リング0 バースデイ
★★★★☆
監督 鶴田法男
脚本 高橋洋
配給 東宝
DVD 角川書店
上映時間 99分
こんにちは、しんじです。
風邪ひいてしまいました
約1日半寝込んで、少し具合がよくなったので記事を書いています
さて、今日はJホラーの金字塔「リング」の最終章「リング0 バースデイ」のレビューを書きます。
リングシリーズはこの映画が最後だと思っていただいて大丈夫です。
他のリングに類似品にご注意ください
この映画が公開されたのが2000年の1月だから丁度20年前なんですね。
そりゃ~出演者が若く見えるわけですわ。
当時、私はこの映画を映画館で見ましたよ。
映画の内容は山村貞子の青春時代と闇の者へ覚醒するまでを描いています。
あらすじ | 感想 |
以下の文からネタバレになりますのでご注意ください。
👻あらすじ
「的中」
「・・・的中」
「まやかしだ。伊熊博士、あんただまされているんだよ。・・・ぐ、ぐぁ」
「ばけものだぁ!」
「さ、貞子、あんたがやったの?!」
公開実験での忌まわしい出来事から12年。
世には知られてはいないことがあった。
実験中1人の記者が心臓の発作?で死んだ。
だが・・・その後、そこに居合わせた記者全員が死んだのだ。
その事件と山村貞子を追う記者・宮地彰子(田中好子)。
彼女はついに貞子の所在をつきとめた。
貞子(仲間由紀恵)は劇団の研究生。
今度の公演で主役を務める看板女優の愛子は貞子の視線を嫌っていた。
四六時中、貞子が見ているように思えてならない。
その苛つきを薫(高畑淳子)に打ち明けると気味の悪い「井戸」にまつわる夢の話をする。
薫は顔を強張らせる。
「その夢、私も見たわ。」
ある日、公演の練習中、椅子から立ち上がらない愛子。
愛子は死んでいた。
演出家の重森は研究生でしかない貞子を主役に抜擢する。
劇団員は誰しもが腑に落ちない気持ちだった。
風当たりの強い中、唯一貞子を励ますのが音響スタッフの遠山博(田辺誠一)だった。
公演間近、主役への見返りに重森が貞子に体を要求しはじめた。
それを目撃した遠山ともみ合いになり、遠山は重森を殺害してしまう。
遠山は重森の遺体を舞台裏に隠した。
公演、当日、演出家の不在に劇団内は騒ぎになったが、劇を始めることとなる。
貞子が舞台に出て演技を始めると、舞台の裏で重森の遺体が発見されてしまう。
さらに、劇の音響から「的中」「・・・的中」12年前の公開実験の音声が流れ始めた。
動揺する貞子。
揺れる舞台照明。
その場で死人までがでてしまった。
そして貞子の母親の亡霊が現れる。
貞子が来てから不吉なことが起きる。
愛子と重森の死。
そしてこの出来事。
「ばけものだ!」
劇団員から言葉が出る。
観客にいた宮地彰子が劇団員に告げる。
「12年前の公開実験に立ち会った記者は全員死んだのよ。
私のフィアンセも。
あなた達も貞子を始末しなければ呪いで死ぬわよ。」
劇団員は逃げていく貞子を楽屋隅まで追い詰める。
手には金づち、鉄パイプを持って。
必死に止めようとする遠山は抑えられ、貞子は無惨に撲殺される。
宮地彰子は続けて言う。
「貞子は2人いる。
まだ呪いは終わっていない。」
宮地彰子は劇団員を引き連れ、貞子の遺体を乗せた車で静岡県の伊熊博士の研究所へ行く。
伊熊博士は鉄パイプをもつ劇団員をみて察する。
「貞子を殺しに来たのか?」
宮地彰子がもうひとりの貞子が閉じ込められている部屋へ行くと、そこには1台のTVの他誰もいなかった。
「ま、まさか(もう一人の)貞子を連れてきたのか?」
伊熊博士の顔色が変わった。
車の中で遠山に手を握られていた貞子は息を吹き返した。
だが、貞子は遠山に自分から離れて逃げるように促す。
貞子が岸壁に立った時、貞子の背後にもう一人の貞子が手を回す。
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あらすじ | 感想 |
いや~面白かったです
この「リング0」はしっかりとストーリーが作られています
だから貞子の人物像がしっかりとわかる内容になっています。
そして映画オリジナルの貞子の設定もしっかりとしたものになっています。
確か、原作では貞子は両性具有者で、それが理由で人を遠ざけ、恋人にも拒絶されていた内容だったと思う。
でも、僕は映画オリジナルの方がホラーとしては頷けるものになっているように感じます。
つまり貞子は欲望の権化でもあるのですね。
仲間由紀恵が演じた貞子は内気な女性です。
いつも控えめで、勤勉でもあります。
「いつかあんな風になりたい。」
そういう思いを持つ女性なのでしょう。
これは一般的な考えですよね。
夢に向かって努力をする。
「それなら、すぐに手に入れてあげる。」
この存在がもう一人の貞子なんですね。
全てを思い通りにしなければ気が済まない闇貞子です。
小さい頃、おそらくは善貞子が闇貞子を体から追い出したのでしょうね。
そうです。
ピッコロさんですよ。
神様と大魔王に分離したピッコロさんです。
でも、闇貞子は伊豆の部屋に閉じ込められながらも、おそらくはTVという媒体を使い自分を移動させる方法をとることができた。
そして事あるごとに善貞子の欲するものを闇の力を使って手に入れようとしていたのでは?
そしてこの劇団での出来事は闇貞子にとっても好機だったのでしょう。
またひとつに戻れる。
劇団員に撲殺されながらも息を吹き返したのは善貞子の治癒能力によるところ。
だが力を使い果たした善貞子には闇貞子を拒絶する力がなかった。
だから、遠山を遠ざける行動に出たのではないでしょうか。
そして岸壁に立った時、本来の貞子が覚醒してしまった。
ホラーとしては合点がいく内容でした
最後の宮地彰子と劇団員が「ミイラ取りがミイラになる」なる図もなかなかの緊迫感があってよかった。
木々の間から見える貞子の姿が怖い。
そして小屋にて貞子が不気味な動きをする。
こわ~
僕はこの映画で一番の欠かせない人物は薫役の高畑淳子さんだと思います。
高畑淳子
人間の怖い部分を本当によく表現していますよね。
本当に演技がうまい女優さんですよね。
すばらしいです
遠山博役の田辺誠一もよかったです。
何が良かったかというと、何か気持ち悪いんですよ
好青年を演じようとする無理が出ているのかわからないけどゾワゾワする気持ち悪さがいい。
最後の「貞子、愛してる」は何度聞いても笑ってしまいそうになるけど、それがいい味になってる
まぁ、この映画で一番悪いのは麻生久美子の演技の下手さが目立ってしまったことかな
これは高畑淳子さんが上手なだけに余計に目立ってしまったのかもしれない。
そうそう、「リング0」でも出てきましたね。
貞子の母「山村志津子」
やはりリングには志津子の存在感は欠かせませんね。
あの怖さはハリウッド版では再現できないでしょうね。
この女優さんはモデルとしても活躍していた「雅子」さんという方です。 惜しくも5年前に病気で他界されてしまったようですね。 普段の彼女はとても透き通るように美しいモデルさんでしたよ。 まだまだ活躍していただきたかったですが残念ですね。 |
そうそう、この映画を観ていて、洋服の間から手が出ているのを発見しましたよ
当然のように心霊現象としてネットで話題になってますね。
それと貞子の後ろに人影がある場面もあるようですね。
人影はよくわからないけど、手はスタッフさんのかな?
あまりにもはっきりし過ぎてますもの。
あなたはどう思います?
近年のまがい物「貞子」などと違ってしっかりとしたストーリーで観る人たちに恐怖というものを楽しませてくれる「リング0 バースデイ」
リングシリーズを観てる人なら観た方が良い映画です。
お勧めします
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