ザ・マスター
★★☆☆☆
監督・脚本 ポール・トーマス・アンダーソン
配給 ファントム・フィルム
上映時間 143分
こんにちは、しんじです。
今回はホアキン・フェニックス主演「ザ・マスター」の感想を書きます。
Amazonプライム動画で評価が高かったので観てみました。
予告では宗教によって心を救おうとする男と救われた男、しかし・・・みたいなミステリアスで面白そうでしたので鑑賞してみました。
ホアキン・フェニックスも尖った演技してるいる印象でした。
あらすじ | 感想 |
〇あらすじ
第二次世界大戦において心に傷が残る男フレディ・クエル(ホアキン・フェニックス)は戦争が終わったのち、社会に適合できずにいた。
仕事はトラブルを起こし長続きしなかった。
ある日、フレディは忍び込んだ船でランカスター・ドット(フィリップ・シーモア・ホフマン)と出会う。
彼の精神科学の思想は多くの人々の信望を集めていた。
全てにおいて「どうでもよかった」フレディは最初こそ、その思想を嘲笑する思いをもっていたが、次第にランカスターのカリスマ性に惹かれ始める。
そしてランカスターも信仰とは違うモノサシで自分の本質を見るフレディに友情を感じていく。
だが、ランカスターの妻ペギー(エイミー・アダムス)はフレディを受け入れることはできなかった。
ランカスターの思想に集う集団はやがてペギーの思い描くカルト的なものになっていく。
フレディの心はやがて集団と決別していく。
ランカスターは別れゆくフレディの思いをとどめようとはしなかった。
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あらすじ | 感想 |
単純におもしろいか?おもしろくないか?と聞かれれば「おもしろくない。」
特別感動するわけでもなかった。
ただ、中盤くらいまでみると、最終的にフレディ・クエル(ホアキン・フェニックス)とランカスター・ドット(フィリップ・シーモア・ホフマン)がどうなるのかが気になってしまうことは確かだった。
映画全体のテンションはかなり低いので143分という時間は限りなく長く感じてしまう。
僕も2度ほど瞼が閉じました。Zzz・・・
スピリチュアルな思想により人々の信仰を集めるランカスターにフレディは確かに傾倒している。
しかし、フレディの心はスピリチュアルな思想に穿った思いでいるのです。
フレディが傾倒しているのはその思想ではなくランカスターという人間そのものだということ。
それがこの映画を興味深いものにしているのだ。
ランカスターも一見思想を信じているようで、実はそうではないフレディに気づいている。
だからこそランカスターはフレディ・クエンをひとりの人間として友情を感じている。
そしてランカスターが精神的な障害を負ったフレディを救いたいという思いもまた本物なのだ。
その屈折した2人の関係性が面白い。
人と人の関係や思いは見えるもの、考え付く事柄だけではない。
そのような事を描いている映画です。
故にこの映画の評価は低くつけたが駄作とはいいがたい映画です。
そしてこの映画でのホアキン・フェニックスの演技が素晴らしいと思いました。
心の内面がその目、口の動きひとつで感じ取ることができるのだ。
もしもホアキン・フェニックスという俳優が大好きな人はこの映画を観て絶対に損はないと思います。
そういう意味ではコアな映画だ。
一般的にはお勧めとは言えない映画ですが、一度見始めると物語の終着がとても気になる映画です。
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