激流
★★★☆彡☆
監督 カーティス・ハンソン
脚本 デニス・オニール
配給 UIP
上映時間 112分
こんにちは、しんじです。
今回はメリル・ストリープ主演「激流」の感想を書きます。
この映画は1994年のアドベンチャー系サスペンス映画です。
今からもう28年も前の映画なんですね。
あらすじ | 感想 |
〇あらすじ
仕事のプロジェクトで家庭サービスができない夫トム(デヴィッド・ストラザーン)
そんな夫に不満を持つ妻ゲイル(メリル・ストリープ)。
息子のロークは反抗心すら持っていた。
ロークの誕生日に故郷の川下りを計画するゲイル。
この川は3つの川が合流するスリル溢れるラフティングスポットだ。
川下りの受付で知り合ったウェイド(ケヴィン・ベーコン)は気の良い若者でロークはウェイドに兄のような親しみを覚える。
ゲイルが櫂を取り親子の川下りが始まる。
しばらく川を下っていると、先に川を下って行ったウェイドと仲間のテリーが川べりで手を振っている。
舟の中で案内人と仲たがいしてしまったというのだ。
親子水入らずの川下りにウェイドとテリーが同行することになった。
だがどことなく白々しく時たま見せるウェイドの怪しい眼差しにトムは不信感を抱いていた。
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あらすじ | 感想 |
〇感想
「激流」のタイトルのわりになかなか迫力のある映像がでないこの映画。
そのためゲイルが川の危険度をどんなに口で説明しても今ひとつピンとこない。
だが、映画の終盤にでてくるド迫力の川は、「激流」というタイトルを見事に回収していました。
とくにボートに対して水しぶきを上げる激流がどれほどの大きさなのかわかる場面ではその迫力に圧倒される。
この映画はまさに映画館で見てこそ楽しめる映画だと思いました。
ただ、この映画にはかなりイライラポイントが散りばめられていて、このイライラを楽しめるか、楽しめないかで評価が変わりそうです。
僕は後者です。
もうね、イライラポイントを極力なくしてほしいと願う、そんな映画ファンなんです、僕は。
まず、この時代の映画によくある家族サービスができない夫はダメ夫設定。
当時は何と無しにこの設定を受け入れて映画を観ていましたが、今、観ると妻の身勝手さの方が鼻につく。
さらにそれに同調する子供。
お父さん、かわいそうでしょ!
そんな冷遇されるトムは仕方なしにカバンに書類を詰めてしっかり息子の誕生日バカンスに参加してくれる。
偉い!!
それなのになぜかまだ不遜な態度をとる妻。
なにやらカバンに書類を詰め込んでこちらで仕事するのが不満らしい。
それって褒めてやるポイントだと思うんだけどなぁ。
そんなに忙しいのにそれでも参加してくれた亭主を少しは敬いなさいよ。
さらには息子ロークをしっかり注意すれば、「おまえなんか嫌いだ、父親ヅラするな!」だって。
もうイライラするわ!この息子。
お尻ぺんぺんしてもいいレベルです。
この映画「夫・父」として努力するトムが本当に偉いのだ。
そしてどんなに冷遇されても妻と息子を助けるヒーローであろうとする涙ぐましいストーリーなのです。
このイライラポイントはきっとトムの株を上げるための設定だったのでしょうね。
そう信じよう。
でも、なんか最近の映画はこういうイライラポイントをあまり作らなくなったように感じますね。
なぜだかこの映画の家族設定に改めて時代を感じてしまいましたもの。
あと個人的にこの映画で評価を下げているのがメリル・ストリープかな。
この女優さんはいくつもの賞をとる名女優さんなのですが、どうも色気というものを感じないのですよね。
川で水浴びをするサービスシーンもあるのですが、ぜんっぜんサービスになっていない。
できればニコール・キッドマンあたりの美女だったらもっとよかったのに。
それに対して悪役のケヴィン・ベーコンはまだまだ若気の至りがありそうなイキの良い頃合いで、キャストとしてバッチリでした。
テリー役のジョン・C・ライリーも小悪党な感じが良かったです。
ローク役のジョゼフ・マゼロはこの頃の映画にはよく子役として出ていて、ジェラシック・パークの男の子と言えば一番ピンとくるかもしれませんね。
そして現在大人になった彼は、実は「ボヘミアン・ラプソディ」でクイーンのジョン・ディーコンを演じています。
この映画での彼はジョン・ディーコンのたたずまいそっくりでした。
そうそう、忘れてはならない途中で撃たれて川に流されたかわいそうな監視員。
彼はベンジャミン・ブラットです。
彼は若いころからこんな役ばっかりでしたよね。
今はなかなか渋さも兼ね備えている俳優さんなのでもっと映画で活躍してほしいですね。
川の大激流は迫力あるので大画面モニターがある人にはお勧めの一本です。
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