English🇬🇧シンドラーのリスト
★★★★★プラス★★★
監督 スティーヴン・スピルバーグ
脚本 スティーヴン・サイリアン
配給 UIP
DVD NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
上映時間 283分
こんにちは、しんじです。
以前に『生涯で観た映画の中で素晴らしい5本』の中に「ダンス・ウィズ・ウルブズ」を選びましたね。
「シンドラーのリスト」も間違いなくその一本です。
この映画は第二次世界大戦のドイツのポーランド侵攻によるホロコーストから工場の従業員リストと銘打って1100人ものユダヤ人を救った「オスカー・シンドラー」の実話に基づく物語です。
あらすじ | 感想 |
将校が集まる会員制のクラブ。
店員にお札をつかませ入ってくる男。
彼の目は野心に燃えていた。
店にいる将校に次から次へと酒をふるまい無名の男はその場の将校全てにオスカー・シンドラーと知られることになる。
彼は惜しげもなく将校たちに事あるごとに贈り物を届ける。
そしてユダヤ人居住区移送計画に伴い工場を安く買い取りユダヤ人を従業員として働かせ、製品の公認受注の特別待遇を得ることに成功する。
工場では戦場の必需品となる飯盒などを作っていた。
そして会社の経営をユダヤ人会計士のイザック・シュターンに任せた。
シンドラーの頭の中には金儲けしかなかった。
だがユダヤ人従業員にとっては工場が命をつなぎとめる場所であり、居住地にいられることに小さな安ぎあった。
クラフトにアーモン・ゲート少尉がやって来た。
軍の命令でクラフト・ゲットー居住地は解体され、生産性の高いユダヤ人は収容所へ。
それ以外のものは容赦なく虐殺された。
まるで物のように簡単に頭を打ち抜かれるユダヤ人。
丘の上にいるシンドラーの瞳にもその光景が映っていた。
アーモンは強制収容所の所長となる。
思い付きのようにユダヤ人の頭を簡単に打ち抜くアーモン。
強制収容所には次次と人が移送されてくる。
その度に健診などにより篩いにかけられる。
抜け落ちたものは死への直通アウシュビッツ収容所へ送られてしまう。
シンドラーは自社の従業員に危害が加えられぬようにアーモンにも賄賂を与える。
そんなシンドラーの行動は意に反して従業員からの感謝の心を集めた。
その心はやがてシンドラーの心に変化をもたらせていた。
軍上層部からの命令と重圧、殺戮・虐殺を繰り返さす狂気のような毎日にアーモンの心は情緒不安定になっていた。
だから彼は思い付きのように人を殺す。
そんな彼の病んだ心をシンドラーは理解していた。
ある時は目線を同じ友のように、ある時は師のように助言も与えていた。
「力とは人を殺すのに正当な理由がある時に殺さないことだ。」
アーモンは変わろうとしていた。
「許す心」を取り戻そうとしていた。
だが彼は「人を殺す自分自身」を許してしまった。
戦況は変化しクラフト・ゲットー収容所は閉鎖することとなった。
収容所の人々は無条件でアウシュビッツ収容所へ送られてしまう。
シンドラーは自分の故郷で工場を継続するために従業員を買い取りたいとアーモンに持ち掛ける。
さっそくシュターンにリストを作成させる。
「いま何人になる」
「850人です」
「もっとだ。」
「よくこのような従業員の移送の許可を得られましたね。」
「・・・」
「・・・まさか・・・」
そしてリストには1000人以上の名が打たれた。
それは命のリストだ。
従業員はシンドラーの故郷に移送された。
しかし手違いで女と子供がアウシュビッツ収容所へ送られてしまう。
シンドラーはアウシュビッツの所長へさらに賄賂を贈り、自ら従業員を迎えに行った。
ドイツ軍の手前工場は稼働しているが、工場が作り出す砲弾などは使い物にならない製品だった。
心配するシュターンにシンドラーは言う
「君は戦争によって使われる砲弾をつくりたいのかい?」
やがて戦争が終戦する。
シンドラーはドイツ兵へ人として家族のもとへ帰ることを説く。
そして戦争兵器工場を経営していた自分が戦犯となり、これから逃走することを許してほしいと告げる。
従業員達は歯の詰め物などの僅かな金から指輪をつくった。
そして別れの際、感謝の言葉とともにシンドラーへ手渡される。
「金が・・・金がもっとあれば、もっと救えた。」
「なんであんなに無駄遣いを・・・」
「この車で・・・この車で10人救えた。」
「このバッジで2人、少なくとも1人は救えた。」
「もっと救えたはずなのに・・・」
そう泣き崩れるシンドラーに寄り添うユダヤ人たち。
シンドラーを乗せた車はユダヤ人の感謝の心に見送られた。
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あらすじ | 感想 |
もう号泣です😭
僕はタオルで涙を拭きながらこの映画を観ました。
これこそハンケチを用意してみる映画です。
283分の長編映画ですが、一切無駄な場面無しです。
全ての場面、間に意味があります。
僕の中ではこれは映画を越えた映画です。
この映画は主役のシンドラーとアーモンの2人の心情が対比されています。
シンドラーは最初は「野心であふれた目」をしています。
そしてその話術とカリスマ性でドイツ将校の心を得てきます。
その野心家が意に反して救済者となりユダヤ人の感謝の心を集めてしまう。
戦争により財を築こうとする男は、戦争が人の心をここまで残忍にして、人の命をこんなにも簡単に惨たらしく消滅させてしまう様を目の当たりしてしまう。
最終的には彼は人間としての心取り戻す道を歩んだ。
アーモンは冷徹な表情の男。
表情を変えず簡単に人の命を奪う。
だが彼の心の中は迷いでいっぱいだった。
軍の重圧と狂気と孤独。
そしてシンドラーによって道を見つける。
「人を許す心」
だが彼はその許しを自分自身へ向けてしまう。
人を殺す自分自身を許すことで心に平穏を取り戻す。
そして孤独に死んでいく。
あの「赤い服の少女」に映画を観た人がいろいろな意味をみつけます。
僕は個人的にあの「赤い服の少女」はアーモンの心であったように感じます。
あの常軌を逸した虐殺の街の中でアーモンの心が逃げまわっていたように感じます。
後にアーモンが遺体を焼却させている時にその少女の遺体も描写されています。
そうそう心を変化させた人がもう一人いましたね。
イザック・シュターン
彼は最初シンドラーに嫌悪感を抱いていました。
その嫌い度は最高潮できっと『同じ場の空気を吸うのも嫌だったくらいのレベル』だと思います。
目線を合わせる気がなかったですからね。
彼が差し出した酒にも目をくれなかった。
それが物語が進むにつれ彼はシンドラーに目を合わせることが多くなり、リストを作った際には酒も汲みあわします。
まともな製品を作らない工場ではシンドラーの身を案じてシンドラーの顔を見つめます。
ラストではシンドラーの顔をその瞳に焼き付けるかのように視線をずらしません。
この映画はそういう心情の変化が伝わってくる素晴らしい映画です。
この映画で僕はリーアム・ニーソンの虜になってしまいました。
彼のラストのあの泣き顔が脳裏から離れられません。
すごく切なくなるんです😭
あの指輪をうっかり手からこぼし落とすときの演技。
もう心がギューって痛くなって目頭が熱くなるんです。
なんか役者さんてすごいですよね✨
あとこの映画は素な死の怖さを感じる映画でした。
銃で人は直ぐ死ぬんです。
ためらいもなにもなくパン=死
それが凄く怖かったです。
いろいろ書きましたが283分。
観る前はいろいろ覚悟が必要ですが、出来ればひとりでじっくりと鑑賞することをお勧めします。
初めてみる人はハンカチか何かを用意することをお勧めします。
最後に実話をもとにした映画ですが史実を突きつけることは僕はしません。
実話をもとにしたフィクションとして観るくらいが丁度いいと思っているからです。
この映画でもいろいろ言われているようでうが、助かった人がいることが凄いことだと思ってます。
映画の最後に役を演じた俳優さんと本人がシンドラーの墓に石を置いていくのですが、その中のおばあちゃんが、石を置いた後、ほんの一瞬墓を手で撫でます。
おばあちゃんの心が伝わってきました。
あらすじ | 感想 |
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Review of movies
Hello
This is shinji.😄
This time I wrote a review of “Schindler’s List”.
This movie is a story based on the true story of Oscar Schindler at the time of the invasion of the German Army Poland of World War II.
It’s a movie that says “the most wonderful film in the movie I saw in my life.”🎞
Outline of this article
Good point
The director is wonderful
Artistic image beauty
Schindler’s heart change
Change in the mind of Ermon
Stern’s change of heart
last scene
I always feel tension to death.
The performance of “Liam Neeson” is wonderful.
Bad point
None
😭It is a movie that needs a towel to wipe tears.💝