English🇬🇧僕はラジオ
★★★★☆
監督 マイク・トーリン
脚本 マイク・リッチ
配給 ソニー・ピクチャーズ
DVD パラマウント・ホーム・エンタテインメントジャパン
上映時間 109分
こんにちは、しんじです。
今回は1976年、サウスカロライナ州アンダーソンにて起きた実話をもとに作られた「僕はラジオ」のレビューを書きます。
この映画は2003年に公開したアメリカ映画で、主演はエド・ハリスとキューバ・グッティングjrです。
このころのエド・ハリスは凄くかっこいいですよ
あらすじ | 感想 |
アンダーソンの町にカートを引いた黒人の青年(キューバ・グッティングjr)がうろつき始めたのはここ最近だった。
うつろで目的もなくうろつく成年に町の人たちは怪訝な面持ちである。
彼はふらっとハト高校のアメフト部のグラウンド脇を通った。
練習で柵を超えたアメフトボール。
「こちらへ投げてくれ。」
彼はそれをカートに入れて持ち去ってしまった。
アメフトコーチのハロルド・ジョーンズはそれに気が付いていたがやわらかな笑みのもとそのまま捨て置いていた。
翌日、騒がしい部員。
ハロルドが事を確かめると部室に縛られた黒人青年が泣いていた。
部員はボールを持って行った腹いせに彼をいじめていたのだった。
黒人青年は知的障害を持っていてなかなかコミュニケーションもとれなかった。
翌日、ハロルドは彼に「練習の手伝いに生きてくれなか。」と言う。
ハロルドは常にラジオを聞いている彼に「ラジオ」というあだ名をつけた。
ラジオは心がやさしく陽気な青年だった。
彼は部員とも打ち解けていった。
ハロルドは彼を高校の教室へも招いた。
校長はどんな障害があるかもわからないラジオが教室に出入りすることを警戒していたが、彼は陽気に学校の手伝いをしながら生徒たちに打ち解けていく。
ラジオの面倒の責任を負ったハロルドは家族にラジオの事を話すが、あまり娘とも一緒に過すことがないハロルドがラジオの面倒ばかりみることに妻のリンダ(ブラ・ウィンガー)は心配していた。
ラジオがアメフト部のお手伝いをするようになってから、チームの勝率が下がってしまう。
部員の士気に影響することと、コーチとしての集中力が下がっているのではないかと、支援者の一部に不満が出始める。
そんな不満からラジオを追い出そうと考える父母も出始め、学校の健全さを確認する理事調査でラジオの話もでてきてしまう。
だが、そんな周りからの不満や圧力にもハロルドは頑としてラジオの居場所を奪うことを許さなかった。
あるクリスマスの晩のパーティは多くの人がラジオにクリスマスプレゼントをしてくれた。
ラジオは陽気に喜ぶ。
それをにこやかに見つめるハロルド。
だが娘メアリーはそんな様子を見て、つい不満な態度をハロルドに見せる。
突然の事だった。
ハロルドの大好きなやさしい母親が心臓まひで死んでしまった。
自宅の部屋に閉じこもって出てこないラジオのもとにハロルドが駆けつける。
彼の部屋に入り、彼の心を包み込むように現実と「母親はいつも君の心にある」事を語り掛ける。
その帰り、同行した娘にハロルドはある告白をする。
それは、ハロルドがなぜラジオのために何かをしてあげるのか?という理由だった。
「俺は12歳の頃新聞配達をしていた・・・」
その理由を知ると娘は大きくうなずきやさしい笑みを浮かべた。
理由を教えてくれたこと、そして、人として大切なことを教えてくれた父へ感謝の気持ちを伝えた。
ある晩、ハロルド抜きで父母と校長でラジオの事について話し合いが行われた。
そのことを知ったハロルドは会場に赴いた。
そしてハロルドはある決断をみんなに告げた。
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あらすじ | 感想 |
この映画はひとことでいうと、「さわやかな秋の香りがする映画」ですね。
映画の説明でよく使われる「大きな感動」とかそういう感動ではないです。
とても良い物語を観させてもらったささやかな感動です。
知的障碍者と黒人ということで、「偏見」「差別」に関しての物語と思う人が多いでしょう。
しかしハロルドの彼を助ける理由はそういうものではなかったのですね。
何もしなかった自分の弱さを恥じ、その贖罪の気持ち、そして教育者として「青年の輝ける場所を与えてこそ奪うことがあってはならない。」という信念。
そしてそれこそ彼の誇りでもあるのです。
ハロルドを突き動かすものはまさにそこにあります。
私は映画の物語は知的障害のラジオとアメフト部の友情が勝利をつかむような内容とパケから想像しましたが、それも違いました。
ハロルドの信念の物語かな。
そしてその信念を貫くことは自分への誇りとなり得る。
そんなメッセージがあるのではないでしょうか。
映画は大げさな感動の押し売りはなく「こういうお話がありました。」という感じで終わります。
この映画がおもしろいかどうかは観る人によって変わると思いますが、私はこの映画をみおわったあとにさわやかな気持ちになりました。
それはもしかしたら、絶えず映画から漂ってくる季節の香りのせいかもしれませんね。
とにかくアンダーソンの森や山、空、陽射しから季節が漂ってくるのです。
登場人物のバックには草木、空が映し出され、特に冒頭のアメフト部の練習風景では秋の香りがしてきます。
主役のエド・ハリスは最もかっこいい時です。
私はそんな彼の姿を観ているだけで凄く満足しました。
彼が理事の調査に声を荒げた時は、なぜか字幕で観ているにもかかわらず「菅生隆之さん」の声が聞こえてきました
刷り込まれた声優さんの声って凄いですね。
キューバ・グッティングjrは完全に自分を消した演技をしていましたね。
素晴らしかった
知的障碍者の目線もよく研究したのでしょうね。
私も知的障碍者のひとと長年かかわったことがあるのですが、一番感じるのは「人の話をきいているのか?聞いていないのか?」というところです。
そんなところもよく表現していたと思います。
映画の中でとても美しい人がいましたね。
ハロルドの奥さん役のデブラ・ウィンガー。
この映画の時は48歳ですね。
すごく美しい女優さんです
私は観たことはないのですが、リチャード・ギアとともに出演した
「愛と青春の旅立ち」は有名な映画ですよね。
今はまだ猛暑の季節。
あと2か月温めましょう。
10月に観るのに凄くお勧めの映画ですよ
そうそう、この映画のサウンドトラックもとても良い曲ばかりで、秋のドライブにかけたい曲がいっぱいです。
よかったらチェックしてみてください。
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Hello.
This is shinji.
This time I wrote a review of “Radio”.
This movie is based on a true story that happened in Anderson, South Carolina in 1976.
The story of an educator, Harold Jones, who, in his belief, gives a young man with an intellectual disability a place to shine like himself.
Starring Ed Harris and Cuban Gutting jr.
In a nutshell, this movie is a movie with a refreshing autumn scent.
The movie is not a big excitement, but a feeling that “Anderson’s good story”.
The belief of Harold Jones is wonderful and gives a modest impression.
It’s not a big issue of “discrimination” or “prejudice”, but a story of Harold Jones’ “preparation” and “belief.”
It is a recommended movie in autumn.