「イコライザー2」の感想・レビュー(ネタバレ有り)

イコライザー2イコライザー2
★★★★☆彡
監督 アントワーン・フークア
脚本 リチャード・ウェンク
配給 ソニー・ピクチャーズ
上映時間 121分

こんにちは、しんじです。
今回はデンゼル・ワシントン主演「イコライザー2」の感想を書きます。
僕はデンゼル・ワシントンをあまり好きではないのですが、この映画に関しては彼のはまり役ともいえるほどかっこよくて大好きなシリーズです。
PukuPukuMarine

あらすじ 感想

〇ストーリー
現在、ロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)ハイヤーの運転手をしていた。
この仕事の良いところは乗る人々の人間模様を観察できることだ。
自分の力を困っている人の為に役立てようとしているマッコールにはうってつけの職業であった。

マッコールの亡き妻の誕生日の日、国防情報局(DIA)での同僚だったスーザン・プラマーが訪ねてきた。
いつもは寡黙なマッコールも明るい笑顔で語り合うひと時を過ごす。

イコライザー2

それはスーザン・プラマーが彼を理解する無二の友であったからだ。

スーザンは時を同じくベルギーはブリュッセルで起きたある夫婦の殺人事件を調べていた。

イコライザー2

殺された夫婦は国防情報局の協力者であったからだ。
殺害現場に行き、自殺と見立てた殺人方法、その手際を調べる。
そしてスーザンはある仮説を立てていた。

だが、スーザンはアメリカに帰国することはなかった。

彼女はその日、ホテルにて暴漢に襲われ死亡したからだ。

スーザンの夫フランクから訃報を聞くとマッコールは悲しみと共に殺害者への報復に動き出す。

マッコールは国防情報局のチームメイトだったデイブ・ヨークの前に姿を現す。

イコライザー2

公式では死人であるマッコールを見て驚きを隠せないデイブ・ヨーク。
マッコールが死を偽装し姿を消した後、チームは解散しデイブも行き場を失っていた。
落ちぶれたデイブを救ってくれたのがスーザンだった。

デイブは恩人スーザンを殺した犯人を捜すためマッコールに協力する。

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あらすじ 感想

〇感想
イコライザー」の良いところは日常の中に紛れた凄腕の元特殊工作員が人知れず暮らしている。
その彼が親しい人に起きた困難なトラブルを解決していくところに最大の魅力があった。

この「イコライザー2」ではブリュッセルで起きたプロの殺し屋たちと対決する構図が早い段階で示されている。
「イコライザー」の身近な事件よりも規模の大きな事件に巻き込まれていくのだ。

しかし、「イコライザー2」ではマッコールがハイヤーの仕事にしながら身近なトラブルを解決していく様子をしっかりと描いており、本来の日常に隠れた殺しのプロというミステリアスな魅力をしっかりと残しているところが実にうまいと思いました。

そしてこのスーザン殺害の対価である大規模な悪者掃除とアパートの住人マイルズ・ウイテカー(アシュトン・サンダース)のトラブル解決を同時進行させ、ミニマムとマキシムをミクスチャーさせている。
アントワーン・フークア監督、良い仕事してます!

老人のエピソードもマッコールの日常を描くようでいて、実は老人を通じてマッコールがなぜ人助けをし続けているのかを描いている。

イコライザー2

ラストにはそれが老人の虚しい妄想などではなく、その結果に探し続けていた姉と再会し抱擁しあう姿を描いています。
これはマッコールの人助けは彼の心の穴を埋めるためだけのものではなく、その先には、助けられた人々が平和な日常を取りもどす姿こそが、彼の人助けの意味になっていることを表しているのでしょう。

イコライザー2

映画の中で描かれるいくつものエピソードが映画の中できちんと生きているのが素晴らしいですね。

今回のアクションもキレがあって痺れました。
変に手ごわい相手として力を拮抗させないのがGoodです。
圧倒的な力の差で相手をねじ伏せてこそ、イコライザーなのです。

今回は吹替え版で観ましたが、吹替え版も凄くお勧めですよ。
何といっても大塚明夫さんの素敵な声が痺れてしまいます。
本当にいい声しているなぁ。

悪者を容赦なく圧倒的な力でねじ伏せ、スカッとします。
超おススメのアクション映画です!

あらすじ 感想
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「ムーンライト」の感想・レビュー(ネタバレあり)

English
ムーンライト
ムーンライト
★★★☆彡
原作 タレル・アルヴァン・マクレイニー
監督・脚本 バリー・ジェンキンス
配給 ファントム・フィルム
上映時間 111分

こんにちは、しんじです。
今回は「ムーンライト」の感想を書きます。
この映画は第89回アカデミー賞で作品賞・助演男優賞・脚色賞を受賞しています。
知人からの情報で「ゲイの男性の物語」とだけ聞き、ずっと遠ざけてきた映画です。
ただ「グリーンブック」にてマハーシャラ・アリの存在感に魅了💚されたので、この映画を観るに至りました。
さて、さて・・・大丈夫かな。
PukuPukuMarine

あらすじ 感想

〇あらすじ
1. リトル
内気な少年シャロンは地域の少年のいじめにあっていた。
いじめっ子から逃げているシャロンを助けたのは、この地域で縄張りを張る麻薬売人のフアン(マハーシャラ・アリ)だった。

ムーンライト

彼は少年に温情をかけ恋人テレサジェネール・モネイ)の家に連れていく。

やさしく接するフアンとテレサにシャロンの心はわずかに開いていく。

シャロンから家の住所を聞き出し家まで送るが、母ポーラは麻薬中毒の上、家で売春まがいのことをしていた。

学校にも家にも居場所を持たない少年の心は、フアンとテレサを求めた。

フアンは少年と長い時間をともにする。

ムーンライト

それは父と子のような関係でもあった。

ある夜、フアンが自分の客と麻薬に溺れるポーラを見かける。

あんた偉そうに説教するのかい。あんたから買った麻薬だ。あんたがやめろって言っても私はあんたから買ってやる。

翌朝、家で麻薬に溺れる母を憎む心情をフアンに告白するシャロン。

その麻薬を打っているのはフアンなの?

そう質問されたフアンは恥知らずな自分をあらわにされる思いになった。

ムーンライト

2. シャロン
思春期を迎えたシャロンは相変わらず地域の少年のいじめにあっていた。
母も相変わらずで、むしろ未だにシャロンが安らぎを求めるテレサに対して嫉妬していた。

ファンは死んでいた。

自分の感情の出し方を解らないシャロンは性に対する鬱屈うっくつした思いに悩んでいた。

ムーンライト

ある月夜、ビーチにて自分の今、この先を語り合う友ケヴィンとの時間。

ふとシャロンの心に押し寄せる性への衝動は垣根を越えてしまう。
唇は重なり指先は砂浜に深い爪跡を残した。

ムーンライト

翌日、シャロンの存在を疎ましく思ういじめっ子のテレルは、儀式としてケヴィンにシャロンを倒れるまで殴れと命令する。

大けがを負ったシャロンを大人たちは社会の常識から救おうとする。

そんな常識では自分を守れないと悟ったシャロンは教室にいるテレルの背後から頭にめがけて重く大きな椅子を振り下ろした。

ムーンライト

ブラック
大人になったシャロンは筋肉たくましく歯に金のグリルを装飾する麻薬売人のボスになっていた。
もう誰にも自分の心を犯させないとばかりにタフに生きるシャロン。

ムーンライト

そんなある日、一本の電話が鳴る。
マイアミのケヴィンからの電話だった。

儀式後、少年院に入っていたシャロン。

ケヴィンとの久しぶりの会話に言葉は思うように出なかった。

謝罪と軽い身の上話、そしてマイアミに来た際には料理人となった自分がごちそうすると約束をする。

マイアミの小さな料理店のカウンター席にすわるシャロン。

ムーンライト

コーヒーを運んでくる男性の目が驚きとともに「シャロンか?」という言葉を発する。
ケヴィンはうつむくシャロンに、「その癖は昔と同じだな」と悪態をつきながらお勧め料理を作り始める。

ムーンライト

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あらすじ 感想

〇感想
ひとりの男性の少年期・思春期・成人期を綴った3部構成の映画です。

まぁ、そうですねぇ・・・普通に観ました。

多分、いまのアメリカの賞レースの傾向なのでしょうね。

時代時代の背景
が如実にあらわれる賞レースです。

今は、とかくLGBTと人種差別に関する作品が賞レースを獲得する傾向が多いようです。

はっきり言ってこの映画はアカデミー賞受賞作品としてハードルを高くすると肩透かしを食らう作品です。

「よーし!感動するぞー!」って意気込んで観てはいけない映画です。

僕の場合は「ゲイ」というキーワードがあるため、少し遠巻きに鑑賞したからそこそこ楽しめたといえるでしょう。
※「ゲイ」に少し偏見を持ってます。昔、追いかけられて怖い目にあったことがあるので・・・

ただ、この映画の良いところはカメラワークが素晴らしく美しいことです。
フィルムの規格を変えているのか特殊効果なのか専門的なことはわかりませんが、映像の残像的なものが凄く綺麗ですね。

あとレストランの場面でもわかるとおり、ドアベルの音と共に音楽を流す感性が凄く豊かです。
ムーンライト

そういう芸術的な感性が感じられる映画です。

ストーリーとしては「1.リトル」が一番興味深く、これはマハーシャラ・アリの存在感がものすごく大きかったと思う。

ムーンライト

悪の間では恐らく恐れられていた人物なのでしょう。
しかし少年に接するフアンは誰よりもやさしく心強い男なのです。

この怖くやさしい男をマハーシャラ・アリが魅力たっぷりに演じていました

なんならこの少年期だけの映画でよかったのではないかと思うほどです。

もっとマハーシャラ・アリを観ていたいと思う映画でした。

それだけ魅力的にフアンを表現したからこそ、後にシャロンが選んだ道にも納得いくところもありました。

母と自分を苦しめた麻薬だけど、自分を守る強さにフアンの強さを求めていたのかもしれませんね。

それはシャロンの車にフアンと同じような王冠があることからも窺い知ることができます。

ムーンライト

ゲイを心に抱えるシャロンの話でしたが、そんなに過激な表現はないので安心してみることはできます。
いろんな愛の形がある。」とありきたりの表現の中にある1本として観る分には良いのではないでしょうか。

あらすじ 感想
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Review of movie

Hello.

This is shinji.

This time I wrote a review of “Moonlight”.

This movie won the 89th Academy Award for “Best Picture,” “Best Supporting Actor,” and “Writing Adapted Screenplay.”

Personally, it’s a movie that leaves me wondering if it was a movie worth it.

I was able to feel the remarkable visual beauty and sensibility in the movie.

However, I didn’t think it was a movie that impressed me enough to win an Academy Award.

However, I thought that only the wonderful performance of “Mahershala Ali” was an impressive movie.

ムーンライト

The movie consisted of three chapters.

Mahershala Ali appeared in only one chapter.

I wanted to see only this “Chapter 1” as one movie.

Chapters 2 and 3 where he didn’t appear were clearly unattractive.

Academy Awards often reflect the background of the times.

However, I think we should avoid selections that please some activists.

I understand that LGBT and racism are important issues that society must address.

But I think it’s clear that it casts too much shadow on the legitimate evaluation of the film.