グラン・トリノ
★★★★☆彡
監督 クリント・イーストウッド
脚本 ニック・シェンク
配給 ワーナー・ブラザース
DVD ワーナー・ホーム・ビデオ
上映時間 117分
こんにちは、しんじです
今回は2009年公開クリント・イーストウッド監督・主演「グラン・トリノ」の感想を書きます。
「ローハイド」「荒野の用心棒」「ダーティー・ハリー」など様々な形で強い男を魅せてくれたクリント・イーストウッド。
ローハイド | 荒野の用心棒 | ダーティーハリー |
この映画で彼が描く「孤高の男
あらすじ | 感想 |
デトロイトシティ。
かつての強いアメリカの頃、この街は自動車産業で栄えていた。
ここに住む「ウォルト・コワルスキー」も長年「フォード」に勤め上げた男だ。
やがて時代の流れとともに自動車産業は衰退し、街も荒廃していった。
そして最愛の妻も亡くなってしまった。
葬式で若い牧師がありがたい言葉を述べようと苦虫をつぶしたようなしかめっ面。
息子夫婦も昔と変わらぬ意固地な父に呆れ顔だ。
葬式も終わり、いつものように街を見渡すと、隣の空き家にまた東洋人が引っ越してきた。
コワルスキーは苦々しい表情で悪態をつく
「このネズミどもが!」
いつものように家のポーチでビールを飲み、自分が組み上げた愛車「グラン・トリノ」を眺め、夜になるといつも通りにベッドに着くコワルスキー。
だがその夜、ガレージの物音で目を覚ますとガレージの中に人の気配を感じる。
ウォルトは銃をかまえ泥棒を追い払った。
荒廃する街にはいくつものギャングがあった。
ラテン系、黒人系、東洋人系とさまざまだ。
ウォルトはギャングに絡まれる隣の家の「タオ」を成り行き上、助けることになる。
あくる日、タオの母親、「スー」、タオがお礼に訊ねてくると、タオが謝罪を始める。
ガレージに忍び込み車を盗もうとしたのはタオだったのだ。
ギャングに脅されたとはいえ、怒りをあらわにするウォルト。
街で再び姉のスーを黒人系ギャングから救うと、ウォルトは近所の英雄となり、近隣のモン族から手厚いお礼を受けることになる。
タオの母親はお礼に合わせて罪を償わせるためにタオの身をウォルトに預けた。
最初は当惑するウォルトだったが、タオに近隣の家々の整備をさせることを思いつく。
その生真面目に働くタオにウォルトは一目置き、アメリカ流男道を教え込んだ。
そして昔なじみの建設業の責任者にタオを紹介し仕事まで世話をする。
タオが仕事に必要な道具まで用意し、足りなければガレージにある大切な道具を使うことまで許す。
ウォルトの中でタオは友であり孫のような存在になっていた。
これから未来に向かうタオに、執拗にギャングが絡んできた。
嫌がらせに道具を壊され頬にはタバコを押し付けられる。
ウォルトはそれを知るとギャングのアジトに行き、一員を叩きのめし、「この先、タオには近づくな。」と脅しを入れた。
だが、良かれと思って行ったその行動が思いもよらない事態を招いてしまった。
タオの家にギャングが機関銃を乱射し、姉スーはレイプされてしまった。
スーの殴られて大きく腫れあがった顔を見て、ウォルトは怒りに震えた。
そして怒りと共に、自分が行った浅はかな行動に後悔の念を抱く。
今にもギャンへ復讐に行こうとするタオを自分の家の地下に閉じ込めると、ウォルトは単身でギャングのアジトへ向かった。
ウォルトの胸にはある決意があった。
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あらすじ | 感想 |
歳をとったクリント・イーストウッド。
アクションもないだろう・・・
何となく地味な作品ぽい。
そんな理由でずっと見ないでいました。
それは間違いでした。
とてもおもしろい映画でした。
この偏屈な老人をクリント・イーストウッドが見事に演じています。
さすが皮肉屋のダーティー・ハリー!😆
特に息子夫婦が老人ホームへ入れようとゴチャゴチャ言っている傍らのイーストウッドのこの顔
噴火直前🔥
そんな彼が、「ネズミども!」「野蛮人」と思っていた東洋人の若者。
しかも愛車「グラン・トリノ」を盗もうとした気弱な若者を、友であり孫のように思ってしまいます。
その心の変化をとても丁寧に描いています。
タオをギャングから救うためにウォルトは暴力により解決(しかも銃を使う)しようとします。
だが、その報復にタオの家族を危険にさらし、姉のスーはレイプされます。
この時、ウォルトは自分の浅はかな行動に怒りと後悔に打ち震える。
この後悔はおそらくウォルトが語っていた朝鮮戦争での苦い思い出に近いものが通じるものがあったのかもしれませんね。
この映画で僕がとても印象に残るのはグラン・トリノを譲り受けるタオの顔がとても晴れやかでさわやかであったことです。
ウォルトはタオにできる限りのことをしてあげたのです。
そしてタオはウォルトの気持ちをきちんと受け止めたのでしょうね。
彼の生きざまに拍手👏👏👏
この映画は「ウォルト・コワルスキー」を通してアメリカの問題を映し出していますね。
自動車産業に栄えたデトロイトの衰退。
戦争の暗い影。
荒廃した街に押し寄せる移民。
力の行使がさらなる報復を招く。
銃。
しかし一方ではアメリカの懐の深さも映し出します。
それがウォルトとタオの交流だと思うのです。
最初は偏屈な男ウォルトが心を通わせるのは東洋人の若者。
タオにアメリカの男道を教える。
最終的には自分の誇りでもある「グラン・トリノ」譲り渡す。
「アメリカという国はもともとそういう国だった。移民から始まり国となった。そして時代が変わってもアメリカの心意気は力強く受け継がれていく。」ことを現しているのかなとも思えます。
まぁ、いろいろなメッセージがありそうだけど、それを抜きにしても意固地なじいさんとモン族の交流が、ユニークでハートウォーミングに描かれていて面白い映画ですよ。
とってもおススメ映画です。
懐から銃を抜き出す場面が何度かありますが、やはりかっこいいですね。
様になってます。
44マグナムがとびだしてきそうな迫力があります。
さすが!!👍👍
あらすじ | 感想 |
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Hello.
This is shinji.🤗
This time I wrote a review of “Gran Torino”, starred and directed by Clint Eastwood.
Clint Eastwood plays “Walt Kowalski” who lived in the good old days.
He despises the emigrating Oriental as a “mouse”.
He is a prodigy, changing by interacting with the Oriental youth “Tao”.
This film is a film that reflects the present America through “Walt Kowalski”.
🖊Overview of this article
Good point
📌Director’s work
📌Script
📌Movie soundtrack
📌Clint Eastwood’s attraction
📌Message put in the movie
Bad point
None
🤔I feel that the film has a message for the modern America.
✨However, it has become a purely enjoyable movie without having to worry about that.🧡🧡🧡
👍I feel that Clint Eastwood’s ability to make such films is so wonderful.👏👏👏