Englishラストキング・オブ・スコットランド
★★★★★
監督 ケヴィン・マクドナルド
脚本 ジェレミー・ブルック
配給 20世紀フォックス
上映時間 121分
こんにちは、しんじです。
今回は2007年に公開された「ラスト・キング・オブ・スコットランド」の感想を書きます。
この作品は1970年代に実在したウガンダの独裁者イディ・アミンの姿をスコットランド人の若き主治医の目を通して描いたストーリーです。
主演はイディ・アミンをフォレスト・ウィテカーが熱演し、20代半ばの若き主治医をジェームズ・マカヴォイが演じています。
フォレスト・ウィテカーはこの映画で2006年のアカデミー主演男優賞を受賞しました。
あらすじ | 感想 |
あらすじ
スコットランドの医学大学を卒業したニコラス(ジェームズ・マカヴォイ)は親が敷いたレールに乗ることに鬱積した思いをもっていた。
彼はそんな現実から逃避するように自分探しの冒険を始める。
彼が漠然と選んだ地はアフリカのウガンダだ。
1971年ウガンダは政治クーデターによりイディ・アミン(フォレスト・ウィテカー)が新大統領として民衆の喝さいを受けていた。
ニコラスは彼の演説を聞きそのカリスマ性に興味を示す。
演説の日、牛車との衝突によりケガをしたアミンの治療するニコラス。
イディ・アミンに気に入られたニコラスは邸宅に招かれて「ウガンダの為に貢献してくれ」と頼まれる。
最初は躊躇するニコラスだったが、ある晩アミンと本音で語り合い、彼の人柄に惹きつけられる。
ニコラスはイディ・アミン付きの主治医となることを約束する。
アミンは本音で相談できるニコラスを信頼しニコラスに主治医以上の仕事も任せるようになる。
ある日空港まで出かける途中、反政府のゲリラ部隊に襲撃される。
ニコラスとアミンは襲撃から逃れる事が出来たが、アミンは自分の行動が筒抜けになっていたことに疑心暗鬼となっていく。
日に日にアミンの猜疑心は強くなっていく。
ある日、ニコラスは酒場にて密かに白人と会談をする保険大臣を見かける。
その様子をアミンへ報告するや保険大臣は行方不明となってしまう。
エスカレートしていくアミンの猜疑心に身の危険を感じ始めたニコラスは「母国に帰国したい。」とアミンに告げる。
「ウガンダの為に身をささげる覚悟で主治医になったのではないのか!?」
と詰め寄るアミン。
アミンの妨害で逃げることができないニコラスは英国の外交官へ助けを求めるが、逆に今までアミンの非人道的な独裁に加担してきたことを責められてしまう。
「例えばアミンの暗殺などをすれば・・・」と交換条件を提示される。
ある晩酒の勢いでニコラスはアミンの妻「ケイ」と一晩の情事に身をゆだねてしまう。
しかしケイが妊娠してしまうことでニコラスは自ら首を絞めることとなる。
その後、ニコラスが目撃するのは見せしめ処刑されたケイのむごたらしい姿だった。
ニコラスは自分の身を守るためアミンの頭痛薬を利用した毒殺を試みる。
しかし全てアミンは全て知っていた
空港にて、ついにニコラスはアミンにより粛清されようとしていた。
「お前は今まで何かを本当に成し遂げたことはあるのか?気軽な気持ちでアフリカに来てゲームのつもりで過ごしてきたのだろう。だが、アフリカも俺もこの場もすべて現実だ。お前の死も現実として存在するのだ。」
ニコラスには100%の死が待つのみだった。
だがひとりのウガンダ人がニコラス逃がしてくれた。
アミンの前主治医であったジュンジュだ。
「私はもう十分なほどこの現状を見てきた。君はこのことを世界に伝えるべきだ。君は白人だ。世界は君の言葉に耳を傾ける。」
飛行機の窓からウガンダを見下ろすニコラス。
ニコラスが乗る飛行機を見上げるイディ・アミン。
うなだれるアミン背に赤い夕日が射していた。
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あらすじ | 感想 |
もうこの一言に尽きます。
アカデミー主演男優賞を受賞したのも納得です。
私は当時、この映画をみてからフォレスト・ウィテカーという俳優の存在が強烈に頭に焼き付き、同時に彼からイディ・アミンのイメージが抜けるのに時間がかかりました。
フォレスト・ウィテカーのイディ・アミンの演説は凄まじく強烈なカリスマ性を発しています。
もし彼がこの演技のまま内戦続くアフリカで演説したら本当に大統領になってしまうのではないでしょうか?
それほど凄まじいインパクトがあります。
激しく国民を鼓舞し、時にやさしく、笑顔でユーモアも交える名演説。
それはニコラスとの会話でも使われる。
だが時折みせる沈黙が凄まじく恐ろしい。
僕はこの話と話の間が凄いと思いました。
フォレスト・ウィテカーの左目の瞼はちょっと開き切らないです。
だけどその目が淀んだ感情・歪んだ感情、そしてすべてを見透かすような光を宿すんです。
ゾクっとします。
彼の異常性がもっとも描かれているのが妻への制裁でしょう。
あの目をそむけたくなる異常な制裁は彼の異常性を表すのに十分な効果を与えています。
初めて見る人は吐き気を催す人もいるかもしれませんので覚悟して見ることをお勧めします。
ニコラスへの拷問場面、あのアミンの言葉は先進国に向けた言葉ですね。
「おまえは何か成し遂げた充実感を感じていることだろう。おまえは「内戦つづくこの国」で体験したことを全てだと思っているのだろう。だが、実際はそんな夢のようなことが全てではない。アフリカに住むものにはこの「内戦続くこの世界」が現実ですべてなのだ。「自分探し」「充実感」そんなものを考えることもない。この世界が現実であり、それしかないのだ。もし不幸にもこの国で死ぬことがあったら、それこそがこの国を体験することなのだ。それはお前が成し遂げようとしたもなのだ。」(※僕の勝手な解釈)
アフリカはいつでも先進国の利益の為に振り回され続けている。
独裁者イディ・アミンも先進国がつくりだしたひとつなのかもしれません。
イディ・アミンの妻でありニコラスが惹かれた「ケイ」
「アフリカ人の綺麗な人だな💘」と思っていたら、ハリウッドの女優さんでした。
彼女の名はケリー・ワシントン。
クエンティン・タランティーノ監督「ジャンゴ 繋がれざる者」ではジャンゴの妻「ブルームヒルダ」で出演していました。
映画ってふと思う人がいると過去の作品にもでていることがあるので、名前を調べるのが面白いですよね。
独裁国から逃げ出す映画には「コロニア」「クーデター」などがあります。
しかし、それらと比べても、この映画は強烈で圧巻です。
凄くお勧めのお勧めの映画です。
あらすじ | 感想 |
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Review of movies
Hello.
This is shinji.
This time, I wrote a review of “The Last King of Scotland” starring Forest Whitaker.
This film is a story depicting Ugandan dictator Idi Amin in 1971.
For this movie, Forest Whitaker won the Academy Award for Best Actor.
He did a great performance worthy of the award.
Anyway, it can be said that it is a masterpiece in a work that depicts the fear of the dictator.
🖊Summary of this article
Good point
📌Director’s work
📌Movie script
📌Movie music
📌Forest Whitaker’s performance is amazing. “Perfect!”
📌It ’s a really scary movie.😱
📌This movie expresses fear even though there are few violent scenes.
📌A message for developed countries using Africa.
📌A movie that is ironic about white supremacy.
Bad points
There is nothing.
👏👏👏👍👍👍😊
I think this movie is a masterpiece of a movie depicting a dictator.
Forest Whitaker’s performance is amazing.
The image of “Idi Amin” was clearly baked on him.
I thought his performance was appropriate for the Academy Best Actor Award.
✨✨✨✨😊😊😊