JOKER ジョーカー
★★★☆彡☆
監督・脚本 トッド・フィリップス
配給 ワーナー・ブラザース
上映時間 122分
こんにちは、しんじです。
今回はホアキン・フェニックス主演「JOKER ジョーカー」の感想を書きます。
JOKERはバットマンシリーズに出てくる悪役で、DCコミックスを代表するキャラクターですね。
ジョーカーと言えば「ダークナイト」においてヒース・レジャーが最高のパフォーマンスをしたと評されています。
さてホアキン・フェニックス演じるJOKERはどのようなものなのでしょうか。
あらすじ | 感想 |
〇あらすじ
アーサー・フレック(ホアキン・フェニックス)は母と2人、貧困のもと社会の底辺な生活をしていた。
仕事はピエロに扮しお店の宣伝活動をするパフォーマーだ。
ある日、仕事中に不良たちの標的にされ暴行を受けてしまう。
その後、護身用に渡された拳銃を小児病棟でのパフォーマンス中にうっかり落としてしまう。
小児病棟からクレームが入ると、アーサーはそのまま解雇となる。
失意のアーサーがピエロのまま電車に乗ると富裕層である3人の男に暴行を受ける。
殴られ、蹴られ・・・突然、何かが切れたようにアーサーは男たちを射殺する。
その事件をきっかけにゴッサムシティでは貧困層の人々による格差社会に抗議するムーブメントが起き始める。
ムーブメントの象徴はピエロだった。
人々はピエロに扮しながら街で暴動を起こし始める。
一方、アーサーは自分の出生の秘密を知ってしまう。
自分が大富豪トーマス・ウエインの息子だと信じたアーサーはウエイン家を訪れる。
だが、「それはイカレ女の妄想だ」と母と自分をとことん侮辱される結果となった。
全てうまくいかない。
全てが自分を拒否する。
家も仕事も社会も未来も過去も母も父も、そして自分さえ自分を排除しようとする。
だが、そんなアーサーに大きな出来事が起きる。
あこがれのコメディアン・マレー(ロバート・デ・ニーロ)のトーク番組に招かれるビッグチャンスだ。
ピエロに扮したアーサーはスタジオへと出向く。
自分をジョーカーと紹介してほしいと約束をしてもらう。
いよいよ番組が始まる。
マレーからの紹介と共にスポットライトを浴びながら軽いステップで舞台に出ていく。
そしてジョーカーはマレーに対して災難続きの自分をきらびやかなTV番組に招いてくれた事へのお礼をするのだった。
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あらすじ | 感想 |
〇感想
ブログの中で何度かいっていますが、僕はあまりアメコミ映画を好んで観ないです。
簡単に言えば、まぁ、ちょっとノリが合わないといった理由です。
この「JOKER」はそんなアメコミ映画とは全く違いました。
この映画で描こうとするのはアメコミのジョーカーというよりも、ひとりの犯罪者を作り上げる背景だった気がします。
その題材としてジョーカーという人物をはめ込んでいるように思いました。
だから空想世界のキャラクターであるジョーカーよりも、すぐ隣の建物の中で犯罪者が生まれているという現実的な恐ろしさがこの映画にはあります。
犯罪者の心理として世の中が自分を受け入れてくれないというものがあるとすると、この映画はその部分をもっともっと強調的に映し出し、その人物への追い込みも容赦ないものにしています。
はっきり言って映画の前半は物凄く退屈なうえアーサーの笑いが凄く不快で、つまらなく感じました。
だけど映画はこのアーサーという人物を容赦なく追い込んでいきます。
そのため、後半はアーサーの行く末を見届けておきたい気持ちになります。
アーサーがジョーカーとして花開いていくにつれアーサーがくすんだ色から色濃い男になっていきます。
特に同僚をハサミで殺害した場面での血しぶきと白いメイクをしたジョーカーの映像はかなり惹きつけられる映像でした。
そして、マレーの番組に出演するジョーカーが最後に見せた歪んだ心は、この映画が犯罪者に作り上げることに成功した証のように見えました。
映画の前半は修行のように退屈だけど、後半からの畳みかけはとても素晴らしかったです。
評価としては★を4つつけたいところだけど、前半の退屈さを差し引いて★3.5とします。
僕のようにアメコミ映画が不得意な人は、その類とはまったく違う映画ですので観ても大丈夫です。
逆にDCコミックのジョーカーを少しでも期待する人には・・・どうなんでしょうか。
どちらにせよ、多分、この考えが正しい。
「ジョーカーにする必要がある?」
ホアキン・フェニックスの話題の映画なので気になる人は観ても損はない映画だと思います。
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