プライベートライアン
★★★☆彡☆
監督 スティーヴン・スピルバーグ
脚本 ロバート・ロダット
配給 UIP
DVD パラマウント
上映時間 169分
こんにちは、しんじです
今回は1998年に公開されたスティーヴン・スピルバーグ監督「プライベートライアン」のレビューを書きます。
僕は公開当時、この映画を映画館にて鑑賞しました。
プラトーン | ハンバーガーヒル | フルメタルジャケット |
’80年代に「プラトーン」が公開され、続けて「ハンバーガーヒル」や「フルメタルジャケット」が公開されたのと同様に、「プライベートライアン」を機に「スターリングラード」など類似した映画が近い時期に公開されたのを覚えています。
あらすじ | 感想 |
ドイツに占領されたフランスに上陸する作戦ノルマンディー上陸作戦。
その上陸するビーチのひとつオマハビーチ。
海は引き潮、ドイツ軍が沈めた上陸船を阻む障害物はむき出しになっている。
アメリカ軍が上陸を開始すると、備えをしていたドイツ軍の機関銃が容赦なく兵隊を打ち抜く。
第一上陸兵のほぼ半数以上が機関銃や爆弾の犠牲となり、あるものは手足が引きちぎれ、あるものは内臓が飛び出てしまっている兵士もいた。
だが、そんな尊い犠牲の上にドイツ軍を制圧し上陸路の確保に成功した。
そんな過酷な上陸作戦に生き残ったジョン・H・ミラー中隊長に軍上層部よりある命令が届く。
兵を何人か集めて隊をつくり、戦場からジェームズ・フランシス・ライアンを見つけ出し帰国させる任務だ。
それはジェームズの兄3人が戦死をしてしまった為ジェームズを無事に母国の母のもとに帰すというものだ。
これはアメリカ軍の広告活動の一環なのだ。
1名を探す為に複数の兵の命を犠牲にさらす作戦
ミラー中隊長は7名の隊員を引き連れ、この馬鹿げた作戦を遂行しなければならない。
手がかりがない捜索への苛立ち、隊員の犠牲、隊分裂の危機を乗り越え、作戦部隊はジェームズ・フランシス・ライアンを見つけ出す。
だが、ライアンは自分だけがこの地を離れるのを拒むのだった。
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あらすじ | 感想 |
冒頭にも書いた通り、僕はこの映画を映画館で鑑賞しました。
その時の評価は★☆☆☆☆星ひとつでした。
ただただライアン探しをする映画に意味を見出せなかったのです。
2回目の鑑賞です。
この20年の時を経てみるこの映画はとても興味深いものになりました。
今やバリバリに活躍している俳優が隊員にいるじゃないですか。
例えば、ヴィン・ディーゼルとかバリー・ペッパー、エドワード・バーンズなどです。
そしてこの映画でのバリー・ペッパーの格好いいこと。
カトリックの彼は凄腕のスナイパー、名はジャクソン。
祈りをつぶやきながら敵を打ち抜く彼にしびれた人は多いはずです。
エドワード・バーンズはリチャード・ライベン役。
この役は観ている側が持った不満をぶちかましてくれます。
ミラー中隊長の命令で仲間が犠牲になったときにいう文句
(仲間が死んでそのライアンさんはどこにいるんだ!)
やっと見つけたライアンが「帰りたくない」と言ったときの文句
(何言ってやがる。お前を探すのに仲間が2人死んだんだ!)
これらは観ている僕らの文句を代弁しているようです。
そうそう、あとティモシー(ジェレミー・デイビス)は気弱で弱虫な残念な男なんですが、彼はいつも見ているのです。
いろんなものを見せつけられている。
これは僕らの目線のように感じてしまいます。
(二百三高地では新沼謙治がこのような役をしていました)
彼が恐怖で動けなくなったことで仲間が死んでしまいます。
でも、彼のいるところに訓練も経験もない自分がいたらどうでしょう?
同じように恐怖で動けなくなってしまうのではないでしょうか?
映画は「ライアン探し」というミッションをやり遂げるためにいろいろな戦地、敵の要塞の破壊、情報収集、ラストミッションなどを繰り広げていく。
それはまるでロールプレイングゲームの世界の様です。
隊員のキャラはたってるしエンターテイメント映画としてはとてもおもしろい映画です。
169分という長編映画ですが最後まで楽しめます。
ただ、僕はこの映画を観た後に深い感動や心に残るものが少なかったです🙁
冒頭でジェームズ・フレンシス・ライアンが老人になりミラー中隊長の墓参りをするところから始まり、最後にその墓前で「私は精一杯生きました。」と報告するのですが、感動はしませんでした↘↘
だってミラー中隊長とライアンってそんなに深い人間関係じゃなかったでしょ?
ミラー中隊長がライアン探しをしていたのは、『戦争が終わった後に誇れるもの』を残したい気持ちからですよね。
そもそも馬鹿げた作戦を納得させるための理由付けでもあったわけです。
ミラー中隊長とライアンは数時間くらいしか一緒にいませんでしたよね。
最後、ミラーがライアンに「(生き残ったことを)無駄にするな」って言って死にます・・・う~ん・・・
ちょっとミラーとライアンの関係が希薄すぎて、心が入り込めなかったです。
だからオマハビーチのあの壮絶な上陸場面も結局はエンターテイメントとして消化してしまい30分近い時間の場面が生かし切れていないように思えます。
もっとこうグッと心をえぐられるような思いを残してほしかったです。
「シンドラーのリスト」では心をえぐる凄い感動を与えてくれたスピルバーグ。
この映画でもできたはずなのにやらなかったのは、彼がこの映画を反戦映画のような位置付けにしたくなかったのかなぁ・・・って勘ぐってしまいます。
僕はそんな煮え切らない感じが残ってしまったので★★★☆彡の評価になってしまいました。
ただ飽きることなく面白い映画って意味では間違いなく★★★★☆彡という評価になります。
年末年始にやることがなかったら観ることをお勧めできる映画です。
あらすじ | 感想 |
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Hello.
This is shinji.🤗
This time I wrote a review of Steven Spielberg’s “Saving Private Ryan” produced in 1998.
I watched this movie at the movie theater at that time.
The evaluation at that time was “★“, but it was evaluated as “★ ★ ★ ☆ 彡” at the second viewing this time.
🖊Outline of this article
Good point
The director is wonderful
Camera work is good
Barry Pepper is cool
The 28-minute scene at the beginning
Bad point
I have no impression after watching it.😑
The relationship between Miller and Ryan is not deep.
Therefore it can not be impressed with the last scene.
👍This movie is wonderful as an entertainment movie.👏👏👏
However, it was not a movie that left me deep emotion.
That was a little disappointing.🤔