アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場
★★★★☆彡
製作国 イギリス
監督 ギャヴィン・フッド
配給 ファントム・フィルム
DVD Happinet
上映時間 102分
こんにちは、しんじです
今回はイギリス製作の軍事サスペンス映画「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」の感想を書きます。
この映画は現在の軍事戦略の要となる軍事ドローンを題材に映画です。
この手の映画はプロバガンダ的な意図も含まれる場合が多いので、まずは製作国がどこなのかに注目したほうがいいでしょう。
その国の正義を思いきり振りかざすこともあるので・・・
あらすじ | 感想 |
指名手配大物テロリストがソマリアの基地に集まる情報に基づきイギリス主導の下アメリカを含む関係各国でのミッションが行われていた。
2名が基地に入ったことを確認次第、捕獲を優先順位に決行する作戦だ。
小鳥・虫型の超小型ドローンを駆使し基地の内部を偵察し、2名の顔認証が確認できた。
基地では今まさに爆弾ベストを用意して無差別自爆テロを企てていた。
捕獲作戦は爆撃作戦へと変更。
アメリカの偵察・爆撃ドローンによる基地の破壊を要請し決行するだけだった。
官邸の政務次官・閣外相・法務長官に作戦決行の許可をめぐり議論が紛糾する。
敵対国でない国への爆撃、一般民間人を犠牲にする作戦に躊躇する政治家。
ベンソン中将(アラン・リックマン)は自爆テロを行えば、ここの犠牲者よりも多くの人命が失われると説得する。
堂々巡りの果てにやっと爆撃の許可が下りる。
いきり立つパウエル大佐(ヘレン・ミレン)は許可が下りたことに胸をなでおろし、アメリカ軍へ爆撃の要請をする。
偵察・爆撃ドローンの操縦士ワッツ中尉(アーロン・ポール)は爆撃のカウント途中、目標地点でパン売りを始める少女の存在に気付く。
ワッツ中尉は軍法の権利にのっとり爆撃地点における損害ダメージの再計算と着弾地座標の再審の要請を行使する。
しかしどんなに計算しても少女の生存率は65%を下ることがなかった。
イギリスの官邸ではまたもや議論が再発し許可が下りることがなかった。
作戦司令部パウエルはダメージの割合が50%以下になる場所を探すように部下の耳元で指示するのだった。
「こことか、ここなら50%になるんじゃないのか?もしくはこことか・・・」
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あらすじ | 感想 |
この映画、「ザ・ウォール」のレビューで書いた「ワン・シチュエーション・ムービー」の仲間ですね。
絶え間なく動く現状をもとに、ある場所で繰り広げられる場面を切り抜いて作られた映画です。
この手の映画を観ていると、画面に手を入れたくなったり、メガホン📢持ってもって乱入したくなる想いにかられますよね。
この作品でもまさにそうです。
見事に術中にはまりました
そして必ずいる「おまえ、綺麗ごとばっかり言ってんじゃねーよ役」
今回は政務次官でした。
最初は本当に綺麗ごとばかり言っていてイライラ
でも、彼女のいう事にも説得力があったのに驚いてしまいました。
彼女はこう言ったのです。
「テロリストが犠牲者を作ってもテロリストのせいだ。だがこちらが犠牲者をつくれば、それはテロリストの勝ちになる。」
まさにそのとおりだ。
納得してしまった自分に驚いた。
政務次官の言葉は真をついています。
〇少女の犠牲に目を瞑ってテロリストを殺るか。
〇少女を救いテロリストを逃し、さらなるテロによる犠牲者を増やすか。
これってどちらを選択しても結局テロリストの勝ちって図式じゃないですか。
犠牲者の数だけの問題じゃなかったんです。
勝ち・負けの問題も含んでいるのだ。
これはイギリスやアメリカなどの対テロ戦争を行っている国が抱えるジレンマなのかもしれませんね。
最終的にパウエル大佐が部下にいろいろ指示するのですが、あの部下かわいそうですね。
パウエル大佐、鉄面皮力が凄いっす。
そして直接手を下したワッツ中尉は、心を細切れにされた上にすり鉢でゴリゴリされてしまいました。
あれは退役して飲んだくれるか、冷酷な戦闘マシーンになるか、どちらかですね。
最後に政務次官へ言い放ったベンソン中将の言葉はまさにそういうことですね。
安全なところからボタンひとつで爆撃しようが、危険な戦地へ行き直接手を汚そうが、それを行った兵の心に残る影は同じことなのでしょう。
ワッツ中尉役の俳優さん、「どこかで観たことあるな~」と思っていました。
彼はアーロン・ポールさん。
「ブレイキング・バッド」のピンクマンでした。
そうだった、そうだった!
「ブレイキング・バッド」凄く面白い海外ドラマですよ。
お勧めです。
虫型ドローンを操縦していたケニア軍の工作員。
この特徴的な顔は覚えていましたよ。
彼はソマリア出身のハリウッド俳優バーカッド・アブディさんです。
「キャプテン・フィリップス」に出演しています。
ある意味、トム・ハンクスよりも目立っていたかも(笑)
これからの活躍にも期待ですね。
この映画、先にも書いた通り「対テロを行う大国のジレンマ」をひしひしと感じる見応えたっぷりの映画です。
お勧めですよ
2016年、アラン・リックマンさんが永眠いたしました。
「ダイ・ハード」で強烈な印象を残し、「ハリー・ポッター」でもシリーズを通して私たちを楽しませてくれましたね。
この映画はアラン・リックマンさんの遺作となっております。
この映画でも素晴らしい演技をされています。
まだまだ活躍してほしかったのに残念でなりません。
あらすじ | 感想 |
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Hello.
This is Shinji.
This time, I wrote a review of “EYE in the Sky”.
The country of production is England.
The film depicts “the dilemma of a country in a war on terrorism.”
I thought it was a great movie.
“The value of one girl’s life: the value of 80 lives”
You can’t measure even with a sophisticated balance.
And the truth is always eroded by lies.
Overview of this article
Good point
Movie script
Not a Provaganda movie.
The “national dilemma in the fight against terrorism” is clearly depicted.
Barkhad Abdi’s presence.
Bad point
None
This movie is the remains of mr.Alan Rickman.
He was a great actor.
We will not forget his wonderful performance.