マーキュリー・ライジング
★★★★☆
監督 ハロルド・ベッカー
脚本 ローレンス・コナー
配給 ユナイテッド・インターナショナル・ピクチャーズ
DVD ジェネオン・ユニバーサル
上映時間 108分
こんにちは、しんじです。
昨夜は「鬼滅の刃 無限列車編」の上映時間を間違えてしまい見逃してしまうという大ボケをしてしまいました^^;
今夜リベンジです。
さて、今回は1998年のブルース・ウィリス主演の「マキューリー・ライジング」の感想を書きますね。
この映画はちゃんと原作があってライン・ダグラス・ピアソンさんという人が著している作品です。
そのためか、ストーリーがしっかりとした土台の上に構成されている印象を受けましたよ。
ちなみに「ノウイング」や「地球が静止する日」もライン・ダグラス・ピアソンさんが書いているということです。
あらすじ | 感想 |
ある日NSA(国家安全保障局)に1本の電話がかかってきた。
「あなたは知らない人・・・」
自閉症の少年サイモンはパズル誌に載っていた不規則な文字と数列がならぶ文章を読み解き、そこに書かれるままに電話をしただけだった。
数日後、警察を装った男が家に押し入りやさしいママとパパを殺害する。
少年は異変を察知し、クローゼットの隠し戸の中に隠れた。
アート(ブルース・ウィリス)はFBIの捜査捜査官だ。
ある任務で、死人を出した上官の判断に怒りを抑えきれず上官を殴り倒してしまう。
今やその責任を取らされ窓際のような仕事をやらされていた。
「おまえに頼みたい任務がある。行方不明の少年の捜査だ。」
アート捜査官が向かったのは無理心中を図ったとされる家族の家。
そこには拳銃で撃ちぬかれた夫婦が転がっていた。
2Fの少年の部屋に向かいそこで携帯電話をかけようとしたとき、プッシュ音に合わせて少年の声が聞こえた。
そう、アート捜査官がいる部屋は殺し屋に狙われたサイモンの部屋だ。
アート捜査官はクローゼットの中からサイモンを保護した。
無理心中で片づけるには不可解な点が多いと感じたアート捜査官は警察にサイモンの保護を命じた。
警察の保護のもとサイモンは病院に入院していたが、後日アート捜査官が病院を訪問すると警察は引き上げ、両親の要望で小児科へ移されているという。
サイモンが危険だと感じたアート捜査官は小児科へと向いサイモンの保護をする。
だが、サイモンの命を狙いに来た殺し屋と銃撃戦となる。
自閉症のサイモンはあまりにも手がかかる。
だが、アート捜査官は事件解決の糸口を探しながら、次々と訪れる危機を回避していく。
自閉症のサイモンが家に帰ることを願うとアート捜査官は素直にそれに従った。
自分の部屋に戻ったサイモンは机の上に置いてあるパズルを再び始める。
おもむろに電話の前に向かうサイモンをアート捜査官は見つめる。
サイモンは再び電話をかけた。
NSA(国家保安保障局)へ
「あなたは知らない人・・・」
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あらすじ | 感想 |
一般の家の少年が国家機構と接触してトラブルに巻き込まれるストーリー。
このストーリーの先駆けは1983年の映画「ウォーゲーム」でしょう。
「ウォーゲーム」は天才ハッカーの少年がハッキングした先にあるオンラインゲームが実は世界の核戦争警戒システムで彼がゲームとして行ったことが、警戒システムを発動させることになり核戦争の危機になるという内容でしたよね。
この手のストーリーは平和な日常の一歩先に国家機密があるという畏怖が醍醐味になっています。
この映画ではその危機が自閉症の少年に襲い掛かってきます。
抑え込めば喚き暴れる少年をどうやって殺し屋から身を隠して助けるのかという難題を突き付けられるアート捜査官(ブルース・ウィリス)
下手な映画だと言うことを聞かなで喚く少年にイライラしてしまいますが、この映画が優れているのは、そのどうしようもない状態にハラハラと緊張感を感じさせるところでしょう。
少年のその状況が映画を面白くしているのです。
それが凄い!
また少年を見つめるアート捜査官の目が「やっかいなことだ。どうしたことか。」と静かに嘆いている。
それをセリフではなく目で表現するブルース・ウィリスが凄くよかったです。
ストーリーはすごく丁寧に進められていて、凄くわかりやすい。
そして映像ひとつひとつも丁寧につくられていると感じました。
とくにクライマックスでのビルのヘリを歩く少年の映像はちょっとしたアート的な感じさえしました。
これは脚本が優れているのもありますが、監督が丁寧に映画を作る人なのでしょうね。
この映画では国家機密の暗号システムを解読してしまった少年が命を狙われるわけですが、〈少年の命を守る正義VS世界にいるスパイの命を守る正義〉という構図になっています。
「マーキュリーシステム」責任者のクドロー(アレック・ボールドウィン)の考えも決して間違っているとは言えない。
しかし映画ではそんな理屈を語るクドローを文字通り一蹴するアートが爽快だった
一番の解決策は政府の観察下に置いておくことだったのにね。
この映画ではこのクドロー役のアレック・ボールドウィンが凄く印象的で良いです。
彼はこういう国家機関の上官の役よく似合っています。
「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」でもその持ち味を発揮してますよね。
この映画にはチョイ役で怪優ピーター・ストーメアも出演していましたね。
当時、私はこの俳優さんを知らなかったんで、出演していることを知りませんでした。
昔の映画を観るとこういう楽しみがチョイチョイありますよね
ストーリーの土台がしっかりしていて脚本が良い。
監督が丁寧に映像、ストーリーを紡いでいます。
とってもスリル満点の映画です。
全然古さも感じませんよ。
凄くお勧めです。
あらすじ | 感想 |
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