アップグレード
★★★☆☆
監督・脚本 リー・ワネル
配給 パルコ
DVD Happinet
上映時間 95分
こんにちは、しんじです。
今回はAmazonプライムから「アップグレード」の感想を書きます。
この映画2018年のアメリカ映画で、近未来を舞台とした映画です。
内容は妻を殺された男の復讐劇ですが、そこに少しSF要素がプラスされているストーリーになっています。
Amazonでの評価はかなりの高評価になっているので観てみる事にしました。
あらすじ | 感想 |
グレイ・トレースはクラシックな自動車を注文に応じて販売・修理をする仕事をしていた。
全自動の自動車が走る時代でも、「やはりマシンは人間が操ってこそ」と思う昔かたぎな考えをもっていた。
一方、妻アシャは正反対で「文明の利器は大いに利用する」考えの持ち主で、彼女の勤める会社は、義肢、義足、そのほかマシンの開発、一部では軍事産業にも貢献する会社であった。
ある夜、グレイは修理した車をエロン・キーンのもとへ届けた。
そして、エロン・キーンに妻のアシャを紹介した。
アシャはエロン・キーンの名を聞くと同業者のハイテク会社の経営者だと気が付く。
その帰り道、なぜか全自動モードの自動車が暴走をはじめ、事故を起こす。
そして複数の男たちに囲まれる。
訳も分からないままグレイの目の前でアシャが殺害され、グレイは首を刺される。
ベッドで目が覚めるグレイは首から下が不随となってしまった。
最愛の妻を亡くし、自身も障害者となってしまったグレイは生きる望みもなくしていた。
そこにエロン・キーンが見舞いに来る。
エロンは言う。
「君の身体を元に戻すことができる。だがこれは認められた方法ではない。秘密にしなければならない。それを守れるならば手術を施そう。」
エロンのラボで秘密裏に手術が行われると、脊髄を切断されたグレイの身体は動けるようになった。
「STEM」
彼の切断された箇所に「STEM」と名付けられたマイクロチップが埋め込まれたのだ。
「STEM」はグレイの脳信号を受け取り切断された神経へ信号を送っているのだ。
グレイは人前では車いすに乗り障害者のフリをし、部屋では自由に動いていた。
ある夜、襲撃された事件の映像をグレイが見ていると、誰かがグレイに話しかけてきた。
「指摘してもいいですか?」
周りを見渡しても誰もいない。
「誰だ!?」
「私はSTEMです。」
「私はあなたの鼓膜に信号を送り話しかけています。」
グレイの見た映像をマイクロチップSTEMは分析し始めた。
そしてグレイの腕を操作し、犯人の腕に書かれた認証コードを書き写した。
グレイは犯人確定したことを警察に知らせようとする。
「待ってください。いま通報しても証拠がありません。証拠を集めるのです。」
グレイはSTEMの知恵と最大限に引き出される身体能力を駆使し、妻を殺害し、自分の全てを奪った犯人たちを突き止め、追い詰めていく。
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あらすじ | 感想 |
「STEM」が脳の中で話しかけてきたとき、昔の海外ドラマ「ナイトライダー」を思い出しました
「ナイトライダー」は高性能のコンピュータを備えた「ナイト2000」が主人公のマイケル・ナイトとともに悪を討つドラマです。
その「ナイト2000」は普段は普通の車のフリをし、マイケルと2人の時は人工知能により会話をするのです。
この映画もその路線の映画でした。
グレイが見たもの、聞いたものは記憶し、全てを計算しながら、グレイを導きます。
ここがおもしろい!
グレイがどうしていいかわからないときに「俺の身体を使うことを許可する。」と言うとSTEMが100%グレイの身体を動かします。
その時はまるで一流の殺し屋のように残酷・冷酷に悪をやっつけます。
自身に戻ったグレイが「やりすぎだ!」というほどSTEMは容赦がありません。
この設定はかなりおもしろかった!
当然怒ったグレイが「もうおまえはひっこんでいろ!」と叫ぶとグレイの四肢は動かなくなってしまいます。
開発者のエロンがPCを使いSTEMに妨害コードを入力するとSTEMの機能が低下してしまいます。
ヒーローの弱点があることによりストーリーは面白くなりますよね。
当然、危機に直面する前に考えるSTEM。
スーパーハッカーを選び出し停止コードを妨害する作戦を行うなど、いろいろと面白い展開を見せてくれます。
敵も体や脳に軍事用の武器やチップを入れた強敵がでてきて闘いを盛り上げてくれます。
驚異的なSF映像はないものの、ストーリー設定がかなり魅力的なものになっていて、映画から目が離せない状態になります
ここまでのところなら僕も高評価を付けても良かったのです。
ここからは個人的な好みで減点になってしまった要素を書きます。
まぁ、ひとえにストーリーの結末ですね。
いいんです、STEMが最初から全て計算していたというのは。
ただ最後の最後はグレイに負けてほしくなかったのです。
「アップグレード」というタイトルがついているから、最後の最後にグレイが主導権をとることでアップグレードして終わることを期待しました。
それこそグレイが世の中の悪を討つために、自分の意思でSTEMを利用できれば、こんなに素晴らしいアップグレードはないですよね。
ところが結末は流れのままSTEMが全てを勝ち得てしまいますよね。
それが何とも味気ない気がして・・・
観終わった後に、なんか、「時間を無駄にした感」を感じてしまったのですよ。
「こんな結末をみたかったわけじゃない!」
そんな思いのときに出てしまう思い。
「時間無駄にした。」
これはもう好みの違いなのです。
逆にこの結末に納得した人には★4つはある映画だと思います。
あまり知られていない映画にしては、かなり面白い映画でしたよ。
Amazonプライム会員なら、今は見放題になっているので観ても良い映画だと思いますよ。
監督は「ソウ」の監督もしていますので、ちょっぴりグロいので注意は必要かもしれません。

軽くお勧めの映画です
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