キューブ
★★★★☆
監督・脚本 ヴィンチェンゾ・ナタリ
配給 ポニーキャニオン/クロックワークス
上映時間 90分
こんにちは、しんじです。
今回は1997年のサスペンスホラー「キューブ」の感想を書きます。
この映画はカナダ映画で個人的に思うには「ソウ」などの理不尽系ホラー映画の元祖となった作品だと思います。
舞台はキューブと言われる立方体の中で描かれるためかなりの低予算映画だと思います。
このキューブ、2021年に日本でリメイクされましたよね。
「キューブ一度入ったら、最後」公式
あらすじ | 感想 |
部屋の前後左右上下の壁にはそれぞれ扉があり、それぞれが隣の部屋に続いている。
大丈夫な部屋もあるが、そうじゃない部屋もある。
そうじゃない部屋には殺人トラップが施されている。
誰が作ったのか?
何のためにあるのか?
脱出はできるのか?
理不尽にも放り込まれた男女6人、この尋常ではないこの施設からの脱出を試みる。
あらすじ | 感想 |
〇感想
ストーリーはいたってシンプル。
トラップを回避しながら脱出を試みる!
ただそれだけ。
だが、描きたいのはそこだけではない。
確かにスプラッター的な映画だけど、それは極限状態の中、人間の本性をさらけだすための要素なのだと思います。
最初は倫理観や正義感で行動する人間が、だんだんと自分の欲望と生きようとする本能に支配されていきます。
人間の欲望、業の怖さ。
そして一寸先の殺人トラップの恐ろしさ。
この殺人トラップの恐ろしさ、スリルが鑑賞者の心を鋭敏にしていきます。
2つの合わせ技でグリグリと鑑賞者の心をえぐっていきます。
今では、同じような作品がたくさんありますが、この映画は革新的でした。
作品自体がとても高水準なのは言うまでもないのですが、やはり新しいジャンルをつくりだした功績は称賛に値します。
この映画、舞台がシンプルな立方体の部屋で、そして人間の業がテーマとなっているため、おそらくは多くの舞台劇としても作られているのではないでしょうか?
舞台劇で観ても面白そうなストーリーだと思いますもん。
冒頭にも述べたように日本でもリメイク「キューブ一度入ったら、最後」が公開されています。
大がかりなVFXを使用する必要もないこの映画は制作費が苦しい今の日本映画にはうってつけの映画です。
しかし、スプラッターと人間模様は車の両輪。
役者の力量が試される映画ともいえるでしょう。
もしも日本のリメイクを観る方は、併せてオリジナルを観るのも面白いと思いますよ。
スリルたっぷり、ハラハラドキドキを楽しめます。
すごくお勧めの映画です。
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