宇宙戦争/War of the World
★★★★★プラス★
監督 スティーヴン・スピルバーグ
脚本 ジョシュ・フリードマン
配給 UIP
DVD パラマウント
上映時間 116分
こんにちは、しんじです。
今回はエイリアン侵略サバイバル映画の傑作「宇宙戦争」の感想を書きます。
この映画の感想を書くのは実は2回目何です。
前の感想はYHOOブログの時に書いていたのですが、Wordpressに引っ越した時にデータが消えてしまいました。
実はそんなレビューはいっぱいあるのですが、前回に「ダーケストアワー」を観て、再び感想を載せようと思いました。
この映画は2005年に公開されました。
あらすじ | 感想 |
レイ・フェリエ(トム・クルーズ)は離婚したメリーから息子ロビーと娘レイチェル(ダコダ・ファニング)を預かった。
レイは作ってしまった深い溝に戸惑いながらも数日を過ごそうとしていた。
だが、突如と空に巨大な雲の渦が現れた。
轟音とともに稲妻が走る。
まるでこれから起こる恐怖を告げるような空。
異常な稲妻のなか外に出かけたロビーを探しに街中へ行くと、そこに人だかりができていた。
交差点に何度も稲妻が落ちそこに穴が開いていたのである。
その異常な光景に警官をはじめ人々が集まったのだ。
人々が訝しげに穴を眺めていると地下奥深くから振動が伝わってくる。
やがてアスファルトが割れ周辺の建物が崩れ始める。
人々はその場から距離を取り、その様子を観察している。
すると穴を中心に土が舞い上がり、そこから巨大なモノがでてきたのだ。
生物?いや、マシンか?
巨大な金属がこすれる様な轟音が鳴り響き巨大なマシンが光ると人々を目掛けビームが発射された。
ビームに当たった人間は白い灰になり空中に舞い上がる。
まるでタバコの灰に息を吹きかけたように。
そのマシンは無差別に攻撃し、人々はおろか街全体を破壊しはじめた。
人々の灰を全身に浴びながら、必死に逃げたレイは、ロビーとレイチェルを車に乗せ街から脱出する。
ロビーもレイチェルも何が何かわからぬ間に人々が灰になり街が粉々になる様を見るとパニックになる。
レイは2人をなだめ元妻のメリーの家へたどり着く。
だが、そこにはもはやメリーの姿はなかった。
3人はメリーの実家ボストンへ向かう。
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あらすじ | 感想 |
私はこの映画を映画館で観ました。
とにかくあの轟音はマジでやばかった
最初のトライポッド(マシン)が大暴れする場面ですでに放心状態になるレベル。
ビームを浴び一瞬で灰になる人々がとにかく怖い🥶
悪いけど、前回のレビュー「ダーケストアワー」の比較にならない迫力です。
そして逃げ惑うときのトム・クルーズの蒼白する表情がさらに恐怖を引き立てる。
このトライポッドが現れてもなかなか逃げない群衆に違和感を覚えた鑑賞者もいたでしょう。
でも人はとっさ的にはなかなか逃げられないと思うのです。
私たちは実際に体験して少なからず知っていると思います。
2005年の時とは違い、いま、私はこの映画を見てそう感じました。
今まで不平不満を感じながらも暮らしていた日常が、あっという間になくなり、戦場の状態になってしまいます。
その状態を見つめる娘レイチェル。
その残酷な惨状を見てしまう娘を見る父親レイのやり切れない気持ち。
幼いレイチェルが川に流れる無数の遺体を見る場面はこの映画で一番残酷な場面かもしれません。
息子ロビーはその目に憎しみと怒りを焼き付けます。
「ダーケストアワー」でも書きましたが、自分たちの故郷を、好き勝手に踏みにじられたら、恐怖を通り越した怒りで人は戦うかもしれませんね。
以前はロビーの自分勝手の行動にイラついたものですが、何となく今はその気持ちもわかります。
そしてその気持ちを汲むしかなかったレイの気持ちも凄くつきささります😥
この場面に感じるものがある人なら、ラストの息子を抱き寄せた時のレイの表情も理解できるはずです。
この映画でのトム・クルーズの演技は素晴らしいと思いました。
やっぱりトム・クルーズって良い演技しますよね。
僕が好きなのはトム・クルーズが時々見せる少し軽薄な笑顔です。
場を取り繕うときとかに見せる軽薄そうな笑顔が凄く上手いですよね。
この演技は後の「オール・ユー・ニード・イズ・キル」でたっぷり見ることができます。
とにかくこの映画のエイリアンは残酷の限りを尽くします。
その容赦のない残酷さは、もしかしたらナチスにたとえているのかもしれませんね。
何となく、灰にされた人々の衣服が空から舞い落ちる場面が、まるでナチスのユダヤ人迫害を彷彿させます。
ちなみにスティーブン・スピルバーグはユダヤ人の血を受け継いでいる方です。
この残酷なエイリアンは何故かわからないが、数日の後に自壊していきます。
この結末にあっけなさを感じる人もいたかもしれませんが、この説明はちゃんと映画の冒頭でレイチェルが説明していますよね。
それにハーラン・オグルビー(ティム・ロビンス)の地下でエイリアンがゴクゴクと水を飲む場面もあります。
僕はこういう伏線がはられている結末は凄く好感が持てるので全然OKでした
でも、水が合わなくて自壊したと知ると、トライポッドから流れ出る水が下痢をしているみたいに見えますよね(キタナーイ)
そう考えるとラストのエイリアンはマシンの尻の穴から出てきたってことでしょうか
この映画が作成された2005年はまだハリウッドには中国マネーが流れていなかったのでしょうね。
映画の中でティム・ロビンスがこう言います。
「トライポッドを日本の大阪で1機破壊した。日本人ができたんだぜ。」
これはスピルバーグの日本びいきもあるのでしょうが、この頃には中国マネーがながれていなかった様子もうかがえます。
一時期、ハリウッドは中国ヨイショが激しく、ちょっと引いてしまうくらいでした
今は正常に戻りつつありますがね。
映画の中ではパニックなったときの群衆の恐怖も描かれています。
それは自動車の取り合いで描かれていますが、情けないくらいに浅ましく描かれていますよね。
「ミスト」などでも非常時における群集心理を描いていますよね。
現実社会でもデモ活動が暴動になったり身近な話だと新型コロナ禍でのトイレットペーパーやマスク、食料の買いだめなどもパニック時における心理のひとつなのでしょうね。
僕が映画の中でとても気にいった場面があります。
レイたちの前を轟音とともに走り去る炎に包まれた列車です。
まるで「おまえたちにそんな場所など何処にもない!」と語っているようで凄く残酷な場面ですよね。
こういう表現がすばらしいなと思います
エイリアン侵略ものとしては「インデペンデンスデイ」も代表する傑作でしょうが、僕はこちらの「宇宙戦争」の方が好きです。
※「インデペンデンスデイ:リサージェンス」に理由が書いてあります。
エイリアンの恐怖をド迫力に描くだけでなく、溝ができてしまった親子のストーリーがちゃんと描かれているのが素晴らしいと思いました。
やはりサイドストーリーがきちんと描かれている映画は観終わった後の満足感が違いますよね。
この「宇宙戦争」は、でかい音、できれば大画面で観たい映画です。
凄まじい迫力の映画です。
超お勧めの映画です
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Hello.
This is shinji
This time I wrote a review of “War of the World” directed by Steven Spielberg and starring Tom Cruise.
This movie was released in 2005 and I watched it in the cinema.
I was overwhelmed by the power of this movie.
Aliens in this movie are so cruel.
And many bodies flow to the river and people are ashed.
This depiction probably depicts the Nazi persecution of the Jews.
I thought the performance of Tom Cruise in this movie was great.
Especially his acting with a slight flirtatious smile.
Tom Cruise’s pale look at the opening alien fierce attack was also amazing.
After all Tom Cruise is very good at acting.
Summary of this article
Good point
Director’s work.
Movie screenplay.
How to use the soundtrack.
Camera work.
Acting by Tom Cruise.
The story that depicts the parent-child relationship is well drawn.
The endings and hints are well drawn.
Bad point
None
My favorite scene.
A train running away with a roar.
This scene points out the reality, “There is no place of rest.”