探偵はBARにいる3
★★★★☆彡
監督 吉田 照幸
脚本 古沢 良太
配給 東映
DVD アミューズ
上映時間 122分
こんにちは、しんじです
いや~、花粉症と風邪という体調不良でここのところブログをUPする気力がそがれてしまい、点々としたUPになってしまいすいません😞
今回は「探偵はBARにいる3」の感想を書きます。
この映画は今や日本の映画界で素晴らしい存在感を放つ北海道ローカルスターだった「大泉洋」が主演!
この映画の舞台は北海道のススキの街、裏の世界に浸ってしまった人間が織りなす心模様を探偵の手が汲み取り、そしてすり抜けていく、そんな哀愁漂う物語となっています。
あらすじ | 感想 |
探偵(大泉洋)の運転手兼ボディーガードをしている高田(松田龍平)の後輩から仕事の依頼が入る。
「行方知れずとなった彼女を探してほしい。」という依頼だ。
どうせお決まりの家出か何かの簡単な仕事と高をくくって、はした金で引きくけたこの仕事。
だが彼女である麗子(前田敦子)は殺人事件に関わってしまっていた。
探偵の捜査で麗子はモデル事務所に所属していることをかぎつける。
だがススキノの風俗街で働く人々の話ではそこは表向きはモデル事務所で、裏のデートクラブが実態であった。
さらに地元の暴力団の息のかかる北条(リリーフランキー)が経営をしている。
探偵が客として潜入捜査をすると、そこでひとりの気になる女性と出会う。
「ネクタイが似合うのね。」とポツリという女。
女の名は岬マリ(北川景子)
捜査を進めていくうちに探偵はマリに昔会ったことがある事に気が付く。
数年前の出来事だ。
探偵は姿を消したひとりの風俗嬢を探していた。
お店の仲間が心配しての仕事だ。
道で力なく行倒れていた女。
それがマリ。
生きる気力もなく、死ぬ気力もないマリ。
そんなマリを連れて飲み屋に入り探偵は言葉をかける。
「生きたいとも死にたいとも思わない。ただ息すって吐いてるだけ。」
「まぁ、そんなでもいいから、とりあえず生きとけ、生きてりゃそのうち何かあるさ。」
「何かって??」
「何かって?って・・・あれだよ。命を燃やすものだよ。」
「命を燃やすもの?」
「まぁ、それは本人にしかわからねぇがな。他人にはくだらなく思えてしまうかもしれないけどな。」
「お前みたいなやつにかぎって「私出会っちゃった~♡」なんて言ったりするもんだよ。」
そんな会話がススキノの小さな飲み屋で交わされた。
マリは暴力団の資金源〖白い粉〗の横領を企てていたのだ。
それを組み同士の争いに見せかけて。
それに巻き込まれていたのが麗子であった。
風俗嬢の間でささやかれるマリは昔とは別人のようだ。
強欲・金の亡者。
そしてついに4億という大金まで手に入れようとするマリ。
探偵がマリに近づき、昔の事も含めて話をすると、いつの間にか探偵も彼女の横領計画に加担していることになってしまう事態に・・・
だが、マリには最後の大きな賭けがあった。
その最後の賭けを終了したとき、探偵はマリの小さく、だが確かに燃えている命の灯を見る。
映画を観るならAmazonプライムビデオ(配信)探偵はBARにいる3 新品価格 |
あらすじ | 感想 |
すごくいい。
面白いというよりも凄くいい映画だった。
僕はこのシリーズを最初から追いかけてきたのだけど3作品の中で一番良い出来だったと思う。
「1」 は何となく松田優作の「探偵物語」のススキノ版ということで楽しんだ。
「2」 は「1」からの惰性で作った印象しか残らなかった。
だが「3」は「探偵物語」のような昭和テイストを「探偵はBARにいる」がオリジナルな味わいに昇華させてみせたと思う。
だから、大泉洋が北海道の景色、人々と映る場面が何とも言えない哀愁が漂っているのです。
はっきりいって大泉洋がかっこいいです。
ちょっとかっこつけた演出も全然ゆるせます。
僕が好きな場面。
事件に巻き込むことで探偵に協力させようとするマリ。
探偵はマリを頬を叩く。
「何でそんな頼み方しかできないんだ。もっと素直に頼まないんだ!」
「助けて・・・助けてください。」
苦悩する探偵!
なんて男前なんだろうね。
こういうの好きですよ!
ストーリーも凄く物悲しい。
探偵がマリに対してなぜか責任を感じる事。
それは探偵がマリに言った言葉せいだ。
その時に本気で言ったのか?それとも励ます言葉に詰め寄るマリに出まかせでいった言葉だったのか?
「探偵さん。わたし、出会ったよ。出会ったんだ。」
マリのこの笑顔がラストをより切ないものにする。
この映画で大泉洋と共に素晴らしい演技をした北川景子。
こんなに良い女優さんだったのか!って思ってしまいました。
麗子役の前田敦子。
前田敦子
前田敦子が何の役にたったのか?
前田敦子じゃなくてもよくない?
いや、前田敦子でもいいよ。
でも、あまりにも空気な役だからさ。
まぁ、誰かが満足してればいい話か。
まぁまぁ、とにかくここ最近の邦画では優秀な作品だったと思う。
何度でも観たくなる作品です。
お勧めですよ!!
余談
探偵物語
実はこのストーリーで思い出したのが「探偵物語」のあるお話。
たしか岩城滉一がでている話。
飲食店か何かでイケイケの岩城滉一が、ある女の子に「かわいいね。結婚しようか?」って軽口で放った一言。
この言葉で自分の命を燃やして岩城滉一の為に死んでしまった女の子。
「そんな言葉だれだっていうじゃね~か。そんな軽いジョーク。」
その言葉に切れる工藤ちゃん。
「このやろ~。おれは言わねーぞ。そんな言葉でもその言葉にすがってしまう人だっているんだ。」
だけど落ちで工藤ちゃんも食堂で女の子に軽口たたいちゃうんだけどね。
そんなのも思い出してしまいました。
あらすじ | 感想 |
いつもありがとう他のレビュータイトルもどうぞ☕ 映画レビュー索引ページ |
||||||||
関連商品
|