8mm
★★★★☆
監督 ジュエル・シュマッカー
脚本 アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー
配給 コロンビア・トライスター
DVD Happinet
上映時間 123分
こんにちは、しんじです。
今回はニコラス・ケイジ主演のサスペンス・スリラー「8mm」の感想を書きます。
この映画は1999年に公開されたアメリカ映画です。
ジュエル・シュマッカーは‘90年代から’00年前後に最も活躍した監督で、「ザ・クライアント依頼人」、「評決のとき」、「フォーンブース」など注目を浴びる作品を輩出いたしました。
この映画で特筆するのは、今注目のホアキン・フェニックスが出演していることでしょう。
まだまだ若いころのホアキン・フェニックス。
ニコラス・ケイジの相棒として存在感ある役をしています。
あらすじ | 感想 |
トム・ウェルズ(ニコラス・ケイジ)は郊外に自宅兼事務所を構える私立探偵だ。
ある日、お得意様からの紹介で仕事の依頼が来た。
大富豪クリスチャン家の主の遺品から1本のフィルムが見つかった。
夫人からそのフィルムの調査を依頼されたのだ。
フィルムは所謂、スナッフフィルムといわれるものだった。
少女がマスクをかぶった男に惨殺されている映像だった。
ウェルズは「このフィルムを無かったこととする方法もある。」と提言したが、夫人は「少女の安否を調べてほしい。」と依頼する。
少女が生きていればフィルムは演技だと証明できるというのだ。
トム・ウェルズは情報センターの行方不明リストから少女の名前を探し出し、少女の母親と面談する。
母親は家出の原因が自分にあると後悔していた。
憔悴する母親にトム・ウェルズはひとつの質問をする。
娘さんが今もどこかで幸せに暮らしていると想像し、それが確かかはわからない。
最悪な場合、娘さんに不幸があり・・・、その確かな事実を知ること。
あなたはどちらを選びますか?
トム・ウェルズはロスアンゼルスへ飛ぶ。
そしてスナッフフィルムの足取りをつかむため、ポルノ店ではたらくマックス(ホアキン・フェニックス)を臨時で雇う。
マックスが案内した闇市場では有力な手掛かりはなかったが、マックスがフィルムに映るマスク男を知っていた。
芸能界を夢見た少女をだます芸能プロ、ポルノ監督、マスクの男の存在を調べ上げたウェルズは直接ポルノ監督のディーノ・ベルベット(ピーター・ストーメア)の事務所へ行く。
そこで100万ドルでポルノを撮ってほしいと依頼する。
マスクの男を出演させること
現場に立ち会いたい
2つのリクエストをした。
そしていよいよ撮影が始まろうとする時、そこに事件にかかわる第4番目の男が現れた。
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あらすじ | 感想 |
この映画は意外な方向へストーリーが展開していく面白い映画です。
その為にはウェルズは心優しい男でなければなりません。
未来を夢見る少女、今もどこかで少女の無事を想う母親。
そこに感情移入をしてしまう男が必要だったのです。
この母親とウェルズのやり取りの場面はとても気に入ってます。
ウェルズにお酒の相手や食事を食べていってと言います。
でも、それをウェルズはひとつひとつ断るのです。
ここに母親が毎日孤独に過ごしている悲壮感がにじみ出るのです。
観ていると「そんなに断らなくても・・・」思ってしまいます
ウェルズは差し出された酒を口の塗らす程度に飲んだ後、母親に例の質問をするのです。
残酷な質問だが、少しでも母親の思いに応えてあげたいとやさしさが伝わってきます。
夢見る少女が悪い男に騙され、殺害されてしまった事実。
ウェルズはその事実のみをクリスチャン家に伝えればよかった。
しかし、それは暴いてはいけない事実でもあったのだ。
そこからウェルズの立場が危うくなっていく。
もはや事態の収束は依頼主に委ねるべきだったにも関わらず、夫人は自殺してしまい、完全にはしごを外された状態。
自分の家族が危険にさらされ、少女の無念を晴らすこともできない。
このラストへつながる急展開に監督の剛腕さが見られますね。
とても自然な流れで究極の選択へ主人公を誘います。
その決断は自分が下すべきではない。
その許可があってこそ、やるべきと。
ここがウェルズという人物らしくてとてもいいです。
積み上げた人物の人間性が表れています。
最後の場面では母親からの手紙によって心が救われるウェルズの笑み。
その弱弱しく儚い笑みを演じるニコラス・ケイジに拍手です👏👏👏
僕はニコラス・ケイジをとても気に入っていて、彼が出演する映画で注目するのは彼のオーバーな表情です。
これが嫌いな人もい
るかもしれませんが、僕は楽しめる派です。
スナッフ・フィルムを観る場面においても表情をゆがめ、手を動かすというオーバーアクション。
これぞニコラス!と思ってしまいました
また、登場人物もとてもアクのある俳優を使ってユニークに演出しています。
特にマックスを演じたホアキン・フェニックスの存在感は素晴らしいです。
ウェルズに「帰っていつもの生活に戻れ。」と言われたときに「そりゃないだろ。(俺はあんたの相棒だろ。)」と振り下がるマックスが何とも憎めない奴感を出します。
この映画がもしもシリーズものになっていたら、かなり楽しめたであろうと思います。
そして、ポルノ監督ディーノ・ベルベットを演じたピーター・ストーメア。
怪しすぎでしょう
しかも吹替えでは若本規夫が吹替えをしているからさらに怪し楽しい
この映画は脚本が良くできているうえに俳優がとても個性豊かな演技をして凄く楽しめる映画です。
ただ、事件はダークなので映画の色としては暗めです。
お勧めのサスペンス・スリラー映画ですよ。
そうそう、少女の彼氏役として
ノーマン・リーダスもちょい役で出演しています。
彼は今やウォーキング・デッドで人気を博していますよね。
あらすじ | 感想 |
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Hello.
This is shinji.
This time I wrote a review of “8mm” starring Nicholas Cage.
This movie is the story of a detective investigating a snuff film.
The performance of Nicolas Cage is very good.
The presence of the co-star Joaquin Phoenix is also great.
Peter Stormare is full of suspicion.
It’s a movie that you can enjoy thrilling and suspense under a wonderful script.