エンド・オブ・ステイツ
★★☆彡☆☆
監督 リック・ローマン・ウォー
脚本 ロバート・マーク・ケイメン
配給 クロックワークス
上映時間 121分
こんにちは、しんじです。
今回はジェラルド・バトラー主演「エンド・オブ・ステイツ」の感想を書きます。
この映画は2019年の映画でエンド・オブシリーズの最新作になります。
今回はどんな連中からアメリカ合衆国を守るのでしょうか?
あらすじ | 感想 |
〇あらすじ
長年の無理がたたりマイク・バニング(ジェラルド・バトラー)の身体はボロボロだった。
めまい、頭痛に悩まされる日々にマイクは薬が手放せないところまで来ていた。
釣り好きのトランブル大統領(モーガン・フリーマン)の護衛で一緒にボートに乗るマイク。
突如、遠くの空が鳥の大群が押し寄せてくるのが見えた。
護岸で護衛にあたるシークレットサービスの頭上を急降下。
大きな爆発音とともにシークレットサービスが吹き飛ぶんだ。
鳥ではない!ドローン攻撃だ!!
その動きは変幻自在のつばめの群れのようだ。
銃撃など何の効果もない。
次から次へとそれぞれの頭上めがけて降下してくる。
職員も船も次々と吹き飛んでいく。
そしてマイク・バニングの頭上にも急降下してきた。
マイクが『ここまでか!』と思った瞬間ドローンは方向転換をする。
そしてトランブル大統領のボートを目掛け落ちてきた。
九死に一生、湖に逃れたトランブル大統領。
マイクとともに水中に潜水。
だが湖面での爆発の衝撃で2人は気を失う。
マイクが目を覚ますとそこは病院のベッドだった。
腕を動かそうとするとマイクの腕は手錠によって拘束されていた。
そして横にいるFBI捜査官がマイクに質問してくる。
それはまるで容疑者のように。
「大統領は昏睡状態。シークレットサービスは全滅。マイク、あなた以外はね。」
テロリストの巧妙な手口によりマイク・バニングは大統領暗殺の容疑者となった。
昏睡状態になったトランブル大統領の代わりにカービー副大統領が大統領の全権を担う。
大統領暗殺を計画したのはモスクワと断定し、カービー副大統領はロシアへ報復指示を出そうとしていた。
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あらすじ | 感想 |
〇感想
さすがにアッシャー大統領(アーロン・エッカート)がまたまたテロリストに狙われるってのは無理があったのでしょうね。
今回はトランブル大統領(モーガン・フリーマン)が狙われるという設定。
そしてマイク・バニングがテロの容疑者??とするサスペンスの要素を前面に出してきました。
このサスペンス要素をプラスし作品の趣向を変えてきたのはとても良いと思いました。
ただ、その分、この作品の唯一の取柄であった派手なアクションが影を潜めてしまい、凄いスケールダウンを感じてしまいました。
1作目がホワイトハウス占拠。
2作目ロンドンの街を破壊+各国の首脳殺害。
この前2作品からマイク・バニング濡れ衣事件ってやっぱり地味ですよね。
さらにこの事件の裏にあるものにあまり危機感を感じないのだ。
ロシアとの戦争はかなりやばいけど、それよりも民間軍事会社の経営再建の方が目立ってしまっているのだ。
テロの背景が本当にこじんまりしてます。
今作ではマイク・バニングのバックストーリーにも少し触れています。
マイクの父親役にニック・ノルティが出演。
ベトナム戦争にて心に傷を負ってしまい家族と若さを奪われてしまったと語る父親です。
彼の存在は後にテロの犯人ジェニングスの心情とリンクしていきます。
この作品のハイライトはやっぱりテロリストの攻撃の場面ですね。
前回はロンドンの街を破壊するというド派手路線でしたが、今回は最新の脅威である軍事ドローンを出してきたのは興味深かった。
このドローン攻撃って突進して爆発なんです。
言ってみればドローン特攻隊です。
相手にぶつかって爆発。
この単純な攻撃がどれほどやっかいで効果的なものか良く描かれていました。
街の破壊などはなかったけど十分な説得力はありました。
1作目2作目はイライラもなく映画を楽しめたのですが、この3作目はかなりイライラさせられました。
あのFBI捜査官です!
自分が有能と勘違いする無能な奴は本当にイライラしますよね。
この無能FBI捜査官がやっと真実に気が付いて、ドヤ顔でテロリストたちに接触します。
しかし無能なFBI捜査官はたった2人で行くんです。
アホでしょ!
そのあげく銃で殺されるのです。
ちょっとだけテロリストを応援してしまった・・・
この映画の監督は人の心情を表現いまひとつな印象を受けました。
マイク・バニングと大統領
マイク・バニングとテロの犯人
この両者には信頼と友情があったと思うのです。
これらを上手に描くことができていなかった。
この2つの友情をもっと対比的にして描いたほうが良かったと思う。
ジェニングが死ぬ間際にマイクに「俺たちはライオンだ。」と同意を求める場面、僕はここでマイクは「お前とは違う。」って否定させるべきだったと思う。
そうすれば、過去にとらわれた友の悲しみ、友への最後の言葉がそんなものだったマイク悲しみを描くことができたと思う。
そして大統領がマイク・バニングへの想いを過去ではなく未来へ向けての信頼と友情で描かれていれば良かったと思うのです。
この2つの対比をすることで、過去にとらわれた父親に対してマイクが未来へ向けての信頼関係を築くという説得力も増すと思いました。
ということで今回は2作目「エンド・オブ・キングダム」よりもさらに評価を下げてしまいました。
やっぱり地味になったのが痛かったですね。
1作目から3作目まで連続して観てきたのですが、個人的にはやっぱり1作目の「エンド・オブ・ホワイトハウス」が一番良かったです。
もうエンド・オブシリーズは作らないほうがいいですね。
これ以上作ったら「沈黙シリーズ」のようになってしまいますよ。
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