ロックアップ
★★★★★
監督 ジョン・フリン
脚本 リチャード・スミス
配給 東宝東和
DVD NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
上映時間 106分
こんにちは、しんじです。
今回はシルヴェスター・スタローンの「ロックアップ」の感想を書きます。
この映画は1989年の映画でおそらくはロッキー、ランボーのアクション路線から少しずつ脱却を考え始めていた頃だと思います。
ド派手な演出はないけど、サスペンス、ドラマなどが詰め込まれている素晴らしい映画です。
あらすじ | 感想 |
フランク・レオン(シルヴェスター・スタローン)はあと少しの刑期を終えれば恋人メリッサが待つ町へ帰れる。
指折り数えるレオンだが、ある夜、突然見知らぬ看守たちに乱暴に取押えられ、強制的な囚人の移送が行われる。
ゲートウエイ刑務所。
大きな扉が音を立て開く。
そこに立つのはドラムグール所長(ドナルド・サザーランド)だ。
「ひさしぶりだな、レオン。地獄へようこそ。」
ドラムグール所長はレオンに恨みをもっていたのだ。
それは5年前の話、出所まで2週間を控えたレオンは、自分を育て自動車整備の技術を授けてくれた恩人の死に目に会いたいと、ドラムグール所長に頼んだのだ。
ドラムグールは規則にのっとりそれを拒否。
特例としても認めることをしなかった。
レオンは刑務所を脱走した。
そしてレオンは脱走の罪で5年の延長。
ドラムグールはマスメディアに叩かれるばかりか、劣悪なゲートウエイ刑務所へ左遷。
レオンの地獄の日々が始まった。
厳しく冷徹なメイズナー看守長(ジョン・エイモス)
サディストな看守マンリーとワイリー
暴力的な扱いを受けるレオンだった。
凶悪な囚人たちのなかにもドラムグール所長の息がかかった奴がいた。
この囚人たちのボスともいえる「チンク(ソニー・ランダム)」だ。
レオンが腰を掛けると「そこは俺の場所だ。」
違う場所へ移動すると「そこも俺の場所だ。」
執拗にレオンを挑発するチンク。
ドラムグール所長はレオンが問題を起こすのを待っているのだ。
だが、そんなレオンにも仲間ができた。
刑務所内の何でも屋ダラス(トム・サイズモア)
刑務所内の整備屋イクリプス(フランク・マクレー)
無鉄砲な若者ファーストベース
彼らの支えがあり、レオンはドラムグール所長の嫌がらせ、チンクの挑発に耐えることができた。
「挑発に乗らないのなら乗らせてやろう。」
ドラムグール所長はチンクに命ずる。
看守に「ジム内の清掃をしろ」と呼ばれるファーストベース。
待ち受けていたのは、チンクとその仲間たちだった。
抑えつけられたファーストベースの胸に重量挙げのバーベルが落とされる。
口から血を流し息絶えたファーストベースの亡骸をみると怒号のような怒りがこみ上げた。
運動場でチンクに殴りかかりぶちのめした。
気を失うチンクを見下ろすレオン。
だがドラムグール所長の執拗な復讐は留まることがなかった。
ある夜、格子越し男が現れる。
「俺は明後日晴れて出所する。出所して早々仕事が見つかった。ラッキーだ。」
「どんな仕事だ。」
「この女を死ぬまでレイプする仕事だ。」
その男はレオンの恋人メリッサの写真を持っていた。
あらすじ | 感想 |
この映画は傑作です
キャラクター、ストーリー構成、サウンドトラックが兎に角素晴らしいですよ。
この映画ははっきりいってシルヴェスター・スタローンではなくても、きっと面白い映画でしょうね。
映画の土台がしっかりと出来上がっています
キャラクターではひときわ輝いているのはメイズナー看守長ですね。
ジョン・エイモス
ジョン・エイモスが演じています。
最初は冷酷なクソ野郎たちの親玉かと思っていました。
しかし、レオンへのリンチを止めた時に「お、こいつは違うのか。」と思いました
彼の正体は正義と規則のサングラスマンだったのです
最後にドラムグール所長の脅し文句にも屈せずにひっとらえる姿にしびれましたね。
そして、あの場面。
「最後に・・・あんたの笑顔をまだ見ていない。」
あの笑顔にもうとろけそうです^^
この笑顔は是非、映画を観てご覧くださいね
そして、そして、この映画が完璧なのはドナルド・サザーランドの憎たらしい演技があってこそ。
本当に素晴らしい俳優さんですよね
ここまで憎たらしい所長を演じられる俳優さんって他に見当たらないです。
小奇麗なおじさんで冷酷で変態的で執拗で姑息な男
パーフェクト
そしてあのドナルド・サザーランドの声。
彼の独特な声がいいんですよね。
キーファーが親父越えをするのは至難の業でしょう。
ちなみに吹替えに関しては「家弓家正さん」以外は考えられないですよ。
家弓さんのマッチ感は完璧です、いや神がかっています。
シュワルツェネッガーに玄田哲章さんの声が再生されるように、ドナルド・サザーランドにはいつも家弓さんの声が再生されます。
ストーリーも凄く良く練りこまれていて、所長の執拗な嫌がらせの中、囚人の友情がはぐくまれて、レオンの心の支えになっていく様は本当に素晴らしい。
その象徴として、ガレージで組まれた一台の自動車。
そこに「囚人たちの友情」と「ファーストベースの青春」が盛り込まれる。
そしてチンクたちに無惨に壊されてしまう。
まぁ、本当に憎たらしいチンクとドラムグール所長。
この演出・構成力が本当にすばらしい!!
そして最後にさわやかなラストに流れるサバイバーの「Ever Since The World Began」
もう完璧です。
この映画はもしかしたらあまり知られていない映画なのかもしれないけど、スタさんの映画の中では傑作といってもいい映画だと思いますよ。
まだ観ていない人は見てください。
絶対に面白い映画ですので、超お勧めしますよ。
ちなみに、チンク役のソニー・ランダムとイクリプス役のフランク・マクレーは2人とも「48時間」にでていました。
チンクをみて、「どこかで見たことあるな。」と思った人はチェックしてみてください。
※追記
2020/06/26に「ランボーLast Blood」が上映されました。
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Hello.
This is shinji.
This time I wrote a review of “LOCK UP” starring Sylvester Stallone.
I think highly of this movie.
It’s a masterpiece in Sylvester Stallone movies.
The characters, story structure, and soundtrack are amazing.
Summary of this article
Good point
John Amos acting and smiling
Donald Sutherland acting
soundtrack
Ever Since The World Began /SURVIVOR
Movie screenplay
Director’s work
Bad point
None
A car built as a symbol of “Prisoner’s Friendship” and “First Base Youth”.
“Tink” and “Drum Ghoul Director” breaking the car with a bat
I thought this production was wonderful.
And the last smile of “John Amos” was wonderful.