コンカッション
★★★★☆彡
監督・脚本 ピーター・ランデズマン
配給 キネマ旬報DD
上映時間 122分
こんにちは、しんじです😊
今回はウィル・スミス主演の「コンカッション」の感想です。
この映画、実話をもとに作られた映画です。
アメリカンフットボール選手達の累積された脳内ダメージCTE(慢性外傷性脳症)を発見し、それを医者の立場から警鐘をならすためアメリカンフットボールの業界NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)を相手に闘う医師の物語です。
あらすじ | 感想 |
ベネット・オマルはナイジェリアより渡米し、アメリカに大きな希望を持ち、アメリカで成功するために惜しみなく努力をし続け、あらゆる病理学の免許を取得する医師だ。
彼はペンシルベニア州のピッツバーグで信頼するウチェット医師のもとで検視官として働いている。
ある日、NFLスパースター選手マイク・ウェブスターの遺体がオマルのもとにきた。
その姿はスパースターらしからぬみすぼらしい姿でボロ車の中で発見されたという。
スーパースターの最後にしてはあまりに悲しい。
オマルはマイクに語り掛け「君がなぜ死んでしまったのか答えを教えてくれ」と言いながら解剖を始める。
しかし解剖を進めるにつれオマルの顔は曇り始める。
なぜだ・・・?
見たところ悪いところはない。
だが、彼は死ぬ直前まで幻聴、幻覚、酷い健忘症に悩み、心身ともにズタズタになっていたはずだった。
オマルはこの原因不明のマイクの死の原因をただの「心不全」で片づけることができなかった。
同僚からスーパースターの彼をそれ以上傷つけるなと言われながらも、マイクの脳を標本として保存することを主張する。
マイクの脳を研究するオマル。
すると脳に異常なたんぱく質を発見する。
そのタンパク質が脳の神経を圧迫していたのだ。
フットボール選手が日頃行う練習の中で、または試合中に繰り返し行うタックル。このダメージの蓄積が原因で、異常なタンパク質が増加してしまうのだ。
CTE(慢性外傷性脳症)と名付けられた。
一線を退いたNFLのスター選手が引退した後、幻聴、幻覚、健忘症に苦しみ、社会や家族の理解を得られないまま自ら命を絶ってしまうケースはマイクだけではなかった。
オマルは、「フットボール選手へ注意喚起をし、NFLの業界が選手たちの身体的なケアに取り組むべき」と提言する。
しかしフットボールはただのスポーツではない。
ベースボールに匹敵するアメリカの最大の国技スポーツ。
その熱狂的な人気は大きなビジネスを生み、アメリカ国民はより激しいプレイを望んでいるのである。
NFL側は「兼ねてからその問題には直視し、すでにタックルによる衝撃は健康上に問題はない」と答えるのみであった。
NFLの専属の医師たちもこの巨大なビジネス世界の一員であった。
ある日、オマルへ電話が鳴った。
死んだマイクがいたフットボールチーム「スティーラーズ」の専属医師、ジュリアンだ。
「マイクは私の友人でもあったのだ。」
哀れな死に心を痛めたジュリアンはオマルに力を貸すことになる。
NFLがこの問題を認め、選手に対するケア、障害をもった選手や家族への補償などを取り決める指針を取り決めるまで、そしてこれ以上ボロ車の中で命を終わらせるスター選手が出ないように、オマルとジュリアンの闘いは熾烈を極める。
だがこのビジネスモンスターはFBIをも動かしオマルに圧力をかけ、妻の流産までも招いてしまう・・・
オマルがこの街を離れ3年後、ジュリアンから連絡が来る。
NFLのスター選手で引退後、スティーラーズの理事のひとりであったデイヴ・デュアソンがCTEの障害に苦しみ自ら命を絶った。
残した手紙には「自分の脳を研究に使ってほしい。」と記されていた。
この問題は社会問題になり、NFLはオマルの意見を無視し続けることができなくなった。
そしてついにこのCTEに関する会合が開かれることになる。
この問題はアメリカ議会をも動かすことになり、オマル達の闘いは未来への礎となった。
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あらすじ | 感想 |
シリアスな社会派ドラマですね。
主演のウィル・スミスは僕が今まで見てきたウィル・スミスとは違っていました。
年を取ったとか口ひげがなかったとかではなく、彼はこの役をするにあたり、身ごなしやたたずまいを研究したに違いないと思いました。
NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)はおそらく日本人にはピンとこないだろうと思う🤔
僕もよくわからない。
日本で例えるなら・・・相撲?
いやいや、相撲に若者はそんなに熱狂しないですよね。
僕たちが思う以上にNFLはアメリカを象徴するスポーツなのでしょうね。
オマルは希望をもってアメリカで働いている。
それはアメリカが希望を持つにふさわしい素晴らしい国だと信じているから。
しかし「NFLとの闘いは=アメリカとの闘い」でもある。
何とも興味深い図式である。
オマルが働く職場の同僚もオマルの仕事ぶりが気に入らない。
オマルが死体に対していちいち語り掛け、検視なのにメスなどの医療具にこだわったり、一体一体に時間をかけすぎることにイライラしている。
たぶんこの同僚の考えはアメリカを象徴しているのだろうと僕は考える。
良くはわからないけど、欧米などでは身体は器であり、魂とは別と言われている。
だけどオマルはナイジェリアの人。
そこの考えが違うのかもしれない。
日本人も身体は器で魂とは別とは考えにくいと思う。
日本は死体であっても礼節を重んじる文化であると思う。
合理的な考えにはなりずらいです。
同僚が「スーパースターのマイクの身体をいじるな」とオマルにいうのは、これも「アメリカをアフリカ人がいじるな。」と言っているように感じる。
NFLの問題を通じてアメリカのダメな部分とアメリカの正義と懐の深さを映し出しているところが興味深いです。
確かこのNFL選手の障害問題は現在も進行中の話だったと思います。
少し前にTVでフットボール選手の練習方法やカリキュラムがとても問題視されていることを聞いたことがあります。
このCTE(慢性外傷性脳症)はアメフトだけじゃなく、格闘技選手や日本の力士にも暗い影を落とす問題なのではないでしょうか。
ずしっりとした社会派ドラマを久しぶりに楽しめました。
社会派ドラマ好きなひとにはお勧めの映画ですよ。
あらすじ | 感想 |
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Hello.
This is Shinji.🤗
This time I wrote a review of “Concussion” n starring Will Smith.
Outline of this article
Good point
🔶This movie was spectacular.
🔶This movie deals with big problems.
🔶Acting “Will Smith”
🔶”Alec Baldwin” is wonderful.
I’m Japanese, it is difficult to understand the overheating to “NFL”.🤔