「アンノウン」の感想・レビュー(ネタバレなし)

アンノウンアンノウン
★★★☆彡
監督 ジャウム・コレット=セラ
脚本 スティーヴン・コーンウェル
配給 ワーナー・ブラザース
上映時間 113分

こんにちは、しんじです。
今回はリーアム・ニーソン主演「アンノウン」の感想を書きますね。
この映画2011年の作品でリーアム・ニーソンとジャウム・コレット=セラがタッグを組んだ初期作品です。
この映画の後リーアムとジャウムは「フライト・ゲーム」「ラン・オールナイト」「トレイン・ミッション」といったサスペンスアクション映画を作っていきます。
PukuPukuMarine

あらすじ 感想

〇あらすじ
アメリカの植物科学者マーティン・ハリス(リーアム・ニーソン)バイオテクノロジー学会のためドイツ・ベルリンを訪れた。

アンノウン

妻のリズと会場となるホテルに着くと、彼はカバンがひとつ足りないことに気が付く。
マーティンはひとり忘れた荷物を取りに空港に向かった。

だがその途中乗り込んだタクシーが事故に巻き込まれ、タクシーもろとも運河に落ちてしまう。

アンノウン

タクシーの運転手ジーナに助けられ病院にて目を覚ますマーティン。

彼の記憶は一時的に欠損を起こしていた。

4日間意識を失っていたマーティンはすぐさまリズの待つホテルへ向かう。

ホテルではすでにバイオテクノロジー学会が始まろうとしていた。

身分を証明するものを何も持たない彼は会場の外で警備員に制止される。

彼女だ、あの黒いドレスを着た女性は私の妻だ。これで私がマーティンだと証明できる。

警備員とともにリズのもとへ近づき声をかける。

アンノウン

あなたどなたですの?

わ、悪かったよ。4日間病院で寝ていたんだ許してくれ。

困惑するリズの横から男が現れる。

どうかしたのかね。

自らをマーティン・ハリスと名乗る男が現れた。

どういうことかわからないマーティンは事故を起こし自分を助け出したタクシー運転手ジーナを見つけ出し、自分がマーティン・ハリスであることを証明するために動き出す。

そして彼はドイツの元秘密警察だった探偵ユルゲンに協力を求めた。

アンノウン

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あらすじ 感想

〇感想
この映画もジャウム・コレット=セラらしいサスペンス要素がたっぷりの映画です。

あらすじも極力ネタバレのないようにざっくり書いています。

何といってもサスペンス映画はネタバレが過ぎると出汁のない味噌汁みたくなりますからね。

感想もネタバレがないように書こうと思います。

映画の大半はかなりをひっぱりながら展開していきます。

それまではマーティンとジーナが殺し屋に狙われては回避する展開が多いです。

そのため少し中だるみがあるようにも感じました。

しかし、元ドイツ秘密警察のユンゲルがマーティンに的確なアドバイスをするのはかなり良かったですね。

アンノウン

とても存在感のある俳優さんで名前はブルーノ・ガンツさんです。

そう、彼は「ヒトラー~最後の12日間~」において素晴らしい演技をした俳優さんです。

アンノウン

彼の配役があったからこそこの映画が引き締まったのだと思います。

この手の謎を引っ張る映画はラストのどんでん返しにより伏線を回収していくのですが、この伏線にしても少し弱かったようにも感じました。

もっと『そういうことかー』ってうならせるような伏線を用意してほしかったです。

マーティンが無くした記憶を蘇らせる描写にしてもご都合よろしくて、ちょっとね・・・

そしてこの事件を解決した後のマーティンとジーナがどういうことになっているのかも説明が足らなかったです。
そこも消化不良でした。

初見で観る分には4つの面白さはありますが2回目、3回目観るような映画ではないです。
観れば観るほど粗が見えてしまう感じ。

この映画で一番良かったのは、やっぱりユンゲル役のブルーノ・ガンツさんの存在です。

あらすじ 感想
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「ヒトラー 〜最期の12日間〜」の感想・レビュー(ネタばれ有り)

English🇬🇧ヒトラー 〜最期の12日間〜ヒトラー 最後の12日間
★★★★☆彡
原作 「ヒトラー 〜最期の12日間〜」トラウドゥル・ユンゲ
製作国 ドイツ、イタリア、オーストリア
監督 オリヴァー・ヒルシュビーゲル
配給 ギャガ
DVD TCエンタテインメント
上映時間 156分

こんにちは、しんじです

今回は終戦記念日も近いこともあり「ヒトラー 〜最期の12日間〜」の感想を書いてみようと思います。

ドイツは日本と同盟を組んでいたわけで、この辺の歴史を語っていくと、なんとも複雑な話になってしまいますので、歴史については語りません。

映画を観た感想をそのまま書こうと思います。

PukuPukuMarine

💣感想

連合国ソ連軍はベルリンへ侵攻を始め、ドイツ軍はすでに降伏するしか選択肢はなかった。

ヒトラー参謀達はベルリンの地下壕に籠城している状態だった。

この映画はそんな地下壕の様子、ヒトラーとそれを取り巻く参謀達、自殺、ソ連軍への降伏までの様子をヒトラーの秘書であったトラウドゥル・ユンゲの目を通して描かれたストーリーです。
ヒトラー 〜最期の12日間〜

この映画を観て思ったのが、すでに裸の王様のようなヒトラーと参謀の間に何とも言えない歪がとても面白く描かれています。

強いドイツを作り上げたヒトラー。

それは本当の強さだったのだろうか?

彼は弱いものに同情はせずに切り捨てていきます。

でも、この映画からの印象はヒトラーが臆病者に見えるのです。

彼は自分に従わず降伏するものも処刑します。

それは自分の不利な証言をさせないためでもあります。

まるで、これから自分に起こることをただ恐れている男に見えます。

彼はすでにドイツ軍はたたく戦力がないことを気が付いています。

でもそれを認めたくなくて、地図上であれやこれやと作戦を立てます。ヒトラー 〜最期の12日間〜

その作戦を聞く参謀達は、もはや作戦が実行できるだけの兵力がないのを知っています。

それを提言するとヒトラーは癇癪を起すのです。ヒトラー 〜最期の12日間〜

この様子が本当に愚かしく描かれていて、不謹慎にも笑ってしまうほどです。

ヒトラーに忠誠を誓った参謀達は、ヒトラーを愚かしいと思いながらも狂信的な忠誠の板挟みになっています。

この男たちがさらに愚かに見えるのです。
ヒトラー 〜最期の12日間〜

ヒトラーは馬鹿な男ではないと思うのです。

当然、この参謀達がどう思っているかも感じているのです。

だからいら立ちを抑えることができない。
ヒトラー 〜最期の12日間〜

しかし参謀や指揮官にはヒトラーへの忠誠よりもドイツという国への忠誠が強いものもいます。

この映画ではヘルムート・ヴァイトリング首都防衛司令官ヴィルヘルム・モーンケ親衛隊少将などがそのような人物として描かれていました。ヒトラー 〜最期の12日間〜

彼らは敗戦に国民を巻き込むことはないという考えです。

おそらく「民こそが国」であるという考えが少しはあったのではないかな?

ドイツ軍は2つのドイツ軍があったことも描かれていますね。

ドイツ兵と親衛隊(ナチス)です。

この親衛隊が最もやっかいな奴らです。

しかし、親衛隊長官ヒムラーが降伏したことが、ヒトラーにとってもっともショックだったようですね。

彼の怒りは天にも届くほどでしたが、その後のヒトラーは抜け殻のようになります。
ヒトラー 〜最期の12日間〜

この映画はヒトラーが自決しますが決して潔い死にざまにはしませんでした。

最も愚かしい人物として描かれています。

彼をどこまでも裸の王様に描いているのです。

もちろん彼の死後に残ったゲッペルス夫妻もこの世の中で最も最悪な夫婦として描かれています。

彼らは子供をヒトラーのご機嫌取りに使い、愛しているはずの子供に毒を飲ませて殺害します。
このシーンを長い尺で

描いていることからもうかがえます。
ヒトラー 〜最期の12日間〜

総統のおかげで私たちは幸せでした

こんな感謝の言葉も夫人からでてきます。

ゲッペルス夫妻を唾棄すべき存在として描いているのが印象深かったです。ヒトラー 〜最期の12日間〜

しかし、この映画そんな愚かしいヒトラーが描かれているので、すこしコメディーを観ている感覚にもなり、終始退屈することなく惹きつけられる映画でした。

世界的な認識では敗戦国である日本も同様の目で見られています。

私は日本が好きだから、このように愚かしく日本や日本人を描かれたら悲しいです。

ちょっと複雑な思いもあります。

でもこの映画は製作国がドイツ、イタリア、オーストリアなんですよね。

ドイツの一般的な人はこの映画を見てどのように思ったのでしょうか。

この映画が事実を描いているとは決して思いません。

しかし映画としてはとても惹きつけられます。

それはヒトラー総統を演じたブルーノ・ガンツさんの熱演があったからです。ヒトラー 〜最期の12日間〜

素晴らしいです。

普通はなかなか観ようとは思えない映画かもしれませんよね。

ですが、とても面白い映画ですので観てみてください。

お勧めの映画です

そうそう、映画の映像が、終戦してからカラーが変わります。

とてもやわらかな光と優しい色になります。
ヒトラー 〜最期の12日間〜

こういう演出大好きです。

それと余談ですが、YOUTUBEやニコニコで「総統閣下はお怒り」シリーズがあります。

時事問題に総統が怒る様子がとてもおもしろいですよ。

探してみてください

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Review of Movies

Hello.

This is shinji.

This time I wrote a review of “Downfall”.

The film depicts the surrender of the German army and Hitler’s suicide.

In this movie, Hitler is depicted as “Keiserens nye klæder”.

The stupid appearance looks like a comedy.

And it was impressive to draw the Geppels as the worst couple.

・A long time scene of his wife poisoning her child

・The scene where Mrs. Mrs. says, “Thanks to the President, we were able to spend happily.”

From these two points, I draw as a “despicable couple”.

The German army has two faces.

“Army for the people” and “Schutz staff”.

Hitler, who sacrifices the people during the defeat, and the commander who thinks that “the people are the nation” are color-coded.

The movie has always drawn this difference in thinking.

It was a movie about Nazi and Hitler, but it was a very attractive movie.

That’s because Bruno Gan, who plays Hitler’s role, was amazing.

This is my recommended movie.