キングダム
★★★☆彡☆
原作 原泰久「キングダム」集英社
監督 佐藤 信介
脚本 黒岩 勉
配給 東宝/ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
上映時間 134分
こんにちは、しんじです
今回はヤンジャン連載の人気漫画「キングダム」(原泰久先生)の実写映画の感想を書きます。
主演は山崎賢人君です。
え~、また山崎賢人なの?って声が聞こえてきましたよ、実際に。
確かに実写版で抜擢されることが多いですよね。
芸能界はそんなに人材不足なのかな?
まぁ、それは置いといて、漫画を読んでいる人が、この映画で一番注目しているのは、巨大な矛を振り回す大将軍「王騎」を大沢たかおさんが演じることでしょうね。
正直、僕も「えーっ!ぜんぜん違うじゃん。」と思ったものです。
しかし、評判はなかなか良いらしいのですよ。
それを楽しみに観賞してみました。
あらすじ | 感想 |
この映画の時代は紀元前245年の中華大陸、春秋戦国時代です。
中華は500年の戦いの末、7国にわかれていた。
未だ戦国の世はあけなかった。
そんな時代、秦の国に「嬴政」という王が誕生しました。
多くのひとは歴史の授業でこの名前を聞いたことあると思います。
「秦の始皇帝」
中華統一を果たした最初の王です。
この物語は戦国の終結と中華統一のために戦う若き王「嬴政」と、秦の国の大将軍になるため、亡き友との夢をかなえるために戦う若者「信」の青春を描いています。
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あらすじ | 感想 |
この映画の感想は、ざっくりと書こうと思います。
中華大陸の戦国時代の映画ということで、まずは絶対に欠かせないこと。
それはスケールの大きさです。
このスケールの大きさをどうやって表現するのか。
日本映画はとにかく製作費が少ないですからね。
本当に心配な問題です
でも、僕は映画を観終わって、この問題は見事にクリアしたと感じました。
途中、王騎軍に追われる「漂」の場面では、まぁ、ちょっとアレでしたが、家臣の思いで補正の場面なので、さほど問題ないでしょう
場面、場面、上手にCGを使い壮大な場面を作り出しすばらしかったです。
それにクライマックスは中国の「象山影視城」で撮影しているから偽物感がありません。
漫画の実写化でここまでのスケールを出せれば素晴らしいと思う
それに僕が気に入ったのはそれぞれの場面カットが凄く漫画的に作られていることでした。
その代表的なのが竹藪での対決です。
吹き矢の矢を正面から映すとか、「信」が乱立する竹を斬撃していく場面とかは漫画的でよかったです。
敵の首巻を利用した攻撃も面白かった。
そして注目の「王騎」の矛も迫力満点に大振りします
ドッカーン!ドッカーン!と兵が吹っ飛ぶのが観ていて気持ちがいい。
今回のストーリーは弟「成蟜」の謀反を描いているのですが、周りの登場人物を極力少なくして「嬴政」側と「成蟜」側というシンプルな構成にしたため、スッキリとわかりやすくなりました
そして映画のストーリーをこの1本だけに絞っているのがよかったです。
下手な監督だとあっちのエピソード、こっちのエピソードを入れてしまい、ぶつ切りキャラクター映画を作ってしまいますからね。
この「キングダム」で一番感心したのがキャストにはずれがなかったこと。
まずは大注目の「王騎」/大沢たかお
見た目は天と地ほど違うんですよ。
ですが、大沢たかおさんってちょっと中性的な人でしょ。
その大沢たかおさんが「んふっ」とか言う」と
「ああ、王騎将軍だ!!」
って思えてしまうんですよね。
本当に上手に王騎将軍を演じてくれました。
見た目違うのに凄い。
そして「嬴政」/吉沢亮
素晴らしいです
もう漫画から飛び出したとしか思えないくらいです。
そっくり!
そして演技も覇気も素晴らしかったなぁ。
「信」/山崎賢人
ここに関しては安全パイってところです。
ただ、「信」のキャラって難しいですよね。
現実だと絶対に浮いてしまう存在ですからね。
ここを吹っ切って演じたのはよかったです。
ただ山崎賢人君はちょっと実写化主人公を控えた方がいいような気もします。
お腹いっぱい俳優になったらかわいそう。
※お腹いっぱい俳優とは・・・キャスティングみただけで満腹感を覚えてしまう俳優のこと(民明書房/食と演技より)
「楊端和」/長澤まさみ
おお~、久しぶりに長澤まさみが美しく見えた。
「楊端和」は美女ですからね。
ちょっと殺陣に迫力がなかったかな。
少し筋トレして挑んでほしかった。
「騰」/要 潤
ウケた😂
うん、「騰」してましたね。
なんか「要 潤」って二枚目なのにウケるんですよ。
ちなみに、若い頃の「要 潤」は間違いなく「南斗水鳥拳のレイ」です。
とまぁ、キャスティングには満足しました
今回はAmazonの評価どおりけっこうおもしろい映画でした。
漫画既読派のひとも未読派の人も楽しめる映画です。
おすすめですよ。
そうそうサントラよかったです。
エンドクレジットに「ONE OK ROCK」の「Wasted Nights」という曲が流れていましたが、映画の世界を壊さない曲でした。
ワンオクロックは聞いたことなかったけどかっこいいですね
最後に・・
実は見始めてすぐに思ってしまったことがあります。
この中華の戦国時代を描いた「キングダム」を中国人が観た時にどう思うのだろう?
置き換えると、中国が日本の「源平合戦」や「関ヶ原の戦い」を中国人俳優を使って中国語で演技しているのと一緒ですよね。
やっぱり「え~😫」って思いますよね~。
まっ、どうかひとつ長~い目で見てください
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