を注ぐことの大切さを思い出させたのです。

そのためフランキーは大きな苦しみと悲しみを背負うことになるのですが・・・

映画の構成も素晴らしいもので、前半から後半の頭くらいまでは、それこそ「ロッキー」の世界です。

マギー&フランキーのコンビが世界に自分たちの存在を示す。

そして眩しいくらいに光り輝きます

ミリオンダラー・ベイビー

マギーが屈託のない笑顔をフランキーに向け、フランキーは彼女がもっと羽ばたける世界に導きます。

ミリオンダラー・ベイビー

そして後半はこの映画の大きなテーマ「人間の尊厳」について描くことになるのです。

生きていれば、その先にまた大切なものが待ち受けている。

素晴らしいことだってある。

確かにそうかもしれない。

人は生き方次第で、さらに輝くことができます。

でも・・・

「自分は輝き本当の人生を歩むことができた。その瞬間を、素晴らしい瞬間を忘れないままに幕を降ろしたい。」

そう願うマギーの選択を否定することができません

「生き方を選ぶ権利」があれば「死に方を選ぶ権利」もあるのかもしれません。

この辺は浅はかな僕には全然わからないものだけど、映画で描かれた彼女の「生き方」は素晴らしいものだったことは確かでしょう。

クリント・イーストウッドは何故こんなに難しく批判さえ集まりそうなテーマを映画にしたのでしょうね。

この映画が凡作にならずに素晴らしい映画に仕上げたのは、イーストウッドの才能なのでしょう。

そしていつも「いぶかしげな難しい顔」をするイーストウッドがこんなにもやさしい穏やかな顔をできるなんて驚きました

クリント・イーストウッド

ミリオンダラー・ベイビー

なんのこっちゃかわからない映画名ですが、まだ観ていない人には超お勧めの映画です

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あらすじ 感想

⚠⚠⚠⚠⚠⚠⚠⚠⚠⚠⚠⚠⚠⚠⚠
ここから超絶ネタバレ。

要注意ですよ!
自己責任で読んでくださいませ。

あらすじ

生まれながら貧困の家庭に育ったマギー(ヒラリー・スワンク)は、ボクシングに打ち込んでいた。

純粋にボクシングが好きだった。

そして素晴らしいトレーナーであるフランキー(クリント・イーストウッド)に本当のボクシングを教えてほしいと願っていた。ミリオンダラー・ベイビー

直談判の上、「女はダメだ。」と断られる。

マギーはフランキーの知らぬ間にフランキーの経営するジムの生徒になっていた。ミリオンダラー・ベイビー

フランキーに無視し続けられながらもひたむきに練習をするマギー。

そんな彼女に密かにボクシングの助言をするエディ(モーガン・フリーマン)ミリオンダラー・ベイビー

自分の許可なくスピードバッグを使うマギーに「俺の道具だ。勝手に使うな。俺が教えていると思われると困る。」といい道具を取り上げる。

彼女は反論せず素直に応じた。

そんな彼女に追い打ちをかけるように彼女の年齢について現実を突きつける。

彼女の年齢は31歳。

心無い言葉にも言い返さずに堪えるマギーミリオンダラー・ベイビー

やがてどんな言葉にも屈せず、ボクシングこそが「自分である場所」であり「自分の夢をかける場所」と主張する彼女に根負けしフランキーはトレーナーを引き受ける。

ミリオンダラー・ベイビー

マギーは素直にフランキーの練習メニューをこなしメキメキ強くなる。

ハードパンチャーである彼女の快進撃は続き4回戦、6回戦、そして世界タイトルの挑戦権を得るに至った。

ある日、彼女はフランキーの言いつけ通りファイトマネーを堅実に貯金し、家を購入した。

貧乏なトレーラー暮らしをしている母親へのプレゼントだ。

「家を買ったら生活保護費がもらえないだろ。それなら現金をくれればよかったのに。ボクシングなんかして近所じゃ笑われ者だ。」

ミリオンダラー・ベイビー

その様子をみていたフランキーはかける言葉がなかった。

帰り道マギーは幼い頃の父親と足が不自由な犬の思い出話とレモンパイが最高においしいお店をフランキーに教えてあげた。

いよいよファイトマネーの交渉も終えマギーの世界タイトル戦

相手は「青い熊」と言われダーティーファイトもいとわない世界チャンピオン。

マギーのあだ名「モ・クシュナ」の歓声が上がる中、ゴングが鳴る。ミリオンダラー・ベイビー

試合の序盤はチャンピオンのダーティーな攻撃に苦戦するが、やがてマギーが優勢に試合を運んだ。

そしてラウンドゴングが鳴り気を緩めた瞬間、チャンピオンの反則パンチがマギーに炸裂。

マギーは差し出した椅子に首を強打する形でダウン。ミリオンダラー・ベイビー

マギーが病院で目が覚めると首に空気を送るホースを繋げられ、首から下が麻痺し不随になってしまっていた。

横にはフランキーが付いている。

フランキーは全米中の病院に電話をし、マギーの身体を元に戻せる医者を探すが、どの医者も首を横にふる。

マギーのリハビリも空しく、体の動かせない彼女の手足は酷い床ずれに傷んでいく。

やがて足を切断。
ミリオンダラー・ベイビー

マギーの家族が見舞いに来るもディズニーランドで遊んだついでに、弁護士をつけてマギーの購入した家の所有権譲渡病院代の無責請求の手続きをするためだった。

不随のためサインができない彼女にペンを口にくわえさせてサインをさせようとする家族。

ミリオンダラー・ベイビー

・・・ある日、マギーはフランキーにお願いごとをする。

「私はボクシングをあなたに教えてもらって本物の人生を生きることができた。前にした「父親と足が不自由な犬の話」を覚えている?」

それを・・・してほしい。と。

俺にはできない・・・

教会で神父に涙ながら告白する。

ミリオンダラー・ベイビー

神や宗教は関係ない。それをすれば君は自分を見失ってしまうぞ。

神父は言う。

そんなフランキーに「どうすべきか。」エディーが助言をする。ミリオンダラー・ベイビー

何度も自分の舌を噛み切ろうとする彼女は鎮静剤を打たれ意識が朦朧としている。

君が教えてくれと願った「モ・クシュナ」の意味は・・・

彼女にその意味を教え優しくキスをするとフランキーは彼女の人工呼吸器のホースを外し致死量のアドレナリンを投与した。
ミリオンダラー・ベイビー

その後、フランキーはボクシングジムに姿を見せることはなかった。

あらすじ 感想
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 Review of movies

Hello.

This is shinji.

This time I wrote a review of Clint Eastwood’s “Million Dollar Baby”.

This movie is about “human dignity“.

It is also a work criticized by various organizations in the United States.

However, the problems of “human dignity” and “euthanasia” cannot be ignored, even if the times change.

The first half is a movie about Maggie and Frankie’s way of life through boxing like “Rocky”, and the second half is about “What is human dignity?”

Summary of this article


Good point
Director’s job.
Screenplay for movies.
The performance of “Hilary Ann Swank” was great.
Her expression is amazing.
ミリオンダラー・ベイビー

The way of drawing Maggie’s way of life is wonderful.
A scene where you take away the steak that you left behind in a restaurant.
ミリオンダラー・ベイビー
This is not because Maggie was poor.
She is saving to protect her place.
That is boxing.
She is a proud woman.

A scene of giving a mom a home.
She was hurt her feeling by her mom and sister.
But she smile back to the little girl at the gas station.
Expressing her straight heart.
ミリオンダラー・ベイビー

This movie with the theme of “human dignity” is wonderful.
I thought that this movie is a difficult theme but a very easy-to-understand story.


Bad point
None


There may be various opinions and criticisms, but I think Maggie’s way of life depicted in this movie was wonderful.
she lived an authentic life.
ミリオンダラー・ベイビー

投稿者: emo-shinji

東京中野区でPukuPukuMarinというDiving serviceをしています。 PADIのMasterScubaDiverTrainerというインストラクターです。 EFRの救急救命のインストラクターでもあります。 ずーっと伊豆を中心に潜っています。初島と西伊豆の黄金崎を得意としています。ダイビングと映画で満足です。

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