ウィズアウト・リモース
★★☆彡☆☆
原作 トム・クランシー「容赦なく」
監督 ステファノ・ソリマ
脚本 テイラー・シェリダン
配給 アマゾン・スタジオ
上映時間 109分
こんにちは、しんじです。
今回は2021年公開「ウィズアウト・リモース」の感想を書きます。
主演は「クリード」のマイケル・B・ジョーダンです。
この映画もコロナの影響で劇場公開が見送られAmazonプライム・ビデオにて独占配信されました。
原作はジャック・ライアンシリーズで有名なトム・クランシーです。
言わずと知れたCIAなどが関わるアメリカの裏を描いた映画となっています。
あらすじ | 感想 |
〇あらすじ
ロシアに捕らえられたCIAの諜報員救出のミッションを終えたジョン・ケリー(マイケル・B・ジョーダン)は退役し妻とこれから生まれる我が子とともに幸せに暮らしていた。
@@@
だがある夜、家に忍び込んだ武装集団に襲われる。
九死に一生を得たジョン・ケリーだったが妻は子供もろとも射殺されてしまった。
さらに、ロシアでミッションにかかわった隊員も次々と殺害されていた。
ジョン・ケリーは報復を誓い自ら犯罪者となる強引な手口で武装集団を指揮していたロシア関係者から妻を殺した男の名前を聞き出す。
重刑務所に入れられたジョン・ケリーだったが自ら掴んだ情報をもとに取引をし、クレイ国防長官(ガイ・ピアース)の助力のもとヴィクトル・ルイコフを拘束するミッションに参加することになる。
ルイコフこそ妻を殺した男であり、かつてアメリカが危険視していたロシア工作員だった。
ジョン・ケリーを含むチームは奴が潜むロシアへ飛ぶ。
あらすじ | 感想 |
〇感想
冒頭はよかったのだけど後半になるにつれ退屈になってくる映画でした。
おそらく脚本があまり良くないのだと思います。
なんかわからないけどスリルを感じないんですよね。
だから「いったい次はどうなっちゃうの!?」というハラハラドキドキを感じないんです。
気が付けば瞼が閉じてきてしまう映画だった。
個人的にマイケル・B・ジョーダンに花を感じることができないんです。
何となく温室育ちっぽい感じがして・・・
彼からは危険な香りがしないんですよね。
例えばジョン・デヴィッド・ワシントンが時折見せる野性味みたいなものが欲しいですね。
そもそも原作では白人だったらしいけど今はやりのポリコレの影響で黒人を主人公にしたようですね。
まぁ、脚本が悪ければキャストが誰でも同じかな・・・
それと上官であるロバート・リターが女性なのもポリコレ影響らしいです。
女性起用するのは良いんだけど、女性だと男同士の言葉には出さない絆・友情にニヤリとすることができないんですよね。
懐古主義ではないけどかつての映画にはそういうのが確かにあったんだよな。
分かりやすい例だと「48時間」とかもそうでしたよね。
犯罪者と刑事だけど言葉にしない友情を感じる粋な終わり方。
そういうのが男と女だと表現しづらいのではないかな・・・
あと、トム・クランシーの映画は何となくソ連とアメリカの冷戦がテーマにあるイメージがある。
今回もふたを開ければ、冷戦時代を引きずったものが黒幕だった。
僕らの世代ではまだピンと来るけど、40代から若い世代になってくると若干時代遅れのテーマになってしまうのではないだろうか?
それに90年代につくられてきたスパイ映画と何が違うかといわれたら特筆するところもないしね。
ああ、この手の話か・・・程度にしか思えなかったです。
今作るんだったら今の時代に照らし合わせて新しい要素を加えないとダメなんだと思う。
結果的にポリコレばかりが目立って古き良き時代の要素もなく、新しい要素を取り入れることもない平凡な映画になってしまった印象です。
陰謀・スパイ映画のハードなスリルを味わいたい人にはちょっと物足りないのでお勧めとは言い難いです。
あらすじ | 感想 |
いつもありがとう他のレビュータイトルもどうぞ☕ 映画レビュー索引ページ |
||||
関連商品
|