ザ・シークレットマン
★★★★☆
監督 ピーター・ランデズマン
脚本 ピーター・ランデズマン
配給 クロックワークス
ＤＶＤ 松竹
上映時間 103分
こんにちは、しんじです
今回はリーアム・ニーソン主演「ザ・シークレットマン」の感想を書きます。
この邦題を見て、てっきりいつものスパイものかと思って観始めました。
なんと「ウォーター・ゲート事件」の実話をもとにしたゴリゴリの社会派映画でした。
「こりゃ、手ごわそうだぞ！
」と腰を据えてみました。
なにせ「ウォーター・ゲート事件」を理解していないので・・・
| あらすじ | 感想 |
あらすじフーヴァーＦＢＩ長官死去
政治家、財界、また闇のマフィアですら押し黙る存在が死んだ。
ニクソン大統領は伏魔殿とされるＦＢＩを手中に収め自在に操れるように自分の配下のパトリック・グレイを長官代理として任命する。
その矢先に民主党本部がおかれるウォーター・ゲートビル盗聴器を仕掛けようとした５人組が逮捕される。
メンバーには元ＣＩＡ、さらにニクソン大統領再選委員会（共和党）の関係者がいた。
きな臭いことこの上ない。
だが、グレイ長官代理はフェルト副長官に侵入犯人への事情聴取の制約と４８時間で捜査を打ち切れと圧力をかけてきた。
あらゆる妨害が入りＣＩＡからも捜査をフェードアウトにしろと言われ、法のＴＯＰである司法長官までもが捜査をお蔵入りにしようとする。
フェルトは守秘義務を破り、そのトップシークレットであるＦＢＩの捜査情報をタイム誌、ワシントンポストへリークする。
独立組織であるＦＢＩが政府の傀儡になれば法の正義を守れない。
お上から捜査の妨害をするのであれば、新聞、雑誌の煽り司法長官が動かざるを得ない状況に追い込めばいいのだ。
そしてフェルトはディープ・スロートという名の内部告発者となった。
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| あらすじ | 感想 |
実はもっともっと複雑で難しい話なのではないでしょうか？
しかし、この映画はそういう難しいところをカットして非常にわかりやすくウォーター・ゲート事件の顛末を１０３分という短い時間で作られています。
まずはそこが素晴らしいです
大概、こういう政治的な映画は３時間近い上映時間ですよね。
それにしても息のかかったグレイを長官代理にするなんて、何ともわかりやすい。
真っ向から圧力かける気マンマンですよね。
映画の冒頭でフーヴァー長官が死去したことでＦＢＩ内は、すごい騒ぎになり、ファイルを次々と処分します。
まずはここが気になりまして調べました。
フーヴァーはＦＢＩを弱小捜査組織から今のＦＢＩに作り替えた謂わば「ＦＢＩの父」なのです。
彼の長官としての在任期間は４０年近くにのぼり、その間に盗聴や犯罪に近い情報収集により政界、財界などの主要人物の秘密を集めてファイルにしていたらしいです。
それこそがフーヴァーファイル！
それらのスキャンダル情報をもつことで、フーヴァーはアンタッチャブル的な存在だったらしいです。
ＦＢＩ長官にはこういう過去があると知れば、最近のトランプ大統領のＦＢＩ長官についての騒ぎも、政界にとってはかなりデリケート話なのがわかりますね。
フェルトには信頼できる部下が何人かいました。
その中でも
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| エド・ミラー（トニー・ゴールドウィン） | チャーリー・ベイツ（ジョシュ・ルーカス） |
は別格だったみたいですね。
しかしフェルトのリークは彼の独断で行うものだったために、結果としてその部下たちが情報を漏らしていると思われます。
そして部下たちが左遷させられてしまうという・・・
そんな中のひと場面。
チャーリー・ベイツが左遷
フェルト、エドとともにバーで送別会。
フェルトのリークにより泡を食らったチャーリーはやり切れない思いでいた。
しかしフェルトの真意と覚悟を無言のうちに悟り、盃を交わしなおす。
この場面が凄くかっこいいのですよ。
とくにチャーリー役のジョシュ・ルーカスがめっちゃくちゃかっこいい俳優さんです。
この人の声聞いてください。
低くて痺れますよ。
例えるなら「良き時代のハリウッドスターの渋い声」って感じです。
これからも注目の俳優さんですよ
フェルトの作戦はニクソン一派を追い込むことになります。
グレイは法の場でついにニクソン大統領の名をもらすこととなり、ニクソン大統領は解任されることになります。
このウォーター・ゲート事件にマーク・フェルトという人物がいるなんて知る由もなく、今回この映画でまたひとつ勉強させてもらいました。
邦題は「ザ・シークレットマン」などではなく原題通りに「マーク・フェルト」のままにしておけばいいのに・・・
リーアム・ニーソンもかなり実物のフェルトに似せましたね＾＾
そうそう、先に書いたフーヴァー長官の闇の世界はクリント・イーストウッド監督により映画化されていました。
「Ｊ・エドガー」
そっか、この映画ってそういう映画だったのね。
タイトルは知っていたけど、今度観てみようかな。
かなり闇が深そうだよ。
主演はディカプリオか。
家の中で時間が余っている人には腰を据えて観るにいい機会。
お勧めですよ。
フーヴァーは自然死だったのかな？
なんか怪しい気がする・・・
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Hello.
This is Shinji
This time, I write the impression of “Mark Felt”.
This movie is based on the theme of “Watergate scandall”.
I do not know “Watergate scandal” well.
But this movie was very easy to understand.
The screening time is also very good with 103 minutes.
It is a wonderful movie.
Good point
The movie was well organized in 103 minutes.
Very easy to understand.
It was a movie that clearly showed Mark Felt’s beliefs.
The voice of “Josh Lucas” is cool.
Bad point
Non
I am not sure about the Water Gate scandal
Watching this movie made me study again.
It was an opportunity to know the existence of “John Edgar Hoover”.
One day, I’ll be watching Clint Eastwood’s “J. Edgar”.
