「ダラス・バイヤーズ・クラブ」の感想・レビュー(ネタばれ有り)

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ダラス・バイヤーズクラブ

ダラス・バイヤーズ・クラブ
★★★★★
監督 ジャン=マルク・ヴァレ
脚本 クレイグ・ボーテン
配給 ファイン フイルムズ
上映時間 117分

こんにちは、しんじです🤗

今回の映画はマシュー・マコノヒー主演の「ダラス・バイヤーズ・クラブ」です。

この映画は1980年代に医療機関、製薬会社、FDA(アメリカ食品医薬品局)の認可の仕組みに一石を投じたある男の実話をもとにした社会派ドラマです。

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あらすじ 感想

あらすじ

ダラス・バイヤーズクラブ

ロン・ウッドルーフはテキサス州ダラスにいる生粋のカウボーイだ。
多くの南部のカウボーイと同じく自分たちこそが開拓時代のアメリカの男
自由に生き、女をはべらかす。

『なよなよ野郎のケツを蹴り上げてやる!』

そんな典型的な南部のカウボーイだ。

ロン・ウッドルーフはある日仕事中の事故により病院に担ぎ込まれる。
ちょっと配線作業で感電して気を失っただけで大したことない。

ダラス・バイヤーズクラブ

ウッドルーフさん、あなたの命は30日です。

と医者いきなり余命を宣告される。

何とぼけたこといってやがる!

あなたはHIVに感染しているんです

俺がホモだと??ふざけるな!」と吐き捨て病院をでるロン。

しかし「余命30日」と宣告され気にしない人間はいない。
何をしていてもその言葉が重くのしかかり、そして怖い

俺はHIVだと。笑っちまうぜ。おれがホモに見えるか!

不安から思わず口に出してしまう。。

自分自身でHIVについて調べ始めるウッドルーフ。
感染ルート:同性愛75%、避妊をしない複数の女性との性行為・・・等々

(ホモ野郎だけじゃない・・・俺は避妊せずにSEXに明け暮れていた・・・)

ロンは血の気が引く思いがした。

ダラス・バイヤーズクラブ

後日、担当医のイブ・サックスのもとにいき、まだFDAの認可のおりていないアボネックス社の「AZT」という薬が欲しいと言う。

だが認可が下りていないと断られ、HIVの患者が集う会にでて心の平穏を取り戻すアドバイスをされる。
ホモ野郎の慰めなんているか!

ウッドルーフがHIVに感染している噂は仲間に広まっていた。

ホモ野郎は失せやがれ

仲間に酷い言葉を浴びせられ喧嘩となる。

そしていつも通っていた店や客からも偏見の目でみられるのだった。

ウッドルーフは裏ルートで「AZT」を手に入れ大量に処方しはじめる。
だが体調は改善するどころか倒れこんでしまう。

ダラス・バイヤーズクラブ

メキシコの闇医者に「AZT」は製薬会社の金もうけの道具であり、HIV患者の免疫を弱くする副作用があると教えられ、不認可だが天然素材の薬や副作用の少ない効果のある薬を教えてもらう。

そしてウッドルーフは薬について勉強をし、自ら余命30日をうちやぶり、「ダラス・バイヤーズ・クラブ」という会社を設立する。

相棒はゲイのレイヨン

彼の伝手を使い会員を増やしていくウッドルース。
会社は順調に繁盛する。

だが、扱うのは不認可の薬
当然、新薬「AZT」の妨げにもなる。

製薬会社とFDAによる取り締まりによる妨害で薬の入荷もままならなくなる。
ダラス・バイヤーズクラブ

だが、薬を待つ患者がいる。
自分を応援する人々がいる。

それはかつて自分が「ホモ野郎」軽蔑の目で見ていた人々。

そんなある日、相棒のレイヨンは体調の急変で病院に運ばれる。
使用された薬は「AZT」
レイヨンは命を終えた。

病院で叫ぶウッドルース。
ダラス・バイヤーズクラブ

お前らは人殺しだ。

やがてウッドルースはFDA、製薬会社の認可の不透明さと自分の会社の正当性を立証するため訴訟を起こす。
ダラス・バイヤーズクラブ

結果は敗訴
肩を落として帰ってきたウッドルースに惜しみない拍手が贈られる。
ウッドルースの顔には今までにない何の濁りもない微笑みがあった。
ダラス・バイヤーズクラブ

彼は余命30日と宣告されながら7年の歳月を生きた。

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あらすじ 感想

感想

DVDのパッケージを見た時はこんな濃い内容だとは思いもよらなかったです。
むしろお気軽カウボーイの映画かと思ってました😓

ロン・ウッドルースは本当にどうしようもないくそ野郎です。
映画の中でもよく出てくる差別主義野郎です。

ダラス・バイヤーズクラブ

1985年はまだHIVに対して人々は無知で、患者は偏見の目でさらされていました。
今の社会でもまったくないとはいえません。
だけど当時は未知の病気への恐怖もあり「エイズ」は偏見の対象だったのです。

子供同士でようやる「~菌」って手でタッチして騒ぎ立てるように「エイズ」もされていました。

そしてエイズ=ホモ・ゲイという感じで日本ですら認知されていたのです。

それが南部の男たちだとしたら、それはものすごい偏見だったでしょうね。

ロン・ウッドルースも同性愛者が少し話しかけてきただけでも「失せやがれ!」という男でした。

自分が「HIV」にかかり仲間から蔑まれ、死への恐怖にさいなまれる。
神さまに祈ったり、南部の男風に言えばヘナチン野郎にもなってしまった。

ロン・ウッドルースが会社を始めた理由が自分のため、儲けのため・・・なのかは真意はわからない。

ただ、映画の中では会員のHIV患者、同性愛者などは、自分の金もうけの為の存在と描かれているようです。

相棒のレイヨンでさえただ伝手を利用するだけで用がなければ「失せやがれ」と言うような存在に描かれています。

だが、映画が進むにつれ、少しずつ何かが変わっていくのです。

会員にとってロン・ウッドルースは信頼を寄せるに足る存在になっていきます。
ウッドルースの活動の為なら無償で協力をするくらいにです。

ウッドルースの中でもうすでに「失せやがれ!ホモ野郎」ではなくなっていきます。

レイヨンを通してウッドルースの変化をみてとれます。

かつての親友の「TJ」とスーパーマーケットであったとき、レイヨンをみて「最近はホモ野郎が多くなってやがる」と言う。

レイヨンが握手しようと手を指し伸ばすとTJは拒否。

ダラス・バイヤーズクラブ

ウッドルースはTJを羽交い絞めにすると握手をするように強要します。
ウッドルースの中で偏見を許せなくなっていたのでしょう。
怒りは自分への侮辱に対してではなくレイヨンへの侮辱に対してなのです。

またレイヨンが病院で「AZT」を処方されて死んだときも、かつての彼なら憤りなど感じなかったはず。
「ホモ野郎が死にやがった」くらいにしか思わなかったかも。

彼の行動は「金もうけの為」なのか「患者の命の為」なのかはわからない。
だが、どちらにせよ彼の活動が一部のHIV患者に希望を与えていたこと、FDA認可について一石を投じたことは間違いないのでしょう。

この映画を観終わったときシンドラーのリストと重ね合わせました。
あの映画のシンドラーも最初は金もうけの為にユダヤ人を使っていた。
しかし最後は自分の資産をはたいてまでも賄賂を配りリストを作り続けました。

「聖人君主?やめてくれ!」とロン・ウッドルーフなら言うかな。

この映画で一番の注目はマシュー・マコノヒーです。
凄いです。
まるで別人のように痩せて南部男になっています。
その演技もすごい迫力があります。
吹替えもいいのですが、ぜひ字幕で観ることを強くお勧めします

それにしても最後の彼の笑顔、本当にいい笑顔でしたね。

あらすじ 感想
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Review of movies

Hello.
This is Shinji.🤗
This time I wrote a review of “Dallas Buyers Club”.

🖊Outline of this article


Good point
Matthew McConaughey’s “role making” and “acting”
ダラス・バイヤーズ・クラブ

This movie is an impressive “social movie”
Change in the heart of the hero
Movie script
Production


Bad point
None


🔅I thought it was a really wonderful movie.👏