「レッドプラネット」の感想・レビュー(ネタバレ有り)

レッドプラネットレッドプラネット
★★★★☆彡
監督 アントニー・ホフマン
脚本 チャック・ファーラー
配給 ワーナー・ブラザース
上映時間 106分

こんにちは、しんじです。
今日は2001年上映されたSF映画「レッドプラネット」の感想を書きます。
主演はヴァル・キルマーです。
若い人はヴァル・キルマーをあまり知らない人も多いかもしれませんが、この頃は凄く人気のある俳優さんでした。
そのほか、「マトリックス」のキャリー=アン・モス、「メンタリスト」のサイモン・ベイカー、トム・サイズモア、テレンス・スタンプ、ベンジャミン・プラットという顔ぶれでなかなか個性豊かなキャストを集めた映画です。

PukuPukuMarine

あらすじ 感想

〇あらすじ
2000年 地球は人類の過密により深刻な環境問題を抱えはじめた。
2025年 人類は無人偵察機を使い火星で藻を育成させテラフォーミング計画を実行する。

レッドプラネット

2050年 ケイト・ボーマン船長(キャリー=アン・モス)率いる5人のクルーと軍事用ロボットAMEEは火星のテラフォーミングの調査に旅立つ。

火星を周回しながら探査を行っていると、巨大なソーラーフレアが母船を襲った。
全ての機器がショートし、船はコントロールを失う。

ボーマン船長を残し5人のクルーは小型ポッドにて火星に脱出した。

ポッドは着地というものではなく、すさまじい衝撃で落下。

レッドプラネット

最年長クルーのバド(テレンス・スタンプ)が犠牲となる。

4人は火星にある施設に到着するが、施設は破壊され酸素をはじめとする物資の補給が断たれてしまう。

絶望の淵に立たされた4人。

命のリミットは酸素の残量と共に訪れる。

レッドプラネット

ロビー整備士(ヴァル・キルマー)の酸素残量が0になり、酸欠状態でもがき苦しむ。
あまりの苦しみにロビーは自分の防護マスクをあけ放ってしまう。

ロビーが荒く息を吸い込むと、そこに薄いが酸素があった。

何とか命を取り留めたクルーたち。

だが、彼らは知らなかった。

彼らの足もとにいる小さき生命体

そしてソーラーフレアによりコントロールを失った軍事用AMEEも火星に降り立っていたことを・・・

レッドプラネット

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あらすじ 感想

〇感想
みなさん、ヤングジャンプに連載され、アニメ化もされた「テラフォーマーズ」を知っていますでしょうか。
この映画は、そのアニメの元ネタとなっている映画です。
言ってみれば「テラフォーマーズ」はこの先の物語を描いたような漫画です。

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テラフォーミング計画でよく言われるのが地下にある大量の氷を解かすことにより空気密度をあげて火星の温暖化を促進することにより氷・水・空気の循環システムを構築することなどがありますよね(ざっくり)

この映画ではさらに藻による酸素の再生などをとりあげています。
この計画って本当にやっているのかもしれない・・・など想像を掻き立てられます。

物語は5人のクルーが火星に着陸してから始まります。
藻など一遍もなくなってしまった赤い地表。
残り少ない酸素。
もう絶望の最中です。

そんな中、チップ・ペテンギル(サイモン・ベイカー)が人間の弱さを見せるのです。

《この状況は誰のせいか?》

不安のうちに誰かを責めたくなる人間の弱さ

そして犯してしまった罪による罪悪感と他のクルーに見捨てられてしまう不安感

この辺の描かれ方が実によくできていたと思う。

ただ単に憎らしい人物ではなく、そこに人間の悲しみが描かれているように思えました。
それはサイモン・ベイカーのどことなく寂しそうな表情によるものかもしれませんね。

レッドプラネット

映画公開当時、軍事用ロボットAMEEはまだまだSF世界の存在だったけど、今の軍事用ロボット、軍事用ドローンなどを散見すると、とてもリアルに感じてしまいます。
それだけにリアルな怖さを感じます。

特にミリタリーゲームを参考にするようなAMEEの軍事行動はなかなか恐ろしい。

しかも本体の情報を盗まれないために自爆システムが組み込まれているのも凄くリアルですよね。

クイン・バーチナル(トム・サイズモア)もしっかりお約束を見せてくれました。
自分がすでに虫たちにやられ絶望的になる中で・・・
俺が最後に見せるのは未来に託す人間の魂だ。》と自己犠牲。
レッドプラネット

この映画で一番かっこよかったのがラストにおけるケイト・ボーマン船長(キャリー=アン・モス)でしたね。

ロビーを救助に向かうときのあの手際の良さ判断力たるや!
凄く男前でした!
レッドプラネット
さすがは船長!!
クソかっこよかったです!

生還する船の中、バド・シャンティラス(テレンス・トランプ)が残した言葉をかみしめるのも上手な締めくくりでしたね。

レッドプラネット

この映画、全ての登場人物をまったく無駄にしなかったように感じます。

何よりイライラさせる要素が全然なかったのはポイント高いです。

この映画では悪要素であるチップ・ペテンギルさえ人間の悲しさを訴えるような描き方が実によかった。

あ・・・崖に落とされたテッド・サンテン(ベンジャミン・ブラット)
損な役回りでしたね・・・残念。
レッドプラネット

20年前のSF映画ですが、古さもないとても面白い映画でしたよ。
観ていない人はこの連休にどうぞ!
凄くお勧めしますよ!

あらすじ 感想
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