いぬやしき
★★★☆彡☆
原作 奥 浩哉
監督 佐藤 信介
脚本 橋本 浩志
配給 東宝
DVD ポニーキャニオン
上映時間 127分
こんにちは。
しんじです。
今回は「GANTZ」などSF漫画作品を手掛ける奥浩哉先生原作の「いぬやしき」の実写映画のレビューを書きます。
「いぬやしき」というタイトルを見ると妖怪漫画かとおもってしまいますよね。
単にこの映画の主人公の苗字です。
僕は「いぬやしき」のアニメを一気見しました。
そして続けて映画を観ました。
あらすじ | 感想 |
老け顔58歳の「犬屋敷壱郎(木梨憲武)」は心優しいが気が弱く、会社でも家でも肩身が狭い。
ある夜公園に訪れると、いきなりUFOが着陸した。
「犬屋敷壱郎」の身体はUFOにすりつぶされてしまう。
UFOの乗組員は良心からか、犬屋敷壱郎の身体を復元する。
兵器のパーツを使って。
だが、事故に巻き込まれたのは犬屋敷壱郎だけではなかった。
その場に居合わせた高校三年生「獅子神皓(佐藤健)」も同じく復元されていた。
犬屋敷は自分の身体が機械であることを理解すると、その力を「人を助けること」に使う。
彼は特に手から発する治癒の力によって手の施しようがない大怪我、大病の人々を救った。
そして自分が人を助けることができることに喜びを感じていた。
一方、獅子神は自分が人間ではない虚無感を抱えながら、「人を殺すこと」で心の穴を埋めようとしていた。
ある夜、獅子神が見知らぬ一家を惨殺しはじめる。
助けを求める悲痛な声は犬屋敷のSuper耳に届いた。
あらすじ | 感想 |
アニメ、凄く面白かったです。
それを観た後に映画を鑑賞したのですが、なかなか面白い映画でしたよ。
この映画の監督「佐藤信介」は「アイアムアヒーロー」「キングダム」の監督さんですね。
もしかしてこの監督さんの映画と相性がいいのかも。
127分という時間もアっという間にすぎるくらい映画に集中できました。
この監督さんは、緊張感ある場面を作るのが上手いようですね。
獅子神がいじめっ子に向け指銃を向けた場面などは惜しみなく間をつかって緊張感を作り上げました。
すばらしい!👏
またラストバトルにおいても獅子神の容赦ない殺意が獅子神の娘に向けられた時の危機感&緊張感はよかったです。
そして、どの場面においても佐藤健の虚無感がわざとらしくなくてよかったです。
彼の演技って「るろうに剣心」などで評判がいいのは知っていましたが、この映画でも光っていましたよ。
まぁ、少し高三役は無理があったという声もチラホラですが
CGもとてもレベルが高かったと思います。
機械の身体も自然な感じだったし、新宿近辺の爆発はかなりリアルな感じがしました。
見慣れた風景に黒煙が上がるのは何とも奇妙な感じです
アニメでは新宿の破壊は飛行機を墜落させて行うのですが、僕は単純にミサイルでの攻撃のほうが自然で良い改変だったと思います。
この映画で僕の一番不満は獅子神と「渡辺しおん(二階堂ふみ)」との時間が短かったことです。
この「渡辺しおん」との時間は獅子神が人の心を取り戻そうとし、心の穴が「しおん」によって埋まっていく貴重な時間だった。
もっと丁寧に描いてほしかったなー📢
この場面を丁寧に描くことで10分くらい長くなっても構わない。
そうすれば獅子神の暴走がもっと心をかきむしるような場面になっていたのに・・・もったいないですね。
「獅子神君の手も温かいのにね・・・」のセリフ好きだなぁ💛
そうそう、これは改変してほしかったな~。
警察がアパートの一室に6,7人くらいで襲撃して銃を乱射!
これって漫画やアニメだから許されるのであって実写ではちょっと無理ありすぎの場面です。
スナイパーに狙われたくらいにした方がよかったと思う。
こういうちょっとした無理ある場面があると、一歩引いちゃうんですよね。
最後に、これは漫画やアニメを観た人が一番思ったことではないでしょうか。
ストーリーを完結しなかった!
「完結しなかったから、ちゃんと人間賛歌がされていない!」という不満。
僕はあそこで獅子神が「守りたいもの」をはっきり口にするところが好きだった。
そして犬屋敷が「自分という存在」を考えるのもよい場面だったと思う。
ちょっとこの辺が描かれていなかったから映画が、ただのバトル映画にまでレベルを下げてしまいましたよね。
この「いぬやしき」はバトルが多いですが、一番描きたいことは人間の心の部分なんですよね。
そこまで十分に描き切れなかったことには、ただただ残念。
でも、それを抜きにしても、なかなか面白い実写映画でしたよ。
あらすじ | 感想 |
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